コンロッドTips

良くも悪くも大量生産の部品だし、バラ付きもあるし、精度だってイマイチ君だ。

壊れた1号2号エンジンはどちらもコンロッドがS字状に曲っていたのが痛烈で、4号エンジン製作での一番の拘り(ってゆーか心配点)として、このコンロッド加工では色々工夫してみた。
1枚目の画像は一番酷く、また解り易いダメコンロッド。

どうダメかっていうのがコレ。

側面のセンターは狂ってるし、大端部の肩に落ちるラインも表側と裏側で違うのだ。
棒状部のザグリも左右で均一ではなく、応力が掛かった時にはかなりバラバラな方向に曲っていくように思えた。

残念ながら、折角買ったのに、このコンロッドは使えない。
こんなのを売っておいて、返品がきかないってのもヘンな話だよね～(怒)！！

研磨は水色の部分を重点的に、形状を左右対称に揃えながら4本が同じ重さになるように。

そしてザラっとした表面をなるべく鏡面に近づける。

1番が一番重く、4番が一番軽かったのね。
目方合わせする為にどれだけ削ってるか、側面の刻印の残り方でも判るでしょ^^

マッチドコンロッド完成ってか^^

曲りませんように、曲りませんように、曲りませんように！
･･･とオイラの念力入り♪

おまけ：

小端部のフルフロー化をしようと思っていたのだが･･･
八王子の内燃機屋、ナプレックさんで教えてもらってきた。

そもそも、オイラのフルフロー化って目論みはフリクションロス的に良かんべナって言うのと、組付けが楽チンでしょ！程度の考えだったワケだけど･･･
プロの指摘は、昔のエンジンと違い小端部の肉厚も薄く、ピストンピンも短く、ピストンの受け面が少なくなり強度的に不安、しかも圧入に比べ振れが大きくなるから更に曲り易くなるのでは？
ってコトだった。

ナルホドなー、詰めて考えてなかった。
浅い底を晒してしまったけど、スゴくタメになった。
ってワケで、小端部は圧入でイク！
次はピストンの目方合わせだヨ♪