
日付変わって昨日は異常な暑さでした。
特に三条市は10月の国内最高気温の記録を更新する36℃でした。
近くの幼稚園が朝から運動会をしていて賑やかな声や音楽が聞こえていたのですが、11時くらいにパッタリと聞こえなくなったのでお向かい奥さんに聞いたら熱中症防止で中止にしたそうです。
私もあまりの暑さにもはや家に籠もることなどできず、昼食後突発的に新津の鉄道車両工場の見学に行ってきました。
電車の製造工程には興味はあまりないんですが、電車に乗っていると製造業をやっているせいかどうしても台車に真っ先に目が行ってしまいます。
丸いチューブのようなゴム風船の上に車体が乗っかってるだけなのになぜあんなに安定して走れるのか不思議でなりません。
というわけでその謎を解明しようと行ってきました。
まず完成品の台車です。
枠の上に空気バネが見えますね。
まず最初に台車枠を作ります。
そして軸バネを(コイルバネでした)取り付けます(取り付け後は覆いで見えなくなります)。
そしてブレーキとモーターを取り付けていきます。
最後に車輪を取り付けて完成です(モーターのついていない台車は巨大なベンチレーテッドディスクブレーキが1つの車軸に2つついています)。
そしてこのあと車体を乗せるわけですが、その実演作業をじっくりと一番手前に陣取って見てきました。
この台車に車体を乗せる作業ですが、車体をクレーンで吊り上げりる以外はすべて手作業でやるんですね。
詳しい説明をする方がいて詳細な作業手順を説明していましたが、製造業をやっている私には理解できましたが大半の方は理解できていないようでした。
ただこの車体を乗せる際に多くのダンパー類が取り付けられ、これが安定性と乗り心地の最大のキモであることがわかりました。
そしてこの風船のような空気バネも現在は飛躍的に高性能になり、この空気バネ自体に色々な機能を持たせることが可能になったそうです。
ちなみに作業後にちょっと空気バネを触らせてもらったのですが、あまりに薄くて柔らかいのに驚きました。
仮に乗客すし詰めで車重が40トンのとき、この空気バネには10トンもの重さが加わります。
なのでもっと固いのかと思いきや、本当にチューブのような柔らかさでした。
ただ自動車のタイヤもホイールに取り付ける前は80タイヤなどはグニャグニャですので空気圧を上げると10トンの重さにも余裕で耐えることができるのでしょう。
ところでその後こんな車両に乗ってきました。
なんと運転台に座って実際に操作して機械部分を動かす体験ができました。
これもてっきり全自動で機械がやってくれるのかと思ったら大間違いで、足踏み式の左右のペダルで微調整しながらやるという職人芸でした。
こうやって日々レールは維持管理されているのですね。
今回行った総合車両製作所新津事業所はJR東日本の車両製造部門のような会社なのですが、他社の車両も作っていて東急電鉄の電車も展示してありました。
それと気になったのがこれ。
外観はまんま貨物列車に載ってるコンテナと同じですが、これは防災用多目的コンテナでなんとその場で売ってました。
誰か買った人はいたんでしょうか?
ほかにも山手線の新型車両の製造工程を見ることもできましたが、鉄道技術は企業秘密な部分が多いので詳細な部分はことごとく隠されていました。
ただ屋根に乗っかってるクーラー、地上に置いてあるとすごく大きく見えました。
それにしても今日は気温があまりに高すぎてキツかったので長居せず帰ってきました。
それでもとりあえず空気バネの謎の多くが解明されましたのでよかったです。
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2018/10/07 02:40:06