“響け! ユーフォニアム”のOPの久美子ですが、『こ』の文字を音楽記号のフェルマータ(𝄐)で表現しています。
私は3歳からピアノを習っていましたが、どうもこのフェルマータにはいまだに苦手意識があります。
このフェルマータという音楽記号ですが、小学校でも習います。
一般的には“音符の長さの2倍、のばす”などと教えられるようですが、現実にはフェルマータは使われる場所によって極めて多様な使い方をされるため、どれが正しい、という正解のない記号とも言えます。
特にピアノ演奏においてはこのフェルマータを演奏者がどう理解するかで全く演奏の質が異なってくるほど重要なものなのですが、これがなかなかに難しく、私は神経質なこともありこの記号が出てくると悩んだものです。
では吹奏楽ではどうなのかと調べたところ、吹奏楽ではあまり多用されない記号だそうで出てくるとやはり相当に難儀なことになるようです。
ですがそこは指導者の個性で生徒に指導するのだそうです。
言われてみれば小澤征爾さんの交響楽の指揮もこのフェルマータの使い方に小澤征爾さんの個性がとてもよく感じられるんですよね。
フェルマータの使い方でもっともよく出される例はベートーヴェンの『運命』の最初の“ジャジャジャジャーン!”のとこですが、指揮者によってこのフェルマータの長さがまったく違うのも面白いのです。
それくらい自由度のあるこのフェルマータ、高校レベルの吹奏楽では相当に全員で完璧に合わせるのは難しいと思うんですがどうなんでしょ。
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2019/02/22 00:17:55