夜勤明けの翌日、夕方からの通院に合わせて午後一に出発。横浜のやっちゃう本社でNISMO押しのイベント中との事で足を運んでみました。横浜駅に着いたところで貨物ちゃんねるを確認したところ間もなく高島線にEF65が通るとの事で歩道橋に上がり撮ってきました。午後は日陰になってしまうのですね。
高島線/桜木町ー東高島 posted by (C)papa_nen
さて当初の目的地であったやっちゃう本社ギャラリーに到着、なんかレースカーも展示って書いてあったのですが…11月一杯だったみたいです。でもヒストリーカーとしてGT-R2台、PGC10とR32の標準車が並んでいました。
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
いわゆるハコスカですね、また4ドアセダンが渋いです。エンジンはR380の系譜で設計されたS20でした。足回りに関しては日産のプリンス自工吸収合併の影響でブルーバードとの共通設計に方針転換。両社の開発車両会議(バッティング商品や部品共用などのすり合わせ)があり日産の追浜から荻窪に戻った桜井眞一郎さんは図面の入った風呂敷を見せて部下に設計変更の指示を出したというエピソードが残っています。世相に合わせてスポーツカーレースから市販車ベースのツーリングカーレースに軸足を移した日産はここでも大活躍。小さな自動車会社、プリンス自工の技術力は日産に受け継がれました。
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
R32は桜井さんの一番弟子としてR31の開発終盤を引き継いだ伊藤修令さんの作品。GT-Rの復活のために叩き台としてR31でもホモロゲーションモデルGTS-Rを開発、市販車がR31に切り替わった後もレースを続けていたR30の後継として登場しました。善戦するも圧倒的な勝ち方を目指すにはR31では不足していました。R31のレースデータを基に当初FR2.4ℓターボで設計を始めるもエンジン目標はフォードシエラRS500を上回る600馬力、このパワーを2本のタイヤで受け止めるにはさらに太いタイヤが必要となりますがGr-Aの規定ではエンジン排気量とタイヤ幅が細かく規制されているため600馬力の出力を生かすために車体、更なるデバイスの導入が検討されました。試作段階のアテーサET-SはR31にRB30ETエンジンを組み合わせて実験されていました。この試作車の走りにR32開発陣の目が留まり採用が決定、4WD化で重くなる分エンジン排気量を2.4ℓ→2.6ℓにスケールアップツインターボ化。レース仕様の目標600馬力を実現する専用エンジンRB26DETTの登場です。世界的には頭打ちだったGr-Aレースでしたが日本国内ではGT-Rの登場でヒートアップ、この車の登場がボルボ、フォードなど欧州勢に勝てる国産車が走り出した瞬間でした。富士SWで行われていた国際ツーリングカー耐久レースインターテックには91年JTCからJTCCの頃まで通いましたが、93年のGr-A最終戦は大変な人出でレース終了後2時間も動けませんでした。実質ワークスのNISMOの他日産系のHOSHINO IMPUL、HASEMI SPORTSを中心にレースが繰り広げられていました。最後のレースでは予選からぶっちぎりのIMPUL12号車がエンジントラブルでリタイア(一説にはタマを込めたワークスエンジンが外れだったとの説も…)、BPトランピオ(トヨータイヤワークス)が最後の勝利を飾りました。あの頃は熱かった!!(記憶に頼って書いているので間違いもあるかも…もう一度押入れの埋蔵本を読みなおしたくなってきました)
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
2018年型R35GT-Rですね。大きさもパフォーマンスもグローバルに通じる車になりました。見た目以上に初期型と違う車になっています。個人的には乗れるものなら水野モデルに乗ってみたいな(まず買えないですが…)後期型は全体的に面に張りを持たせて筋肉質に見えるようです。
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
さて、等身大の車たちでも見てみましょう、ステージ側にNISMOシリーズの面々。GT-Rやセレナはスルーして主にノートとマーチを見てみました。ノートはドライビングポジションが今の愛車と変わらないからアップライトな姿勢でおじさんには楽です。展示車はe-powerでしたがシートの生地とか内張りの質感はマーチより2ランクくらい上に感じました。この角度で見るとボディの複雑な面構成が陰影で見て取れます。Vモーションからの流れはウインドウ下で続けて流れているのですね側面スカッシュラインとリア側のブリスター風のフェンダー処理はスポーティーで好きです。奥のマーチはプレーンな感じに映ります。
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
マーチNISMOはCVT車が展示、主に外観変更が中心、マーチは前後のオーバーフェンダー、ディフューザー風バンパーがいいです。シート生地などはNISMO専用になっているみたいです。座った感じだとドライビングポジションノートの方が好きかな、マーチも結構アップライトで視界は良いです。
機会があれば両方ともNISMO-S見てみたいな。日産はちょうどモデルの過渡期ですね、国内の車両体系も今後変化してゆくと思います。ジューク、マーチ、ノートと3台ともモデル末期、どうなってゆくのかな?
日産本社ギャラリー posted by (C)papa_nen
興味のある試乗車も無かったので一通り見て写真撮って帰りました。
来年こそスイッチ!
これまで乗って来た車の中で2台目の愛車となった日産プリメーラT4ほど
自分にとって身の丈に合う車は無かったと思います。
1993年に購入、当時冬場には車でスキーに行くことが多かったため4WDセダンの購入を検討していました。5ナンバーセダンのカテゴリーでブルーバードとプリメーラが候補に残りました。当時のブルーバードはトリプルビスカス4WDにSR20DETターボエンジンと競技車のようなスペックにわくわくしたものです。当時新車として販売されていたのは米国向けにデザインされたU13型、ドロップテールの斬新なデザインが肌に合わなかったこと、またプリメーラは当時で登場から3年経っており飽きのこない端正なフォルムと大型のトランクが魅力でした。エンジンはSR20DEでNAエンジンながら専用のチューンだったように思います。4WDはセンター+リアの2ビスカスとなるため1世代前のアテーサシステムとなりましたが走りのバランスは抜群に良かったです。5年間乗り、内2年は営業仕事の相棒として過ごしました。
フロントのスポーツタイプのシートは長時間のドライブにも疲れを感じさせず、1台目に乗っていたS13シルビアの初期モデルCA18DEと比較して洗練され、高回転まできれいに回るSR20DEエンジン、アイドリング状態でボンネットを開けるとベルトドライブのCAに比べてチェーンドライブのためでしょうかチェーンから出るノイズ音も精密機械のように感じさせました。
今でも思い出すのが1994年2月、全国が大雪で麻痺した時でした、スキー旅行の計画があり横浜から東京の同僚を拾って志賀高原を目指しました。
朝4時に出発、中央、関越の両高速道路は既に通行止めで復旧見通しが立たずどちらかといえば平坦と思われた国道17号線を通り国道18号線へを経て長野を目指しました。うろ覚えですが昼飯で峠の釜めしおぎの屋に寄った頃まではドライブ気分で雪中強行軍を楽しんでいたふしすらあります。
そこから碓氷バイパスを経て長野へ16:00には志賀高原の麓の竹原(だったと思うのですが)空き地で山登りに備えてフロントタイヤにゴムチェーンを巻いていたところで修学旅行生を乗せた観光バスの運転手さんが話しかけてきました。煙草をふかす運転手さんに聞いたところ志賀高原への山道が渋滞で動かないということ。雪で道幅が制限されたところへ上下のバスが集中してしまっての大渋滞でした。
この後、残り30km足らずに12時間を掛けて宿を目指すことになるとは夢にも思いませんでした。携帯電話も無い時代、ここまで来れば遅くとも2時間もあれば宿にチェックインできると思い連絡はせず、夕食も採らずに山へ入りました。予想を裏ぎり遅々として進まず、スキーで怪我をした人の搬送がソリで行われ車と車の間を縫うように降りてきます。やっと丸池に着いたと思いきや既に時間は1時を回っていました。私たちが目指した宿はそこからさらに数km奥、付近でトイレを借りそこから4時間かけてようやく宿に到着しました。チェックインは6時からだったのでロビーで他の客に混ざり仮眠した覚えがあります。修学旅行の生徒たちも同じように苦労して宿についたことでしょう。
チェックイン後、ふとんで寝て午後から滑り出した覚えがあります。後にも先にも24時間かけて行ったこと、帰りの山道が空いていて30分ちょっと麓まで下りてきてギャップの大きさにも目が点になりました。この時の大冒険は4WDにブリザックを履いたプリメーラT4であればこそ、安心して走ることができたのだと今でも思います。同僚と3人で交替はしながらも2/3以上をドライブした中で疲労感の少なさとスタビリティの高さに(上りに関しては怖いものなし)満足したものです。
このプリメーラに関しては1度だけ筑波サーキット(今のコース2000)に連れて行ったことがあります。当時は車仲間も少なく待ち時間に一人でコンビニのサンドイッチを頬張っていた覚えがあります。天候は良くなくポツポツとガラスを雨が濡らす中、夢中で走りました。この時は筑波サーキットに初めて訪れたように記憶しています。スバルインプレッサを必死に追いかけていた覚えがあります。今思うとコンディションの悪化にインプレッサのオーナーは本気で走っていなかったし、レーシングスクールみたいにトレインで走って感じでしたね。アンダーステアが出た時にアクセルを戻すとタックインが起きて俊敏に曲がるハンドリングマシンでした、FF初のマルチリンクサスペンションのおかげでしょうか。余談になりますがプリメーラは当時のBTCC(英国ツーリングカーレース)で有力コンペティターのマシンでもあり、このレースカーが黒だったので購入時のボディカラーに黒を選択した覚えがあります。
ホイールは純正サイズながらBBS(RGだったかな?)スタッドレスタイヤとセットで購入、店頭在庫が無く14インチのPCD114.3mmは日本で取扱いの少ないモデルなのでドイツから取り寄せになるかも…と言われました。幸い問屋在庫が有ったので2週間ほどで手に入りました。純正の鉄チンにスタッドレスを付けてBBSに標準仕様のタイヤを履きました。ブリヂストンに勤める父の影響もあって一貫してブリヂストンを履き、市販のGグリッドなどチョイスして神奈川県近郊の山道をよく走っていました。その後ステアリングをMOMOの小径にしてシフトノブはIMPULのアルミ、ビクターのヘッドユニットに12連CDオートチェンジャーしゃくり坊主さんの真似をしてSONYの普及タイプのカーナビを載せました。当時はジャイロ搭載モデルは高額だったのでGPSのみでの位置割出をしていたのですが出先では重宝した覚えがあります。
後半2年は販売出向に出て仕事の相棒としても活躍しました。フルエアロの黒、HNP10プリメーラにBBSホイール、とても営業車じゃないですね。ただこの車に興味を持ってくれたお客様と話をしたときは嬉しかったです。半年ほどした後にその方がオーテックバージョン(大型リアスポイラー付き)のP10プリメーラを買ったと聞き、お話をしたときに盛り上がった覚えも有ります。
気に入った車ではありましたが営業時代に酷使したため(運転も乱暴だったのです)足回りにO/Hが必要になりました。営業からの復職の自分へのご褒美にずっと憧れだったスカイラインに乗換えるため下取りに出し、発売間もないER34に乗換えました。
スカイラインは絶対的な動力性能とメカニカルグリップの車、空気抵抗をものともせずエンジンパワーで押し切ります。これに対して空力特性も優れるプリメーラはトータルバランスの高さが秀逸でした。ただしNA2ℓと2.5ℓターボではスピードレンジが違います。だまってて10km/h上で気が付いたらスピードが出ているスカイラインという車は乗りこなしているというより乗せられちゃうような高性能な車でした。またスカイラインのおかげで出会えた友人のことを思うと性能以上に素晴らし存在であったことに気づきます。
年を経て思うのが身の丈に合った車、それがプリメーラだったような気がします。日産GT-R(R35)の開発責任者として有名ですが、日産Gr-CレーシングカーやR33 GT-R LMのデザイナーでもあり個人的に尊敬する自動車技術者である元日産の水野和敏さん。プリメーラには当初手弁当で車両計画に携わっていたようです。プリメーラのパッケージは水野さんが描いた欧州車に負けないセダンとして発表されました。水野さんの作った車に1度は乗りたいと思っていたのですが、後年、既にプリメーラで実現していたこと、あの快適性と走りの良さは水野作品であったと言われればなるほど頷けるものでした。
イラスト…もうちょっと格好良く描いてあげたかったのですが難しかったです。タイヤも純正サイズでしたからタイヤハウスがスカスカでしたね、でも極力自分の乗っていた形で描いたつもりです。
あまり褒めるとノートが焼きもち妬くので今日はこの辺りで…。
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