2019夏アニメ総括（その３）

評価法は下記の星評価にて。
★★★★★５　傑作
★★★★４　秀作
★★★３　佳作
★★２　凡作
★１　駄作
☆は0.5

手品先輩
手品好き(上手いとは言ってない)のちょっと天然入った女子高生と無理矢理奇術部に入部させられた後輩くんを中心に繰り広げられるドタバタコメディー(ポロリもあるよ)。調子乗りなくせに豆腐メンタルな先輩が可愛かったです。頻繁にエロを挟み込んでくる姿勢もヨシ。お気軽に楽しませてもらいました…★★２

とある科学の一方通行
実は最後まで観てないんですよこれ。中盤で方向性が少しアヤシくなったのと他作のリピートが忙しくなっちゃって７話以降放置してました。残りも一応録画はしてあるので、また改めてチェックしてみます…★☆１.５

魔王様、リトライ！
間違ってもお金がかかっているようには思えませんが（失礼)、省力系ながら全話を通して作画の水準は安定してましたし、肩の力の抜けたその画風通りの明快なエンターテインメントに徹していて、毎回気持ちの良い視聴感と程よい満足感を味わわせてくれました。いい意味での割り切りが功を奏したと言え、低予算は肯定されるべきではありませんが、コストを掛けられないならこういうやり方もありますよというお手本のような作品だったと思います。単純に円盤の売上云々で好評価を得た作品を切り捨ててしまうのは勿体無さすぎる。どうか二期に“続け”…★★★３

まちカドまぞく
2019夏アニメのダークホースであり覇権作。ギャグアニメであり、萌えアニメであり、そのどちらとしてもよくできていましたが、やはり一番の肝は、友情そして家族愛という絆の物語を最初から最後まで真摯に描き切ったことでしょう。それがあったからこそ、終盤、主人公達が背負っている重いバックグラウンドが明かされた時も鬱要素としてネガに捉えられることなく、ナチュラルにキャラクターへの思い入れを深めることができたのだと思います。本放送が終了してからも幾度となく繰り返し観ていますが（Abema TVさんありがとう)、笑いの中に噛み締める滋味がある味わい深い作品と感じます。笑いということで言えば、主人公の愛すべきへっぽこぶりもさることながら、その独特のワードセンスに溢れた台詞回しが、中の人(小原好美さん)の好演も相まって何ともいえない滑稽味を醸し出していて、可笑しさを誘っていました。作画も萌えアニメのベンチマークである動画工房一軍レベルには行っていたと思います。今回のアニメで描かれていたのは、原作でいえばまだ導入部ということですし、製作陣もぜひ二期を作りたいと熱望していると聞きます。これで二期を作らなくて他に何の二期を作るというのか。心あるアニメファンの思いに何としても応えてほしいと切に願います（でもスタッフは変えないでね）…★★★★☆４.５