２０２０冬アニメ総括

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
主人公がチートなのは構わないのだけれど、努力も苦労も挫折もしないでほぼ全て成り行き結果オーライで能力を手に入れている為、感情移入できる要素がなくて微塵もキャラクターに魅力を感じられないのが残念でした。２期決定とのことですが、話題として煽る為に分割２クールを２期と言い換えた構図がまるわかりで、ただただ興醒め。 … ★☆


映像研には手を出すな！
いかにもアニメスタイルが特集組みそうな意識高い系の作品でしたが、自分みたいなヌルい人間が見てもすごく面白かった。面白かったけどそれと好き嫌いはまたチガウオハナシなので。 … ★★★★


推しが武道館行ってくれたら死ぬ。
山本裕介監督にエイトビット制作の体制でいい加減なものが出来よう筈が無かった。かてて加えて特筆すべきは、主役の中の人ファイルーズあいさん。『ダン持て』のひびきもそうでしたが、今回も自身が演じるえりぴよと完全にシンクロしていて、彼女のキャラクターに対する理解と愛情の深さが本物であることがひしひしと伝わってきました。『アニマス』の13話を思い出した手描き作画のライブシーンも見応えありましたし、作り手の良心が溢れた秀作でした。これは是非とも２期をお願いしたいなあ。 … ★★★★


ネコぱら
萌えアニメの三大鉄則、見た目と性格の愛らしいキャラクター、水準以上の作画クオリティーのキープ、ストレスを溜めないコメディータッチのストーリー、にしっかり則った上でそれぞれを高水準にまとめたエクセレンツな作品でした。主題歌もよろしくて、アッパーなＯＰにセンチメンタルなＥＤの対比の妙、特にＥＤのアルバム風ＢＧ映像の演出が秀逸で毎回うるっときそうになりました。いい意味で空気だった男役のあしらい方も◯。2020冬アニメで一番リピートした作品はこれ。 … ★★★☆


へやキャン△
どうしてこうなった・・・(-_-;) なんで本編演出一回も手がけてない人間を監督に起用するかなあ。薄っぺらいキャラ観、フックに欠けるストーリー、平板な演出。『ゆるキャン△』は30分が体感５分の時間泥棒アニメでしたが、これは５分が１時間にも感じられ、まるで時空の歪みに迷い込んだかのようでした。これじゃ騙り商売と罵られても仕方がないよ(どこかのダンまちもよく聞けよ) 。本編の２期は間違いなく京極監督ですよね、ね。… ★

ランウェイで笑って
第１話から主役二人がイチャラブでニヤニヤが止まりませんでした。自分乙女脳なのでこういうの大好物。惜しむらくは展開がサクサク進みすぎてご都合主義に感じられたのと、ファッションがテーマなら眼目であるはずの服の質感描写やファッションショーの場面演出が意外に淡白だったこと。特に後者についてはそこにもっとこだわりや工夫を持ってくれたら化けたかもしれないのにと勿体なく感じましたが、それでも普通に続きを期待したくなるレベルには来てました。じっくり２クールで観たかったですね。 … ★★★