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2024夏アニメ(7-9月期) 私的ランキング

第１位　負けヒロインが多すぎる！

夏アニメの覇者。作画、脚本、演出、キャスティング、主題歌、いずれも文句のつけどころの無い横綱相撲で完勝でした。作品の質的には昨年の『おにまい』に匹敵するレベルだったかも。主人公(温水君)もマケインの三人も、高校生らしい青臭さと熱さが良い部分も悪い部分も併せて空々しくなり過ぎず且つ過剰なヘイトも生まないよう上手く描かれていて、キャラに人間臭い魅力と愛おしさを付与してるのが良かった。マケイン勢の中では、決断する勇気を持ち、怖くても辛くても困難でも精一杯前に向かって進もうとする小鞠ちゃんのカッコ良さにグッと来ました（陰キャ特有のデュフフ笑いもかわよ）原作は二期三期あたりまでストックありそうということで、これはどうしても続きを期待しないではいられません。

第２位　ラーメン赤猫
とはいえ、２位のこちらも負けていませんでした。リピート視聴の回数はマケインとほぼ互角でしたし、体感マッハの度合いではむしろこっちの方が上だったかも。全てがほのぼのエピソードではありませんでしたが、それでも最後には必ず笑顔になれるのもこの作品の大きな魅力だったと思います。キャスティングも秀逸で、主人公役の女性声優さん(新人さん？)を始めとして皆んなキャラクターにばっちり嵌っており、中でもハナちゃん(猫)役の釘宮さんが魅力全開で釘宮病発症する視聴者多数でした。

第３位　かつて魔法少女と悪は敵対していた
初回から最終回まで「もうおまいら早く結婚しろ」のイチャコララブコメ勢歓喜の最上の床ゴロ案件でした。一話15分の小品ながら、ボンズ25周年の記念作にふさわしく手がかけられており作画もほぼ万全。特にメインヒロインについてはただでさえコケットな原作のキャラデザが飯塚晴子さんの手でさらにブーストがかけられたところに中原麻衣さんの演技が乗って、もう悶絶ものの可愛さでした。原作未完のまま作者の藤原ここあ先生が物故されている為続きが見られないのがなんとも口惜しいですが、この素晴らしいアニメ化にきっと彼岸で満足されておられるのではないでしょうか。


以下、視聴完走した作品を順位とちょいコメだけ。

第４位　この世界は不完全すぎる（中盤以降ちょっと弛んだのが惜しい）
第５位　先輩はおとこのこ（キャラデザと作画がイケてたら或いは）
第５位　女神のカフェテラス（第２期）（作画がギリ保っただけでも上等）
第７位　恋は双子で割り切れない（煮え切らない主人公にイラリ）
第８位　異世界スーサイドスクワッド（やっぱり脚本かなぁ）
最下位　小市民シリーズ（ヒロインがドの付く外道でござった）


夏期は結果的にマケインと赤猫だけでも十二分に満足できるくらいこの２作の強さが抜きん出てましたね。特にマケインは年間のNo.1も狙えるほぼ完璧な出来栄えで、A-1というスタジオの地力と原作のポテンシャルもあるとは思いますが、監督さんが相当デキる方だったのだろうなと思いました。