
・・・って、もう2月ですが・・・あっという間に1カ月が過ぎました【笑】
1月は何かと時間が取れず、
昨年の走り納めの際に感じた「シフトフィーリングの悪化」の処置をやっと行う事が出来ました。
作業内容は・・・
1.スライディング・リング・ブッシュ交換
2.ボールカップ・ブッシュ交換
3.シフトロッド・カプラー・ブッシュ交換
4.アクセルケーブル・ブッシュ交換
5.ハンドスロットル・コントロールレバー交換

の5部品の交換です。
(シフト関連は上記「1」~「3」項、剥ぐったついでに「4」「5」項も実施)
部品自体はシンプルですが、DIYでの交換となると意外と難儀でした・・・
フロアマットを取り外し、フロアパネルとお久しぶりにご対面【笑】
サイレンサーパット面からの判断ですが、特に錆も発生しておらず、オリジナルのパネルがキープ出来ているのではないでしょうか。
センターフロアのカーペットを捲り、シフトレバーASSYを取り外します。

ボールカップ・ブッシュは生きていますが、グリスが浸透して変色しています。
ちなみに、黒いグリスは二硫化モリブデングリスで、含有物の硫黄が樹脂やゴム類を侵す性質があります。
今回は金属と金属の摺動部以外はシリコングリスを使用しました。
スライディング・リング・ブッシュですが・・・

見事に粉々・・・【爆】
きれい綺麗にして・・・

シリコングリスを摺動面に塗っておきます。
次にシフトロッド・カプラー・ブッシュの交換です。
リアのアクセスプレートを取り外し、確認すると・・・

見事にブッシュが割れています。(残骸が・・・)
左は粉々・・・
右は何とか形が残っている状況・・・

こんな状況でもシフトチェンジがなんとかできていたのだから大したものです。
というか、ここまで来てやっと気づく自分が情けない・・・

残っていたブッシュも硬化しており、粉々にばらけ崩れます。

ブッシュレスになって、圧入されたピンを抜きますが、自宅の道具では抜けません。
後日、会社でスリーブを探し・・・

このように抜けば、アルミ鋳鉄のシフトロッド・カプラーにストレスをかけることなく、割ることも変形させることなくハンマーで抜きとれます。
これもシリコングリスを塗布してブッシュを入れて、はい完成!【笑】

現在、ポルシェから提供される純正部品(シフトロッド・カプラーASSY)はアルミ鋳鉄の形状が異なり、ブッシュの穴長孔で、「ガタをあえてつけている」ような部品が出ます。それは当然シフトフィーリングを悪化させるはずです。
ちなみに今回のブッシュは社外品ですが、クリアランスは極小さく、非常に精度の良い部品であると思います。

ブーツを被せて完了です。
次の作業は、ここら周辺をばらしたのであれば、ついでという事で、アクセルケーブル・ブッシュ(3箇所)を交換します。
が・・・
見事に影も形もありません【爆】

それらしい残骸はありますが、全く機能しておらず、おそらく50年間、一度も交換されていなかったのではないかと思います。(もう一か所はサイドブレーキの辺りにありますが、シートを取り外さずに行った作業で、スペースの関係で今回は見送りしました。)
で、これもシリコングリスを塗って装着。

ブッシュは、板金物の金具で抱きとめる構造で、ある程度の位置修正が可能ですが、これを締め付けすぎるとアクセル・ケーブルの動きが悪くなる為、自動的に都合の良い場所に動けるように、少しガタつく位にしておきました。
最後はハンドスロットル・コントロールレバーの交換です。
知恵の輪的な作業になり、少々時間がかかりました。
外したハンドスロットル・コントロールレバーが交換時に「ポキッ」と折れ、交換をしておいて良かったと思いました。

本来は少し柔軟性のあるシリコンのような樹脂ですが、完全に硬化してもろくなっていました。
予防保全的に部品を調達しておいたのが功を奏しました!
【ハンドスロットル・コントロールレバーがアクセル・ケーブルを動かす状態】
これらの作業は休日の時間がまとまって取れる時に集中的に行いました。(total約8時間)
昨日は16時まで作業を行い、全ての作業が完了し、試運転をと思いましたが、リンケージ関連で微調整が必要になると時間を要する可能性がある為、泣く泣く後日に・・・
運転席に座り、シフトレバーを作動させると、ガタつきの無いソリッドな感覚で非常によろしい!
次の休日では試乗/調整する予定なので、楽しみ楽しみ!【笑】
ブログ一覧 |
ポルシェ | 日記
Posted at
2021/02/08 14:32:03