トヨタの戦略は間違っていない

トヨタの新型ヴェルファイアの販売マニュアルの内容について
2chなどで少し盛り上がっているようですね。

vehiclenavi　MAGAZINEより












販売をするにあたってはターゲットを設定するのが大前提ですが
今回の新型ヴェルファイアにあたっては
重点ターゲットとして①②が、戦略ターゲットとして③④が挙げられています


重点ターゲット
①自車代替層（「ヴェルファイア」ブランド支持層）
　・増加傾向にある自車保有層（同カテゴリに有る競合車保有者を含む）
　・30～40代ファミリーが中心も、20代独身男性を含む。
　・ターゲット特性　　
　　　見た目重視
　　　現行型から乗り換える理由が欲しい

②ミニバン保有上級移行層
　・他社ミニバンを中心とした、上級ミニバン志向層
　・30～40代ファミリー
　・ターゲット特性　　
　　　ワンランク上のミニバンが欲しい

戦略ターゲット
③マイルドヤンキー
　・他社ミニバンや中古車セダン等目立つ車を好む
　・20～40代の若年ファミリーや独身層。
　・ターゲット特性　　
　　　不良ではないがヤンキー的な嗜好をもつ
　　　見た目重視、目立ちたい、自慢したい
　　　身内や仲間での他人数乗車に使いたい

④ヤンジー（含む法人客）
　・輸入車を含むクラスレス志向層で、拡大傾向に有る高齢富裕層等
　・50代夫婦のみ　子離れ層
　・ターゲット特性　　
　　　肉体的・精神的にも元気でアクティブ
　　　他人とは違う車に乗りたい
　　　エコカーや先進性、細やかな拘りを重視




いくらか刺激的な言葉も並んでおり、中には気分を害される方もおられようかと。

ただ、販売にあたりどういった方がどういったものを好んでいるかというマーケティングはするのは至極当然のこと。
そしてそこにあわせた車を作るというのは、トヨタほどの規模であれば造作も無いこと。そのためのアルファードとヴェルファイアだと思っていました。

戦略、作戦、戦術

これらを考えると、トヨタの戦略自体は間違っていないと思います。

現行のヴェルファイアもよく売れましたね


この動画が2008年ですが、この時点で既にこういったマーケテイングはしていたのだろうと。



ただあくまでもこういったものは外に漏らさないことが絶対条件で
そこの詰めは甘かったなあ、というのが正直な感想かしら。
トヨタがどういった対処をするかに興味があります。


アルファードのこういった資料も見てみたいなあ。


そしてこのマイルドヤンキー層を狙っていないと公言するマツダ
（逆に見れば、トヨタとホンダは狙ってますと言っているようなものだけど）



ある意味潔いともいえるけれど
車に対しての興味があり、そこそこの購買力も有ると思われる、この層を狙わないというのは
販売戦略として大丈夫かしら？