• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

BlAZeのブログ一覧

2015年12月12日 イイね!

File.49 ZVW50型プリウス


 どうも、プリウスというクルマは、世界に先駆けたハイブリッドの初代、一気に燃費を向上させた2代目のインパクトは大きかったのに対して、3代目でメチャクチャな走りをされる方が多かったり、そもそものクルマが無機的な動き方と乗り心地だったもんだからいい印象はあまりなかった。が、どうも新型に変わってその印象も変わりそうな雰囲気だ。

 リーク写真が出た時には、なんじゃこりゃぁ!?と思ったものだが、現物を見たらさらに騙し絵みたいなフェイスになっている。が、このフロントフェイス、デザイン上の細工ではなくて上下に空気を整流させる為の形状。空力の指標とされるcd値は先代より向上しているが、空気抵抗値で見た時にも先代から4%程向上している。

 真横からみると、どことなくミライの面影がある。ホイールベースに変化が無い割に、全長は80mm伸びた。全高が低くなった事も手伝って、かなり胴長な印象を受ける。室内空間とかの話は、パッケージの話をする時にでもするとしよう。ルーフラインや窓枠とかは先代と似通っていて共通部品である可能性が高い。

 フロントフェイスが奇抜なら、テールのデザインも結構奇抜。かっこ良くは見えるのだが、おそらくは見かける機会が増えると飽きる。というか、鬱陶しい造形かも。試乗の際、前方にプリウスが居たのだが、ずっと見続けているとどうも飽きがくる・・・昼間ならまだしも、夜のテールランプはちょっと・・・これがうじゃうじゃ走るようになったら、やっぱり鬱陶しいよなぁ、と思う次第。

 インテリアは基本的に先代を踏襲している。が、例えば接触充電の物置だったりステアリングの装飾だったりと白物家電のような装備がいくつかある。これを、安っぽいと評するか先進的と評するかは人によって別れるところ。ちなみにこの装備群、グレードによっては普通の黒一色のセンタコンソールもある為御安心を。

 メーターパネルはミライのものに近いが、一部グレードではメーターパネル上部にイルミネーションが入る。エコ度合いによってここの色が変化する使用で、ウェルカムセレモニーも表示される。ちなみに、北米市場を意識しているのかドアを開けたり鍵を忘れた時の警告音にはアメ車らしさを感じさせる。

 クラウン以降のトヨタ車にあったタッチパネル式のエアコン操作系統は廃止され、全て物理的に操作が可能なスイッチに変更されている。タッチパネル式のものはむしろほとんど排されているあたりは、気に入った。ただし、シフトノブの位置とパーキングボタンはちょっと下にありすぎる気がしないでもない。ぶっちゃけ、あまり気にならないが。それよりも、シートヒータースイッチがかなり隠れた位置にある方が気になる。

 テールゲートが伸びた分、荷室は広くなっている。歴代の中では使いやすい部類だろう。シートが可倒式で降るフラットにできる上、AC100V電源もグレードによっては設置されているようだし、車中泊をする事もできそうだ。

 さて、試乗したのは2グレード。2WDのプレミアムグレードと、4WDのスポーティグレード。ちなみにどちらにも2WDと4WDの設定がある。写真はスポーティグレードのツーリングの方。一番の違いはホイールサイズ。プレミアムグレードは15インチ、スポーティグレードは17インチ。乗り心地で言えば、当然15インチの方が良いし、突き上げや応答性で見た時も、入力後にちょっとの応答時間がある15インチの方がバランスが良い。もちろん、17インチのシャープな反応もZ乗りとしては好きだが、まあ、わざわざプリウスでは選ばないなぁ、と。

 だが、15インチも17インチも走った感触は先代とは全く違う。とにかく、普通のクルマのように入力した手応えがしっかりある。それにやはり、旋回時におけるリア周り接地感が抜群に良い。トーションビームとは異なる、完全独立懸架のダブルウィッシュボーンを採用しただけの事はある。これなら峠を走ったって首都高を走ったって、ある程度は走ってる感を見出す事も夢じゃない。後部座席の乗り心地こそ試せなかったが、結構期待ができそうだ。

 まあもっとも、後部座席の頭上スペースに付いては、広くなったとはいえまだまだ何がある。175cmを超えてくると厳しい可能性が大。対策としては着座位置を下げているようだが、この恩恵は重心の低さを感じるという別の恩恵もある。頭のロールも抑制されるから、クルマ酔いもしにくいのではないだろうか。シートはボディに適度にフィットするタイプであるのは良いが、クッション性が良いとは言い難い。3時間を超えるような長距離走行をした時には、さてどうなる事か。

 フロントサスがストラットなのは先代と代わり無し。シャシーとは異なりハイブリッドシステムには大きな変更は無い。走行時の感触で違いはと言えば、ブレーキの回生領域が広がったようだ。かなり強く踏み込んだ場合でも、回生ができていたのが印象的だ。ちなみに、回生とeco度合いはHUDに表示される。運転している時に意識はしやすくなったと言えるだろう。

 はてさて、この新型プリウス。先代とは全く別のクルマに様変わりをしている。燃費が良いだけじゃなくて、苦手だった走行性能までもがかなり向上している。このプラットフォームがプリウスだけではなくて、他車種にも展開されていくというのだから、同業社からしたら脅威以外の何者でもない。燃費で追いついたって、走れなければプリウスを超す事ができなくなった訳だ。ただの燃費カーではなくなったプリウス、かなり期待ができる一台だ。
Posted at 2015/12/12 16:23:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 評 -Car Review- | クルマ

プロフィール

「復活のZ http://cvw.jp/b/309984/45833795/
何シテル?   01/30 10:05
お客様に感動をもたらすクルマの創造を目指して某メーカーに勤務中の、アラサークルマ好き 愛車は12年来の片思いの末購入したZ33型フェアレディZ。 ベンチ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2015/12 >>

  12345
678 9 1011 12
1314 1516171819
2021222324 25 26
27 28 29 30 31  

リンク・クリップ

DUNLOP ENASAVE EC204 155/60R15 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/30 18:33:52

愛車一覧

日産 オーラ e-POWER AZのオーラニスモ (日産 オーラ e-POWER)
10月中旬発注/11月22日工場出荷/12月12日納車! 思った以上に早く納車されました
日産 フェアレディZ 麗しのZ (日産 フェアレディZ)
苦節12年、2014年12月26日より乗っている愛車。復活した日産を象徴し不死鳥のごとく ...
スバル R2 スバル R2
遊びのいじり用として購入。。。したはずが、親父の足車になってる一台 これからサーキット向 ...
フィアット 500 (ハッチバック) フィアット 500 (ハッチバック)
2016年11月18日~2017年3月3日まで、NORELサービスにて利用開始。中古車と ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation