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　往年のル・マントップカー、グループCカーといえばやっぱりこんな形を思い浮かべる。ル・マン優勝の787Bにしろ、ポルシェの956にしろ、R89CPにしろ、こういうフロントからリアにかけて一体の流線型というのが定番のスタイルだ。そんな中で展示されていたこのマーチ83Gニチラ、後の日産グループCカーにもつながる一台のようで。

　というのも、元々日産のグループCシリーズが、シャシーの設計開発はマーチとの協業で、その前身であるマーチ83Gには、シャシーはマーチから購入し、エンジンは日産を搭載した。当然、国内レースを走る場合は日本のドライバー、元祖日本最速の男、星野さんがハンドルを握った。

　そして今となっては驚きだが、このクルマを設計したのはかの有名なエイドリアン・ニューエイ。かつてレッドブルF1の黄金時代を築いた空力の天才が手掛けたマシン、空力的な面ではどうだったか…といわれても、正直当時の活躍を知らないから、何ともorz

　とはいっても、テールのしぼり方とか、ホイールの空力処理とか、結構空力を意識しているというのは当然の事。ダウンフォースを生み出すグランドエフェクトとか、そういった類の空力処理がわんさかてんこ盛り…いやー、これが走る姿を見てみたいもんだ。