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　ポルシェというものには、どうにもスポーツカーの金字塔として極めて特別な印象というものを持っている。ただし、そのイメージというものは911のものが強く、先駆者の356、ましてやそのオープンモデルは、正直今回見るまではあまり詳しく知る由が無かった。

　まあ、そういう印象もあって、356というクルマ自体には特別な思い入れは無い。実際に何度か、見たこともあるわけだし、フェラーリやランボルギーニ程の華やかさも感じるわけでは無い。が、オープントップになるというだけで、少々その印象も変わる。

　珍しい物好き、といわれてしまえばそれまでだが、確かに356カブリオレというものは今まで見たこともなかったから興味を惹かれるところも多い。それに、確かにこうなっている事で、356そのものにはあまりない華やかさも、少々感じるところもあったり。

　この当時のインテリアというものは、極めてシンプルといっていいだろう。ダッシュボードもまさかこの、パネルむき出しという状態になっていようとは。各計器類は勿論の事、赤に白という配色も洒落ている。まず、どこか別の機会に見かける事は、二度は無いだろう。