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　さて。トヨタWRCに至るラリーの歴史は、ここから始まった。オーストラリアラリーに参戦した、このクラウン。日本車としては初めての参戦で、47位完走を果たしているという。19日間で1.7万kmを走破するという非常に過酷なラリー、今では考えられない。

　この個体はあくまで、外見を再現したレプリカとのこと。だから中身については、そのものラリーカーとは別となっているのだろう。実際、このまま走って、そして完走できていたらむしろ凄いとさえ思うのだが…。

　1950年代らしい、まるっころいボディラインと、そしてホワイトタイヤ。高級車といえるクラウンでラリーに参戦、というのは今から考えれば違和感もあるが、当時、そもそもラインアップが少なかった時代では、最適だったという事だろう。

　インテリアもこちらは標準車のまま、とおもわれる。ラリーに必要不可欠なメーター等の装備については無く、快適装備がそのまま搭載という。これが当時、どういう姿にして参戦していたのか、むしろそれを再現できていたら、興味津々ではあるのだが。