BlAZeのブログ一覧

　前回までは、横浜、横須賀と神奈川圏での護衛艦展示をひたすら見てきた。が、一般公開を行っているのは対岸の房総半島、千葉県は木更津にて3隻の護衛艦が展示。その一般公開内容が、神奈川とは比べ物にならないくらい濃密で…。

　とりあえず。まずは、ちょうかいから。同時に展示はこんごうと、あすか。まあ、イージスシステム搭載が2隻に、どちらかといえば一番興味のある試験艦、あすか、ではあるのだが。どうやら、ちょうかいも、こんごうも、行けるところがかなり広いらしい。

　まずは、安定の艦首。今まで横須賀での公開で見飽きたところも無くもないこのアングルなので、さっさと次に行くとしましょう。

　で、ですね。御覧の通り、艦内です。なんとまあ、木更津での3隻は、艦内も一般公開中。こうやって見ると普通のオフィスがちょっと狭くなったくらいな感じに見える位の幅ではありますが。天井の配管がむき出しだったりするのはいかにも。

　さすがにここは、不許可ですよね、レーダー室。平時でも、許可を受けなければ入れない、そもそもうろつくのもNG。日米相互防衛援助協定に則り、秘密保護法施行令第5条が適用という…。こういうところ、やっぱり、自衛隊にある、という事を実感する。

　ブリッジ！艦橋ですよ！イージス護衛艦の艦橋にまさか、登れるというのは…まあ、導入後もう結構経っているからいいんでしょうね。むしろ、あきづき型が最新で無理なのかも。いずも型も、ですし。

　さすがに見晴らしが良いですよね。ブリッジからの風景といえば、記念艦三笠で見た位。勿論、高さはもっと上がっているから、見晴らしは最高。これが旧海軍の大和型だったらどうなる事やら。

　木更津周辺の海上交通情報。東京湾も結構混んでいるんですね…右上にはアクアライン、そして対岸に横須賀も一部がちらっと写っているくらい。OS自体は全く思い当らないようなもののようだが…。

　航空機だったらピッチにロールの表示はすぐに出るが、船にもこういうのがついているんですね。それにしてもピッチ角35°とか、ロール角35°とか、とんでもない角度に思えるんだが…特にロール、35°なんてついたら、転覆しそうに思えてならないんだが。

　戦闘姿勢体制表示板という物々しい表示。なるほど、現状の電源が生きている場所の表示、そしてさらにこれが戦闘態勢になると赤くなる？これによると、発電機は1号だけが稼働中、そのほかは電源も落ちている…らしい。

　現代の操舵輪は、バイワイヤ技術のお蔭でクルマのステアリングよりも小径。速度は、プロペラの数だけ指定ができる模様。ここで船の操舵が行われるわけですね…前はものすごく見えにくいですが。だから、役割が決まっているというわけか。

　一応、操舵の位置から。船の角度に主機回転数、速度も表示。ただし、外は非常に見えにくい、というか、外の状況は分からない。見張り員と艦長指示でそうだが行われるというわけなんでしょうね。

　さて艦橋を後にして。次に向かうは船の最下部。その途中には過去参加の作戦での盾等々が廊下に展示。

　今やららぽーとになった東京第1工場にて製造。IHIの3100番船だったんですね…。その他にもちょうかい来歴が。

　インド洋派遣や東日本災難救助等々に従事。そういえば、イージスシステム護衛艦の内で、ちょうかいだけがIHI製だそうで。一隻だけ生まれが違うというわけですね。

　ちょうかいの現状指揮系統。艦長、専任伍長、副長の3名。なるほど、1隻の船を動かすのだって相当な人数がいるわけだから、こうやって顔を認知してもらえるようにする、という事もあるのだろうか？

　日本の風景を描いた鏡と、そして壺。まあ、壺の方はよくわからないが、ちょうかいを表現したモノ、という事なんでしょうかね？

　さて、いよいよ機関室へ。船の最下部に近い場所に当たるわけで、配管もそれ以外の補器類等々もかなりむき出しになっている…ここまで来ると、船らしさを感じる場所でもありますね。

　ここが主機の監視管理をつかさどる機関室。まあもういくつもの計器があって、どちらかというと発電所といった方がいい様な風景。というか、実際これ、ガスタービンを動かしているわけで、ちょっとした発電所と言っても過言ではない。

　そのガスタービン。基本的にはジェットエンジンと言ってもいいだろう。民間のジャンボ機とかに使われている物よりも出力が大きく、2万5千馬力、そして起動にも時間は必要無し。これで電力に会場の出力等々、すべてを賄うというわけですね。
　
　と、以上がちょうかいでの一般公開。上から下まで、隅々までまさかみれるなんて…思いも知れないですね。