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　詳しくトヨタを知るまでのイメージはといえば、量産車だけ、走りはつまんない、スポーツカーに本気じゃない、なんていうことをおもっていたものだが、歴史を知り、最近の86をはじめとしたレクサスラインアップを見ても、走りに関しても真摯に取り組んできていた、という事実がしっかりと残っている。そんなトヨタが黎明期に作った希少な量産スポーツカー、スポーツ800が、わらわらと、盛大なパレードランを行った。

　量産スポーツカー、とはいっても、全部で3000台強と、フェラーリやランボルギーニのトップモデル程度の生産台数にとどまっている。さらにいえば1960年代のクルマなので、現存するクルマと言うのは極めて限られてしまうだろう。

　それがこう、ドライアブルな状態の一台やレストアを施した一台たちが、一堂にパレードランをするというのは何とも壮観、在りし日からの歴史と、なんというか同窓会のような雰囲気も醸し出しているようで。こんなに多くのスポーツ800を一同に見る機会はそうそうないだろう。

　登場当時は、非力なエンジンながら、軽量な車体と空気抵抗の少ないボディの組み合わせで、モータースポーツにも積極的に参加をしていた。特に耐久レースでは、持ち前の燃費の良さもあって、かなりの活躍を見せていたと聞く。

　そんな当時の活躍ぶりを知っている方々は、レストアついでに当時のレーシングマシンを再現するカラーリングを施したりと、そういったレプリカづくりも行われていたり。勿論、中身までレーシングカーにしちゃった一台たちも、当然ありますが、クラシックカーの楽しみ方もそれは多岐にわたっている証拠ですね。