
今日は上野の国立博物館に行って来ました。
目的は
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」
を見るためです。
実はこの展示を見に行くのは二回目なんです(^_^)v
一度行った時にとても良くてね~。仲間に話したら是非行きたいって事だったので、四国や大阪の友人達と行ったんです。
更に今日はこの特別展の記念講演会のチケットもあったので、講演とあわせて楽しんできました♪
講演者は「
辻惟雄」氏。
現在、MIHO MUSEUM館長など…以下省略。
話は面白かったですよ~。
特に「曽我簫白」のお気に入りらしくて、簫白の画風について「あの鬼気迫る感じは一種独特、異様な感じさえも受ける。あれは気が狂ってるのかと思うような絵だね(笑)」などと先生の主観で色んな事を喋ってくれて、とても面白い講演でした…けど、前日の寝不足が効いてきて
講演の半分は寝てたのは…秘密
ま、そんな楽しい1時間半の講演もあっと言う間に終わり、展示を見に行きました。
テーマが「対決-巨匠たちの日本美術」となってますが、決して巨匠が対決する訳じゃありませんね。同じ様な傾向の巨匠の作品を対比して見せるという展示手法なんです。この趣向を凝らした展示と作品の素晴らしさに、連日多くの人が見に行ってるようで、前回は平日だったにも関わらず、大勢の人が見に来てました。
今回は前回行った時と展示内容がちょっとばかり替わっていました。
ちょっとばかりの事なんですけど、一緒に行った友人は目当ての物が無くてとても悔しがってました。
その目当ての物と言うのは、長谷川等伯の「
松林図屏風」。東京国立博物館所蔵の国宝です。
あるアンケートでは一番見たい国宝の№1だそうです。ちなみに第二位は僕の好きな尾形光琳の「
紅白梅図屏風」だとか…。
松林図屏風、ご覧になった事のある方もいらっしゃるかと思いますが、あの大きな屏風の画面に、僅かに書かれた松林のその背後に無限の広がりと奥行きを感じます。
何だかわかりませんが、等伯の世界観に引き込まれていく感じがすごく好きです。
一説によるとあの作品は等伯が自身の子供を亡くした悲しさの中で描き上げた絵だとも言われています。
それともう一つ…と言うか、二つです。
「風神雷神図屏風」です。タイトルは一つですが、作家が二人なんです。
一つは「
俵屋宗達」作。
もう一つは「
尾形光琳」作の物です。
今回のテーマ「対決」の中で「宗達vs光琳」の展示の目玉なんですが、これも期間がずれてて、展示が無かったんです。(ちなみに展示期間は8月11日~17日まで)
ま、そんな残念な事もありましたが、それを補って余りある程の展示品のレベルの高さに、超満腹になりました。(ある意味芸術メタボ…)
例えば、長次郎作の赤楽茶碗「
無一物」や、狩野永徳作の「
檜図屏風」、本阿弥光悦作の「
舟橋蒔絵硯箱」等々、とにかく素晴らしい作品ばかりです!
展示期間は8月17日(日)が最終日ですよ~!
時間を作って見に行く価値有りの展示です。
是非皆さん見に行って下さい!
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Posted at
2008/08/02 23:49:14