この記事は、
チェ 39歳 別れの手紙 について書いています。
「28歳の革命」はちょっと前に見てたのですが、両方とも観てからインプレしようと思っており、昨日ようやく「別れの手紙」を観ましたのでブログアップします。
2本を観ての感想を一言で言えば…
「愛だねぇ~」
「愛」と言っても色々ありますが、ゲバラの愛は「人民愛」といったところでしょうか。
当時キューバでは、一部の特権階級や豪農に搾取されるだけで、何の知識も学問も、ましてや人間としての尊厳も持たない国民に「生きる希望」を取り戻すための戦いを始めたカストロやゲバラ達の気力の源は、やはり人を愛する心だったのだと思います。
キューバ革命では、この想いが国民に伝わり革命を成功に導けたのだと思います。
一方、ボリビアでの戦いは悲惨とも言える、ひどいものでした。
思うことが思うように進まない中で、状況は悪化の一途をたどり…。
ゲバラのキューバでの名声が、逆に仇となって自身を追い詰めたとも言えます。
アメリカのボリビア政府への協力など、革命軍にとって不利な状況が多すぎました。しかしそれでも自分の信念は決して曲げない強さがゲバラにはありました。
最後はユロ渓谷で捉えられ、処刑をされてしまいますが、処刑される前日の見張りの兵士との会話が印象的でした。
兵士「僕は神を信じるが、あなたは神は信じる?」
ゲバラ「僕は人を信じる」
この翌日、彼は銃殺されてしまいます。
この会話には前後がありますが、この一言で兵士は心を揺さぶられました。
観てる自分もドキッとしました。
それほど彼の言葉には重みがあったのでしょう。
これが「20世紀最大のカリスマ」と言われる所以なのかもしれませんね。
それと、この映画でゲバラを演じた「
ベニチオ・デル・トロ」が良い!
彼の迫真の演技に、引き込まれました。まるでロバート・デ・ニーロの様な役作りは、さすがカンヌ映画祭の主演男優賞ですね。
何だかまとまりのない文章になりましたが、この二つの作品はゲバラの明と暗を描き分けてます。
ただ、そのどちらにも変わらないテーマは「信念に裏打ちされた愛」だと思いました。
既に上映終了してる所が多いですが、まだ観てない人は上映館を探してでも観に行かれる事をお薦めします。
それでも間に合わなかった人は、DVDで…ね♪
Posted at 2009/03/03 23:47:14 | |
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