
ブーコンを毎日調整している感じで(;^ω^)
燃料と交通費、ブレーキの消費が激しい。
1.初期値設定が難しい
セッティングが難しい。なにが難しいかというと、、、
「初期ブースト」
「初期目標ブースト」
「初期オフセット」
という3つの値を、EVCの5ページ目でするのだが、まずここがうまくセットできない(;^ω^)
アバルト純正IHIタービンで、EVCをオフにすると、
初期ブーストがなんと20~30kpa。
どんなに負荷かけてもこれ以上あがらず、びしっとこの圧で止まってしまう。
まだ余裕ありそうなのに、びしっと止まる。
上記のことから、3つの値を以下のように設定する。
初期ブースト 30kpa
初期目標ブースト 120kpa
初期オフセット 100%
この設定でアクセル踏むと、、、ブローオフから空気が漏れるほど圧が一瞬でかかって制御できない(;^ω^)
目標ブーストにならない(;^ω^)
◆EVCブーストの掛かり具合の基準とは
どういうことかというと・・・
いろいろ試して、本当にいろいろ試した結果、以下のようなことがわかった。
「ブーストの掛かり具合は、”初期ブースト”と”初期目標ブースト”の差が広ければ広いほど激しい」
※オフセットは微調整に使うもん、、、だと思う。
やっと特性がわかってきたところで、以下のような設定を試してみた。
◆目標ブーストに合わせて初期ブーストを設定する
目標となるブーストは120kpaとします。
ブーストの掛かり具合をトライ&エラーで探る。オフセット値は100%のまま動かさないことにします。
それで、初期ブーストが70kpaで、ちょうど120kpaまでブーストがかかるとします。
やったーこれで初期設定がおわったぞー!
◆「A設定」「B設定」「C設定」で設定を変えたが、制御不能
選べる3種類の設定は、各設定ごとに以下の項目が設定できます。
「目標ブースト」
「オフセット」
「MAP(ブースト値100マス、オフセット値100マス、計200マス)」
A設定の値は以下の通りです。
目標ブースト 120kpa
オフセット 100%
MAP 初期値
よし、これで目標ブーストを「130kpa」に変えれば、130kpaまであがるはず!
A設定を以下のように書き換える
目標ブースト 130kpa
オフセット 変更なし
MAP 変更なし
ところが、130kpaを大きく超えて150kpaまでオーバーシュートしつつ
ブローオフから圧が抜けてピロピロ状態に^^;;;;
ぜんぜん制御できないじゃんねーーーー?!
2.車に合わせたセッティングをする
アバルト500のブーストを決める上で、
アバルト500のEVCをセットする前のスロットル開度と回転数のブーストのかかり方を覚えておくと
いいかもしんない。
ほんと、最初に知ってればMAPにおこしてたのに・・・。
EVCオフにしても純正にもどらないから、本当にトライ&エラーです。
◆グラフによる見える化
エクセルの表に数値いれてグラフ化し、
あんまり極端なカーブにならないようにしてつくってみた。最初はやっぱ、このほうがいいとおもう。
最終調整になるころにはエクセル使わず直接入力だが、「前後の値をこれくらいにすれば、極端なカーブにならない」値をもう覚えたので、エクセルいらないだけで。
試行錯誤の連続
最終セットからすると、このマップは極端すぎる。
だが、この頃に車の特性に気がつきはじめた。下げねばならん場所もあるのだと。
ボツになったグラフをちょっとあげとく
このグラフだと、最大ブースト後、
維持せずすぐ落ちちゃうので×
苦労したなぁ。
2.セッティングを細かく決めて安定させる
◆とにかく最大ブーストを決めて、ピロピロさせない
設定方針は、「純正ブローオフから圧が抜けない最大ブースト圧を、最大のパフォーマンスが発揮できる回転数で出し、そのままタレさせない」とします。
※方針として決めたので車の耐久性がうんぬんという話は無視しています。
やり方的には、安全な初期値を設定してマップでブースト圧を前後させてやる、感じにしました。
高速道路90km/h巡航からの5速アクセル全開を短い時間だが最大掛かるまで踏む。
そのときのブースト圧が最大ブースト圧(オーバーシュート)で、
高速道路70km/h巡航からの3速全開で安定したとこが、安定ブースト圧として、
つまり負荷少ない場合の全開で安定しているブースト圧を調べる。
アバルトのIHIタービン+ブローオフの特徴として
3000回転以下で、出足改善目的などでEVCで高ブースト設定すると
一気にオーバーシュートして、ブローオフバルブがピロピロしちゃう。
ピロピロが激しくて、K&Nのフィルターが一瞬でお亡くなりに^^;

このとき、140kpa超えでピロピロ状態。(勢い良すぎだとおも)
応急処置でつけた三角コーナーネット
◆走るステージ「通勤」「山道」「高速道路」全てで検証する
アバルト500のタービン特性が特殊だ。(他のしらんけど)
2500回転~3000回転付近のアクセル開度30%~50%付近 がとってもデリケートにできており、
他より一段、二段、三段くらいブーストとオフセットを絞らなければならない。
なので、出足をよくするとかは向かない。
ブーストを絞らなければ、たちまちブーストメーターが振り切れてオーバーシュートして、
あまりの勢いにブローオフから空気が漏れ出して大変なことになってしまう。
アバルトIHIタービン+純正ブローオフで、無理して低回転で高ブースト掛けるとうまくないが、
4000回転超えで、高ブーストとなるように設定すると
足裏にしっかりパワーが伝わってくるようにしっかりブーストが掛かる。
このとき、150kpaまで圧が逃げずにしっかりブーストがかかる。
◆高速道路での検証をおすすめ
お金がかかるけど、負荷かけやすい。
アバルトのデリケートな2500回転前後は高速道路で巡航するときの回転数なのだが、
坂道に差し掛かったのでアクセルを足したい、というときにいきなりブースト圧がブッ飛んでしまい、
本当に使い物にならない感じになってしまったのだが、
トライ&エラーでPAのたびに止まってセッティング変更、また走ってを繰り返す。
お金と時間がかかるセッティングの旅であったが、高速道路でしかわからないこともあるので、セッティングを決めるには何度か走らねばならない。
◆高速道路ができたら、山道で
山道は低速ギヤで高回転までまわす。5000回転なんてそうそう回すもんじゃないけど。
山道であえてギヤを落として検証すると、高速道路で見えなかった、
アバルトのデリケートなゾーンが見えてくる。
ここでも設定、試走、設定。どんどん燃料を燃やしていく。毎日給油するレベル。
3.基準のマップがやっと完成
◆Aセッティングが決まりそう
やっと見いだせたセッティングマップはこんな感じ。

一部ぼかしはいっていますが、
曲線はこんな感じ。
ブーストは絶対値じゃなくて、初期値に対する相対で指定するので
ほぼまっすぐだが、デリケートなゾーンを少し下げて対応。
現在の状態は以下のとおり。
最大ブースト圧 151kpa (ブローオフから漏れない、変な音しない)
(オーバーシュートはかなり緩やかな感じに抑えた。低回転を抑えて、得意の高回転でブーストアップするとオーバーシュートしづらい)
4500回転~5500回転アクセル全開で 125kpa前後で安定(ずっと踏んでてもタレない、レブ付近は試してない)
サーキット走行を見据えて、
ブースト圧125kpa付近を
アクセル開度70パーから100パーの間で安定して出せるようにしたので、限界付近のアクセル調整がきくようになっている。
通常走行で安定させるために極端に100パーだけ最大ブーストになるように設定すると、
アクセルちょっとゆるめるとブーストが下がりすぎで、限界付近の微調整がきかなくなるので、その部分も考慮してセット。
通常の街のりではブースト上がりづらく、アクセル開度30パーから45パー未満では30kpa程度までしかあがらない。
よく言えば、町のりでは燃費思考のセット!
とりまこのセットを「限界セット」として、マップはそのままに、オフセットをいじった「通勤仕様」を作成しようかとおもう。
そんな感じ。