
台風接近影響なのか、非常に不安定な天候の中で開催されたNHGT第4戦。
ここ最近は日帰り走行が続いたので、今回は久々の前日入り。
しかし札幌を出たときは秋晴れの空が、十勝に近づくにつれて鉛色となり、宿泊するカントリーパークに着いたころにはすっかり雨模様。
予報も直前になって完全に「雨」となっていたので、この時点でもう諦めモード。
まあいい、自分にだけ雨が降るわけじゃない。
その後も雨は降り続け、夜中も雨の音で目が覚めるほど。
開けて今日、外はやはり霧雨が降り続く。
天気だけは仕方がない。
それでも、朝遅めに起きてもゆっくり準備しても、前泊だと余裕があるからいい。
今回のエントリーは37台。
直前に出走取り消しをしたドライバーもいたようで、実際に走ったのは35台ほどだった。
自分が走るAグループは17台。
今回はトップ10に入るという目標を掲げていたが、
このコンディションではそんな「欲」は封印することに。
まずは無事に帰ることは最優先だ。
ドラミに向かう途中、ふと声をかけられた。
「アルファに乗ってる方ですよね?コレ、差し上げます。」

なんと!
155のITC仕様!
「アルファに乗ってるなら好きかな?と思いまして」
大好きなMATINIバージョンである!
感謝感激!
ランサーEvoのKさん、本当にありがとうございました!
【フリー走行&予選】
小雨が一向に上がらない中で始まったフリー走行1本目。
久しぶりのウエットということもあり、まずはタイヤを温めるのに2周を費やす。
そのあとはちょっとだけアクセルを踏んで1周で切り上げる。
ここで頑張ることにあまり、いや、ほとんど意味を感じない。
当然タイムは見るべくもなく、下から2番目。
2本目も同じように走り出すが、少しだけ踏んでみる。
しかし2周でピットに戻る。
タイムは下から3番目。
そして予選。
しかし2本のフリー走行とは状況が変わっていた。
今回はDTCCとの併催ということもあり、多くのクルマがコースに出ている。
さらに10月のこの時期の割には気温もそこそこ高く(といっても12~13℃程度だが)
いつの間にか雨が止んでいたこともあり、
コースはかなりドライに近くなっていた。
さすがにこうなると安全マージンを大幅に取ったフリー走行の走り方では情けない。
滑り具合を探りながらも徐々にペースを上げる。
けっこうドライに近い感覚で走ることができる。
7周ほど走ってピットに戻る。
タイムを確認するとベストの約4秒落ち。
このコンディションなら悪くない。
しかも17台中9位と、目標のトップ10入りというオマケ付き。
ただ、このまま天候が回復してくれればいいが、
もし決勝直前に再び雨が降るようなら
この中団というポジションはなんとも神経をすり減らすものになる。
ここでもう一度「無事に帰る」を自分に言い聞かせる。
【 決 勝 】
それでもなんとか決勝で天気が再び崩れるということはなかった。
グリッドに向かうと白RSさんが誘導してくれた。
今回0541RACINGでは私1台のエントリーという、
久々の孤軍奮闘だったが、こういう気持ちはありがたい。
スタートで後ろのクルマに抜かれることは避けたい。
そこでスタート前に考えていたのはロケットスタートは難しいとしても、
失敗はしないということだった。
さらにDTCCの決勝もあり、インターバルが長くクルマは冷え切っている。
クラッチもいつものようには使えない。
そこでクラッチが滑らないように、いつもより1000回転ほど低めでクラッチミート。
ロケットにはならなかったが、打ち上げ失敗にもならずに済んだ。
順位をキープしたまま1コーナーへ。
後には86、S2000がピタリと付いて来る。
私の前ではEK9とガンガル!?さんのMR-Sが熱い戦いを繰り広げている!
前の2台に食らいついていけば、後も引き離せる。
しかしこれはレース、そう簡単にはこっちの目論見通りにはならない。
後も気にしながら前も必死で追いかける。
そうしているうちにミラーを見ると、
後方では86とS2000が抜きつ抜かれつの状態になっている様子。
さらに前方のバトルはさらに激しさを増している。
やや単独走行になりつつある私には
目論見以上の好都合だ。
前も後も接戦になっているということは、ややタイムが落ちるはず・・・。
まず後が徐々に離れていった。
これで前に集中できる。
しかしそこはやはり実力の差。
徐々に前2台が小さくなっていく。
そうしているうちに自分も小さなミスをしたため、辛うじて視界に入る程度。
最終ラップ、後から猛追してきた知床さんにパスされ、
結果的には順位をひとつ落として10位フィニッシュ。
まずは無事に終われてよかった。
フリー走行から予選にかけては難しいコンディションだったけれど、
まずは無事を喜びたい。
レースも順位の変動はほとんどなかったが、
前レース同様、レース内容がエキサイティングで充実したものだった。
実は今、自分の走り方を根本から見直している。
試行錯誤の連続ではあるけれど、これがなかなか面白い。
イメージ通りにならないこともあるし、自分の解釈が間違っていると気づくことも。
それでも今回はクルマが良くなったこともあるが、
レース中のタイムは悪くない。
今回、フリー走行からドライだったら、もう少し詰めることができたと思う。
そんなわけで、終わってみればなかなか充実した1日だった。
これでNHGTは終わったが、11月の特別戦、その前の3コース一気攻め・・・・
シーズンが残り少ないのは分かっているが、あと1回走ってみたい。
願わくば両方・・・
自分の都合と天候と・・・・さてどうなるか・・・