360°の杖

帰る場所があるから出かける喜びを感じることができる。

帰る時間があるから出かける間の緊張感を持続できる。

緊張感の持続は長くなればなるほど難しい。

緊張感の持続は慣れれば慣れるほど難しい。

だからこそ意識が大事だ。

だからこそ集中力が大事だ。

だからこそ余裕が大事だ。

余裕にも色々ある。

心の余裕。

体力の余裕。

時間的な余裕。

経済的な余裕。

ただ全てにおいて余裕を持つのは難しい。

かといえ全てにおいて余裕が無いのは危険だ。

経験が生むゆとりある選択と行動。

ゆとりが生む正しく早い判断。

何も考えず視覚や聴覚から入った情報を得てから判断し反応するよりも、常に周囲を観察し予測から判断して先に準備対処し状況により反応する方が行動にゆとりを持てる。

リスクは自分の意識や行動習慣やゆとりある選択で限り無くゼロに近く低減できるのだ。

リスクを取る（排除する）か利を取る（獲得する）か…。

賢い人間程、愚かな経験を積む程、歳を重ねていく程、持つ杖は強固で頑丈になるもの…。

杖を持たず、杖を持つ人を笑う人はいつか後悔するかもしれない。

懲りずに運だけで生きている人には要らないかもしれない。

何も無ければそれで良いのかもしれない。

でも私は杖を持ち続けることを心に決めたのだ。周りに迷惑をかけ無い為、自分が後悔をしない為の杖。

永く使いたい。

いつも心に持ってる大事な杖…。



コーコダディ