地元の雄

毎度おなじみ日本酒ブログです。酒商山田さんで仕入れました。


今宵のお伴は雨後の月・特別純米酒です。醸造元は広島県呉市仁方の相原酒造株式会社です。会社としては戦後まもなくの1954(昭和29)年創業ですが、前身は明治８年から仁方で酒造りを営み、「雨後の月」という銘柄も明治33年に誕生しています。



広島は東広島市西条が酒所として有名ですが、そのルーツは明治時代、安芸津の三浦仙三郎氏が苦労の末完成させた軟水醸造法にあります。安芸津杜氏の流れを汲む竹原、呉、三原の瀬戸内沿岸もかなりの酒所なのです。
「雨後の月」は私に日本酒の美味しさを教えてくれた地元の銘酒です。その割にこれまであまり取り上げていませんでした(^_^;)



いつものようにひやで頂くと･･･

やはり広島の酒らしい品の良い甘みとバランスの良い酸味。しかし喉の奥ではきっちり辛味も感じ、最近はやりの果実酒のような柔らかい酒とは一線を画しているように感じます。口当たりの良さだけでなくキリッと締まりがある。
香りもフルーティさと芳香族系とが入り交じった、軽やかながら深みも感じさせます。


広島は女酒(甘口の酒)、とも称されますが、最近の女性はただ甘いだけじゃない？
ああ、旨いなぁ･･･(*´д`*)




日本人に生まれた幸せ(^o^)