作業期間:12/16(火)~11/18(木):3日間
トランクリッド内のリヤシェルフ・フラップ(サイドフラップ)ドライブについて、
ラックギヤのマウントプレート点検および部品交換(リペアキット)。
3日間のディーラー入庫
さて前回、Assy交換でなく不具合部分だけのリペアキット交換について、ディーラーでは「作業実績がない」という感じで、どうも尻込みされていた感じがした。
実は、その後もマニュアル的な情報がないか社内を探してくれたようですが結局、全然なーんも無かったとのこと。
こういう話を聞くと、正規インポーターのMBJに文句つけたくもなるってもんだ。
ドイツ本国にあるサービスマニュアルは、全部完璧なセットを販社に供給しろよって。
私のほうは、近所のベンツ修理屋さんを開拓するか/いよいよ最悪は自分でDIY挑戦か、という感じで、そろそろ覚悟を決めないと。
自分でやるとなれば一般人のブログよりもう少し正式な情報が欲しく、Youtubeで英語検索し、ドイツ語の整備マニュアルらしき動画を見つけました。
しかし、どうも納得できない。いままで太古車R107でも数々の難関をクリアしながら長年付き合ってきたベテランディーラーマンが、この程度の作業で尻込みしているとはおかしい。腑に落ちない。
「もしかして、本当にただ作業内容が分からなくて、やりたくないだけかも」と思い、自分でDIYをやる前に一応と思って、この動画を参考に送ってみました。考えてみたらもうすぐ年末だから、工場もパンパンだしね。決まった作業手順書が手元になく、いちいち考えながらやるような効率の悪い作業は、この時期入れたくないはずだ。
するとやはり「これだったらやれるでしょう。持ってきて下さい」と、さっそく快諾の返事を頂いた。
で予約を取り、入庫してきました。火曜AMに入庫し、作業をやって夕方に連絡あり。
「ワイヤのテンションが張りすぎており、まだ調整したいので預かります」とのこと。
翌水曜は定休なので、木曜に続きの作業をやって、引き取ってきました。
私の車が実験台になり、若いメカニックの経験向上に貢献できたと思います。
(A):トランクのサイドフラップ垂れさがり、について
*ショートテストの実行
ソフト・トップ・コントロール 点検(ショート・テスト後)
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サイドフラップドライブ用マウントプレート左右、交換
ヴァリオ・ルーフのサイドフラップドライブワイヤについて、張り具合の調整
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小計 (A):48,070(税込)
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(B):ブロワ低速時にブロワモータのコミテータ部分からと思われる摺動音、について
*ヒータ/ベンチレーションのブロワ脱着
モータがケースに包まれており、破損の恐れ有るため非分解
サービスホールより内部を目視点検、軸受け部まわりに経年の錆び付き有り
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サービスホールから届く範囲で、モータ軸受け部に給油実施
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小計 (B):11,550(税込)
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総合計 (A+B):59,620
フラップドライブのAssy交換想定だった当初予算20万よりは、かなりリーズナブル。
同時に頼んだブロワモータ点検作業がなければ実質、部品代込みで5万もしなかった。
おかげで、トランクリッド内のリヤシェルフ・フラップ、超ピタピタに戻りました。
・・・というかホント、11月の整備で指摘されるまで気にしてない部分でしたが。

指をかけて引いても、簡単には浮かすことができないほど、キツく貼り付いています。
でも元々が、これぐらいタイトに固く貼り付いてないとダメなんだそうです。

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今の状態と比べたら確かにこれまでのテンションは、垂れ下がっていないときでもこれほどキツかった印象はありませんでした。2023.03に購入したとき既に、このフラップドライブのマウントプレートは曲がり始めていたのかもしれないが、そんな部分を気にしたことがなかった。
常に完調を維持するための細かい整備や部品交換は面倒な反面、楽しみともいえる。
今回のリペアで愛車のコンディションがまた一歩、完璧な状態に近付いていくからだ。
長年お付き合いしたベテランディーラーマンの定年退職については、どうやら定年延長してくれそうだ。これで来年の春わたしがこの世を去るまでは、車まわりの面倒を見てもらう先については心配なさそうだ。
ちょっとした手違いにより、年をまたいでまだ生きていることになったが、そんな今年を締めくくるにあたり、彼の定年延長ニュースが一番喜ばしいことかも。