午前中のうちに奈良の修理屋さんへメーターを発送したく、入庫してすぐ、何よりも先に取り外してもらう。
いつも視界に入るこれが、まるで水に濡れたボール紙のような質感に見えてゲンナリ。車に乗るたび必ず目にする場所なのに、この安物ぽい質感というか違和感が、試乗の時からイヤで気持ち悪くてたまらなかった。
これを今回は左右の液晶パネルごと新品に交換して、キレイに直してもらう。車を購入したら一番にやろうと思っていたが、メーターを外した車をそのまま数日預けておける長期入庫のタイミングがなく、やっと今となった。
ガラス工事のときと、同じだね。首都圏にも業者はたくさんあったが、話をしてみると皆さん自信なさそうで腰が引けていたので、探し探してメーター液晶修理で、はるばる奈良まで。
R107からR230に乗り換えて、2000年代のメルセデスというのは一気にコストダウンを進めた影響で素材選びや設計そのもの、そしてスペアパーツの不足など先天的な問題が多いことが分かってきた。メーカーでさえ責任の取りようがない、そんな次元で持病を数多く抱えて生まれたこの車に手を掛けようと思ったら、だんだん全国規模のネットワークを再構築せざるを得なくなってきたのが、なんかすごくイヤな予感がするw
これってつい先頃R107と共に別れを告げたはずの、典型的な旧車ベンツ沼では。。。
今回の代車は2023年式、パリパリ新車のC200。HPをみると今年から値段が上がったというかいちばん安いのが600万円からとなったようだ。10日間ほどの付き合いとなる予定。まずはメーターを奈良に送るため近所のヤマト営業所へ寄ったついでに、撮影。
MB純正システムの液晶大画面は私のiPhoneと接続も一発で、AppleCarPlayも快適。
反応がノロくさい現行Carrozzeria最上位DAに比べたら、だいたい10倍ぐらい快適。
同時期に同じiPhone12で使い比べているので、いまの時点、世界中で最も信頼できる比較レビューと思ってもらってよいです。
つい3月までは太古車乗りでしたが毎回、新しい世代の代車で使い方が想像つかない新機能がないのはスゴイことだと思う。昔から他のメーカーに比べて、充実装備のわりにボタンやスイッチが少ないのも、ベンツを好きな理由です。運転以外のことに迷ったり困ったり煩わされたりしない車って、やはり運転しやすいですよ。
でも今回クライメートや各種ボリューム調整まで全てタッチパネルになったのは、便利じゃない気がします。まあ買う人はそういう部分も含めて気に入って、わざわざ買うんでしょうけどね。
おかげで自分が時代についていけない古い人間だと、クルマに自覚させられてしまう。
やはりベンツは今でも独善的で押し付けがましく、相変わらず鬱陶しい奴だった。(^^)
しばらく機器類を使ってみて、いくつか見えてきた問題点の最後。周辺機器の選定ミスだけではなく、どうやらカロッツェリアDMH-SF700本体にも問題がありそうだと分かってきた。
DMH-SF700は拡張性を考慮すると、やはりケーブル出しが必要。
iPhoneとDAのワイヤレス・ミラーリングはOtto U2-AIR Proで実現できると思う。
しかし将来の拡張性や、BT接続が不安定な時の有線対応を考えると、DAの本体に1つずつしか付いてないUSB-CポートとHDMIポートは、延長ケーブルで出しておき自由に差し替えて使えるようにしておくべきと考えた。
しかし、SF700にはよほど処理速度が低いCPUが使われているのだろうか。いまどきの機器としては、タッチ反応やページ遷移などの動作が、ものすごく遅い。タブレットやスマホが当たり前の現代、こんなノロマなタッチパネル機器は正直、さわったことがない。前方から視線をはずす時間が長くなれば事故を起こす自動車の装備として、操作をして待たされる機械というのはエアコン以外すべて危険。部品をコストダウンしすぎと思う。
そのくせ13バンドEQのような、狭い間隔で上下左右が混み合ったような場面では鈍感と敏感が共存しており、物理的スライダーのようにピンポイントで掴んで上下に動かすこともできず、昔のCarrozzeriaのようにリモコンで上下左右の移動もできないため、私のような乾いた指の人間にとってはタッチパネルしか調整手段がないのは極めて不便で困る。
古い人間かも知れないが、やはり車載機器には瞬時に直観的に確実にパラメータを変えられる物理ダイヤルや物理スライドが適しているし、必要だと思います。タッチパネルだったらスマホ並みに素早く確実に反応してくれないとダメ。他社の車は知らないが、すでに先代からメルセデスの純正システムは、そのレベルに達していた。だから競争の激しい社外品の最新機種ならもっとスマートだろうと期待していたのだが、まるっきり裏切られ、大いに失望した。自分の買った機器をけなすのは嫌な気分だがSF700の性能には、それほど本当にガッカリしている。
ちなみにタブレット用の静電タッチペンを使っても、反応と動作がノロくさいのは改善されなかった。反応が必ず1拍遅れるためどうしても2度タッチしてしまうのと、感度自体も鈍いので変更が反映されないことも多かった。それで結局、乾いた指でさわってしまうのだ。運転中にちょっと音量調整というだけのことが、かなりの危険行為となり怖い思いをする。
それは愚痴だが、とにかく、そういった処理速度が遅い機器の足を引っ張らないよう、せめて伝送ケーブルだけでも、できるだけハイスピード規格のものを使う。
ショップで検証したところ本体ポートに直結するUSBケーブルは認識の相性問題があるため付属品のUSB-Cオス/メスを使い、そこにUSB3.2Gen2x2の伝送速度20Gpsオス/メスケーブルで0.5m延長する。これはwebで探して自己手配する。
またHDMIケーブルについては、Pioneerの純正ケーブルがそこそこ細くて柔らかいというショップ意見により、それを採用。長さ0.75mか1mかはショップ手配に任せる。
両ケーブルの端はセンタコンソール下段にコロガシで出しておき、USB-Cメスのほうに普段はOttoのU2-AIR Proをつないでおく。DA本体にはUSB-C/HDMIポートが各1しかないので、必要に応じてそれら延長コードへの差し替えで対応するつもりだ。
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手直し工事の日程も決まり、いよいよ7/5(水)~9(日)で入庫する。こちらは12(水)まで構わないのだが、先方が翌週は別件で作業できないのだそうだ。9(日)までに終わらずこぼれた作業については、また別日程を組んで入庫する。
続いて、そのあと7/13(木)~22(土)は大規模リニューアル工事で、ディーラーに入庫。
エンジン整備、足回り交換、内装修理など多岐にわたり徹底的に修理交換してもらう。
その間は確実に車を動かさないのでメーターをはずして自分で奈良の業者へ送り、表面偏光フィルムにシワが寄ってブサイクな左右メーターの液晶パネルも交換してもらう。
ドット欠けや表示など不具合は全然ないが、見た目の悪いシワシワ液晶がいつも視界に入るため、とにかく気になって仕方ないのだ。
それらが全て終われば、初期化やオーディオ構成など「買った中古車の自分化」は第1段階が完了、ということになるはずだ。
私とR230との新しい生活が、そこからようやく始められる。全てうまくいけば、もうブログに書くネタもない平和な生活が送れることと思う。
しばらく機器類を使ってみて、いくつか見えてきた問題点の続き。
APP CASTも、機器選定ミスだった。
ディスプレイオーディオ(=DA)を「大画面=普段使いのノートというか、拡大スマホ」として使いたいと思ってしまった。いわゆる”Car AI-box”というデバイスを使えば、どんなアプリも制約なしに使えると聞いた。色々な海外製品があり、接続がすんなり問題なかった人は幸運だが、サポートが不安な場合には国内製品がよいかと思い、ショップ推奨の本製品を購入した。すると頼んでもいない同社製SIMなしWi-Fiルータがタダでついてきた。どうやら拡販キャンペーンをしているようだ。
だがwebでちょっと調べたぐらいでは、いまだに全然、使いこなしの参考になりそうなレビューやクチコミを見たことがない。
私のiPhoneはahamo契約で、私の使い方だと毎月のデータ残量は全然余裕たっぷり。
車に乗っている時間ぐらいのデータ通信量ならテザリングでも心配ないため、わざわざ格安SIMを買ってまでクルマ専用の新たなWi-Fi環境なんかを構築する必要性がない。
なので話は、APP CASTをテザリング接続で使ってみた結果どうかということだが・・・
これが、全く使えない。機器のシステム起動に問題あるので正当な評価はできないが、接続されない&使いにくい、と思わせた時点でイマドキのデバイスとして落第だろう。
Androidユーザではないので、DAがAndroid12タブレット化することに何の有り難みも感じない。国産をセールスポイントにしているぐらいだから、よほど動作がサクサク早いのかと思ったが、そもそもCarrozzeriaのDA自体が動作モッサリ型なので、やはり何ひとつ有り難みを感じなかった。こんな面倒だけのデバイスだったら、もういらん。
よくよく考えてみたら、どんなアプリでも制約なしに使える必要が、ないのだった。
DAをしばらく使ってみたが、私は車内でNetflixとかAmazonPrimeなんかは見ない。
旅行のときだったら、ホテルに入ってからMacBookProをホテルの大画面TVとHDMI接続でシアター化して使う。
運転していて眠くなったらSA/PAに駐めるが、仮眠では動画なんか見ない。ダラダラと車内で休憩や暇潰しなどしないし、動画が見た~いと駄々をこねる子供もいないし、とにかく車内で動画を見て時間をつぶすような生活ではなかった。走行中にYoutubeのミックスリストをジュークボックス的に流す程度はあると思うが、別にCar AI-box的なAndroidデバイスがなくても困らない。
ただミラーリングは乗り降りのたびにiPhoneとDAを有線で毎回つなぐ面倒臭さだけはあり得ないので、ここだけ無線になればよい。私が結局シームレスで使いたいのはBTオーディオとGoogleMapのナビだけだ。
なのでAPP CASTは捨て、iPhone無線ミラーリングに特化したOttocast U2-AIR Proに変更する。
ちょっとwebを見るとOttocastは日本国内に正規代理店があるようだが、そこは最新の「Pro」を扱っていないようだ。
なのにOttocastの中国本社が日本語の直販サイトを運営しており、日本の正規代理店が扱っていない最新機種を売っている。。こういう仁義なきメーカーって将来的にどうよ?と思うが、元々わたしは他の分野でもいつも海外と直接やりとりしているので、私自身について言えば、国内サポートがなくても困らないと思う。
<私は1円も儲からないので宣伝するつもりはないが、気になる方はどうぞ。>
https://www.ottocast.com/ja-jp/products/u2-air-pro
何のスピードか分からないが、とにかくメーカーが「従来品(日本で正規流通している普通のU2-AIR ) より30%速くなった」という最新のProがあるのだから、それをOtto直販で購入してみる。
他に期待しているのはWi-Fiの仕様が、U2-AIRの2.4GHz+5GHzのデュアルバンドではなく、U2-AIR Proでは5GHzのみとなった点だ。ただでさえ混み合う2.4GHz帯を使いたがるような車内デバイスなんかは、1つでも減らしたい。
ちなみに仕方なく2.4GHz帯を使う通信といえばBluetoothだが、U2-AirもU2-AIR Proも同じBT5.0だ。iPhone12のBT規格も5.0だが、CarrozzeriaのSF700本体はBT4.2だったので下位接続となるせいか、BT再生中にCDのトラッキングミスみたいな音飛びが時々あった。U2-AIRシリーズのおかげで同じ5.0規格の接続になり、解消してほしいと期待している。
通信速度はBT4.2が650Kbps、BT5.0は2Mbpsだから、約3倍。私がどれほど体感できるかは別の話だが、少なくともイマドキ通信速度が「キロビット」はマズイだろう。webサイト閲覧や普通画質の動画程度でさえ通信速度は2~3Mbps程度が必要なのに。
SF700は、たぶん型番は違うのだろうが海外の方が先に発売されたと聞いた。国内では2020年発売の製品らしいが、ほんのしばらく使ってみた感じでは、全体的に設計思想がエライ古臭く感じる。スピードの驚きとか便利体験の喜びなどを与えてくれない電気製品って、なんだか寂しいね。
そもそもLHD用カップホルダなので左右で開く角度が違う。こんなものが左右対称ではないことに腹が立つ。LHD用の左側はハンドルに当たらないようチョッとだけ、右側はガバーッ!と、わざとらしく大袈裟に出てくるのだ。
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