
2013年のニュルブルクリンク24時間レースが終了。
チームの皆さん、そして世界各国で観戦された皆さん、お疲れ様でした!!
今年のレースは波乱含みの予想外な展開に。
降雨+霧のため、スタート早々から長時間に及ぶ赤旗中断。
また、レース再開後もウエットコンディション故にスピンやクラッシュもコース内の彼方此方で発生。
そんな中、『STINBRチャレンジチーム』も無事に24時間走り切り(厳密には24時間ではありませんが)、総合26位/SP3Tクラス2位でゴール。
チームの方々もファンの方々も、優勝&連覇を大きく期待し、また目標として挑まれたと思われる今年のレース。
敵も一層強力になったのは当然の流れ。
昨年まではVWシロッコが最大のライバルだったものの、代わって今年の『クラス替えスペック』で投入されたライバルのアウディTTRSの壁は強く大きかった。
TTRSの本来のスペックは・・・
≪直列5気筒2.5リッターターボ+クワトロ≫
今回のレースマシンのスペックは分かりませんが、確実にSP3Tクラスにブツけるための戦略なのでは!?
レース開始直後、クラストップに踊り出た時は、私自身「今年もイケるのでは!」と期待せずにはいられませんでした。
しかし、その後予選トップのTTRSに抜き返され、徐々に差を広げられる展開に。
それでも、天候が悪化していく中で「悪条件下でこそシンメトリカルAWDの威力が発揮されるはず」と願って観戦。
ところが、無常にも天候が悪化し過ぎてしまい、レースそのものが中断される事態に。
9時間以上にも及ぶ長い長い中断時間は、日本で配信動画観戦しているファンも然りですが、現地スタッフの方々には大変なご苦労があったことと想像します。
それでも、途中ホワイトボードを使ってのファンとの交流はとても良かった♪
まさに
「予想外」 な展開wwww
某Nスバルのサービスさん+レポーターの榎田さくらさんが、ファンの書き込みに応じてくれることで、チームとファンが一体になれたような気がします。
こんなやり取りがリアルタイムにできるのは、現代の『文明の利器』があってこそなのは分かってます。
その上で、赤旗中断中とは云えども、まさにレース真っ只中の状況下にて、ファンとのやり取りに応じてくれるスバル/STIチームには感動を覚えました。
F1やWRCクラスの世界選手権のみならず、他のモータースポーツにておいても、ワークス体制のプロチームがホワイトボードを活用しモニターを介してファンと交流なんてするでしょうか?
この姿勢こそ、スバル/STIチームなのだと私は感じさせられました!
改めて、悪天候による長時間の赤旗中断は残念でなりません。
でも、あの赤旗中断があったからこそ、スバル/STIチームの根底にある「ファンを想う心・ファンを大事にする気持ち」を具体的に見て知る貴重な機会に巡り会えたのですから。
その後、天候が回復しない中でレースは再開。
雨が降りしきる中、トップのTTRSとの差を中々詰められない一方で、逆に後続がどんどん迫ってくる非常に厳しい展開。
「2位キープですら難しいのか?」
そんな中で交代した吉田選手が非常に良い走りを披露。
後情報で浅溝インターミディエイトタイヤを装着されていたようですが、このタイヤでクレバー且つ速いドライビングに集中されていたのではないでしょうか。
今思うと、吉田選手のドライビングが後のドライバーに影響したのかも??
続いて、ウエットコンディションの中、ドライタイヤで果敢に攻める孝太選手が9分30秒台の驚愕スーパーラップライム!!
高い集中力を持ちつつ闘志を全面に出して攻めるオーラは、オンボード映像からも十分に伝わるもの。
ここで一気にTTRSとの差を詰め、新加入マルセル選手も安定して速いドライビングでTTRSを更に追い詰める展開。
そして、最終ドライバーのカルロ選手。
本当に速かった。
ペターが以前よく口にしていた言葉、『マキシマムアタック』が相応しいドライビング。
残り1時間を切り、本来ならアタックを抑えて完走モードへと切り替えるはずなのにSTIは違う。
まさに「全身全霊」とも云える渾身のアタックを続け、毎周9分30秒台→20秒台のラップタイムが刻まれる。
終了時間が刻一刻と近付く中、TTRSとのタイム差もどんどん少なくなっていく。
確実にライバルの背中は近付いている!
TTRSに追い付くのか?
オーバーテイクできるのか?
残り時間は?
あれ程までに「1分1秒」を意識したのは久々だったかもしれませんwww
そして、カルロ選手が刻んだラップタイムは・・・
9分22秒911、、、
TTRSの9分23秒を上回り、クラスファステストラップをマーク!!
凄い・・・
残り時間僅かな中で、TTRSに届くのか!?
まだチャンスはゼロではない。
最後まで分からない。
最後の最後まで信じてみよう。
その時、USTREAM動画が映し出したのは、ピットインし給油されるGVBの姿が、、、
そして、時刻は午前0時。
STINBRチャレンジチーム、24時間レースを堂々の2位で完走。
去年・一昨年は特に最後の1時間「無事にゴールまで辿り着いてくれ!」と願う気持ちしかありませんでした。
トップで走行していると、そんなものなのです。
でも、今年は違いました!
こんなに燃えるレース展開は過去初めてのこと!
ライバルの実力は素晴らしいものでしたが、スバル/STIも実力をフルに発揮されたことと思います。
特に各ドライバーさん最終ルーティーンでは、各々「本気」で攻めていたのではないか?
そして、悪条件の中でも「本気」の走りに見事に応えてくれるWRXSTIの潜在能力の高さ。
優勝には届かずも、あの驚異的な走りは欧州チームにきっと強いインパクトを残したことでしょう。
残念ながら連覇にはなりませんでしたが、大いに価値有る2位だと思います。
その素晴らしい結果も然ることながら、ファンへの心遣いを大事にする姿勢、最後まで最高のパフォーマンスを魅せてくれるマシン、最後の最後まで諦めず果敢にコースへ挑むドライバーの方々。
まさに・・・
“STI performance” ここにあり
これまでにも増して、GRBを乗り継ぎ今GVBオーナーであることを嬉しく思います。
そして、世界を相手に戦うスバルを所有できることに、改めて喜びを感じる一日になりました。
これからも可能な限りずっとS206を大事にしていこう・・・
そう思わせてくれたスバル/STI、そして『NBRチャレンジプロジェクト』に関わる全ての方に心から感謝申し上げます。
NBRチャレンジ、お疲れ様でした!!!
感動と興奮と勇気をありがとう!!!
スバル/STIは日本の誇りです!!!
Proud of BOXER 万歳!!!
(画像はS○I様より拝借wwww)