2010年06月29日
いやー、久々にいいレース見ました!
可夢偉、素晴らしい走りでしたよね!
色々、気になったこととかの雑記です。
【ザウバーのピット戦略】
なぜ、ピットに入れないの???
レース終盤、思った方も多かったはず・・・。
ハードタイヤでプッシュを続ける可夢偉のピットインタイミング。
遅くすればする程、SC出動に便乗できる可能性が増えジャンプアップする可能性も神がかり的にはあるけど、堅実にはソフトが仮に15~20周持つとして、40週目位でピットインしてトータル数秒を稼いだ方がいいのでは・・・?
そして、ピットイン後のあのアロンソ・ブエミのオーバーテイク。ほらー、
やっぱり早くソフトにしときゃ良かったのに!!!
・・・と思ったのはあさはか過ぎました。。。
ラップタイムを確認したところ、、ピットイン後のソフトのペースはアロンソに追いつくまでのクリアラップでも、ピットイン前のハードでのペースと変わらないペースでした。
つまり、トップチームと相対比較してもハードで安定して速く走れていること、またピット作業やNEWタイヤのリスクを考えると、
ギリギリまで引っ張るのが正解
であり、ザウバーのピット戦略は正しかったように思います。尚、6/27付けでザウバーはプレスリリースを出しており、チームは可夢偉とデラロサで別のタイヤ戦略を取ることをスタート前より決めていたとのことです。
【その他、可夢偉関連で気になったところ】
・デラロサとのラップタイム差
初めの10周位は大差ないけれども、20周目過ぎたあたりから差がつきだし、30周目以降はほぼコンスタントに1秒上回る状態。これは凄い。まあデラロサがひっかかり気味だったのもあると思うけれども、前にニンジンぶら下がってなく、バトンからのプッシュに防戦もしての状況からは立派!
・バトンとの勝負
バトンの車載を見ていると、相変わらず2人のドライビングスタイルと言うか、ドライビングリズム?の違いが極端に見えました。
2009年インテルラゴスのブラウンGPでのバトンもそうでしたが、比較的進入重視、ターンの前半でタイム稼ぐタイプ、可夢偉は逆にスローインファストアウトでストレート重視、かなり対照的なドライビングでした。なので、可夢偉には立ち上がりで大きく離され、空力の差がストレートで詰まるけど抜くほどの差ではなく、可夢偉のラップタイムも決して遅くないため、オーバーテイクは可夢偉のミス待ちであり、3位を走るのに相応しい状態だったと思われます。
・カートドライビング
アロンソのオーバーテイク、あれはカートドライビングなスタイルに見えたんですが・・・笑
進入時点で僅かにオーバースピード、その僅かのスピードで前に出るわけですが、その後タイヤの横グリップを減速に使ってしまうため、コーナーリングスピードが落ち、普通は差し返されるのところが、可夢偉が
特殊条件を作った
ため、そもそもインに入れたし、アロンソを持ってしても抜き返せなかったと思います。
特殊条件とは、タイヤのグリップ差、射程距離圏外からの特攻、コーナー形状です。
つまり、アウトラップ直後、ピットから可夢偉はソフトだ!とかどれだけの情報がアロンソに伝わっていたかは不明ですが、あのコーナーブレーキング時の2車の距離は、明らかに射程距離圏外でした。
なのでアロンソはブロック無しでアウトから入り、しかしアロンソがインに切れ込む際のステアリングに躊躇が見られるのは、可夢偉が止まりきれないと思ったからだと思います。
しかし、隠し持っていたタイヤの制動力のグリップ差、また突っ込み過ぎでの速度を、横方向グリップで止めることが出来た。。。そして、普通はそれだとクロスで立ち上がり負けるのを、勝負に出るコーナーに、S字を選択することで防いだ・・・ん〜、賢い!
今後もこんなクレバーな走りに期待です!
Posted at 2010/06/29 01:39:08 | |
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