バイク王って買取の商売は正直個人的には「買い叩きまくり」の悪いイメージを持っているのですが(関係者の方、ゴメンナサイ)、昨年8月に発足したバイクライフ研究所は、「中立的な立場を意識し、専門家やユーザーの方からの意見・データを収集・集積するとともにインタラクティブな情報交換を行い、その結果をユーザーの方やマスメディアに向け、積極的に発信することで、オートバイ業界の活性化に寄与していきたい」と言うことで、ビジネスなのでまぁアンテナ的な部分やトレンドの把握が本来目的にはきっとあるにせよ、中々素晴らしい存在だと思います。
そんなバイクライフ研究所は、昨年は盛大な発足式をやった後、特にニュースとかでは目立った動きは見えなかったのですが、昨日発表されたニュースリリースは、中々よいものでした。
内容は実施したアンケート結果で、中でも「ライダーが選ぶ復刻して欲しいバイクは?」のアンケートは興味深いです。
【ライダーが選ぶ復刻して欲しいバイク】
●アンケート回答対象者
排気量51cc以上のバイク免許を保有している
20代、30代、40代、50代の男性500名、
20代、30代の女性100名 計600名
●アンケート結果
1 スズキ GSX1100S カタナ
2 ホンダ NSR250R
3 カワサキ Z1/Z2
4 カワサキ 500SS
4 ホンダ CBR400RR
6 ヤマハ RZ250/350
7 ホンダ クラブマン
8 カワサキ ゼファー1100
8 カワサキ GPZ900R
10 カワサキ ゼファー400/400χ
と言う結果でした。意外なのが、
・ゼファーの人気
意外と言ってはヘンですが、まだ生産中止になって間もなく、上質な中古のタマ数も十分にあり、他のネイキッドの選択肢もあるゼファーを望む声が多いこと。
・ホンダクラブマンの人気
これはかなり意外です。元々生産中であってもそんなに人気があったとは思えないのですが、ある意味時代を先取りしすぎたバイクだったと言うことでしょうか。クラブマンは結構女性ライダーが多かったとも思うのですが、アンケートの回答が以下の通り20代、30代の女性が1/6もいるため、その層からの人気な気もします。
・ホンダのいわゆる旧車世代が入っていない
やはりホンダのマーケティング力って凄くて、CB1100とかである意味復刻済み?のような、そう言う方向性、考え方を持つ人をうまく取り込めてるからであるような気がします。しかしカワサキはゼファーを望む人が多いのに、ホンダはCBX400Fとかでなく、NSR/CBRであるところが少し不思議です。
と言ったところでしょうか。
2ストに着目すると、「絶対性能」よりも、「その時代の相対性能」が印象に残り、デビュー時点でいかに他車をリードしていたかが重要であることがわかります。RZに比べたらTZRの方が速いし乗りやすいし超曲がるし、同世代・後発のRG250Γには劣ってたと思います。でも復刻して欲しいのはデビュー時にVTやMVXや大型を蹴散らしたRZなんですよね~、マッハもNSRも同様ですが、
「バイク乗りの脳裏」に長期記憶化されて憧れが焼きつくメカニズム
ってとても興味深いです。
今は動力性能よりも、雰囲気とか燃費とか、色々な尺度が重要になって来ていますが、そう考えると今から30年後、復刻して欲しいと思えるバイクはどうなるのでしょうか。。。
Posted at 2012/04/04 15:07:49 | |
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