
今週末のF1ポルトガルGPでプラクティス1~3、及び予選を見た結果、おっ、レッドブル何か企んでる( ̄ー ̄)!
と感じ、久々優勝の可能性とかあるんじゃないかと決勝レースが楽しみで仕方ないです。
F1見てない方はなんのこっちゃだと思いますのでスルーしてくださいm(__)m
F1ポルトガルGP自体も1996年を最後に24年ぶりで、更にコースとしてはF1初開催となるためチームのストラテジー担当は白紙状態からのセットアップ、一方ドライバーはF1走行経験者はいないがF3(GP3)やF2までにそこそこ走ってコースを熟知しているドライバーもいると言うめずらしいパターン。
コースの状況としても新路面への改修、気温、風、コース内標高差などの要因が重なって予選のタイヤ選択が結構トリッキーになっています。
このタイヤわかんねー状態になってくると即思い出してしまうのが、2020F1イギリスGPのフェルスタッペン準優勝。レッドブルのエンジニアのデータ分析とタイヤへの理解は恐らく各チームの中でも秀でていて、当時はメルセデスとの性能差が大きく、タイヤ理解と戦略で勝ち取った準優勝でした。
今回はタイトル画像のように、ピレリが持ち込んでいるタイヤは、ソフトが通常はミディアムと呼ばれているコンパウンドで、真夏のスペインGPと同じ、全般的に硬いコンパウンド。その上路面改修や気温などの要因により、選択がとても難しくなっています。
そんな中、いつものプラクティスの時間内で、ピレリのプロトタイプのタイヤテストを30分、また赤旗2回とテストの時間が奪われている中、レッドブルはミディアムのロングランテストをフェルスタッペンに託し、最終FP3での全開アタックラップで

条件の差はあれメルセデスと差がない走りを確認。
そして異変が起こったのが予選Q2での、Q1進出をかけたラスト2分の戦い。

メルセデスはここまでミディアムを選択しての最速ラップを記録。これは決勝のスタートタイヤとなるため
1) 決勝レース戦略からの判断
2) 純粋にミディアムが最速との判断
の両方の可能性がありますが、注目はフェラーリの選択。
ベッテルがここで自己ベストを出さないと予選Q2落ちとなってしまうのにミディアムを選択しているのは、ソフトよりミディアムの方が純粋に速いと考えての判断。
そしてQ3最後のアタック。ラストの最速ラップを目指してメルセデスが選択したタイヤは、、、

ミディアム。
戦略上ソフトタイヤを多く残して置きたいと考えるのは少し無理があるので、つまり、この時点での最速タイヤはミディアムだと考えていると言うこと。
一方でFP3までにミディアムの速さと、デグラデーションの遅さに気づいている(フェルスタッペンのロングランで、9LAPして尚自己ベストを更新)はずのレッドブルは、一貫してソフトを選択。
これは・・・・?
ピレリ公式サイトの発表によると、

ポルトガルGPとトルコGPでは、ソフト:ミディアム:ハードが、7:3:3セットずつ配られるって書いてあります。
そうすると、ここからが完全に仮説なんですが、、、
レッドブルは、
どうしても新品ミディアムタイヤを、2セット残しておきたいんじゃぁ。。。
つまり、今回のコースの特殊条件では、ミディアムタイヤが最速に近いラップも出せて、デグラデーションも少なく長持ちする
魔法のタイヤであると認識し、決勝レースのコンディションによってはソフトスタートの短い周回→ミディアム→ミディアムの2回ストップ作戦がトータルの走破時間が少なくなる可能性のある選択肢として、しっかり残してあると言う。。。
となると気になるのが天気。Wet路面になってしまうと、インターかレインタイヤになってしまい、せっかくのミディアム活用戦略が、無かったことになってしまいます(;^ω^)
現状、サーキットのレース時間は降水確率30-50%の不安定な天気。
2回ストップなのか?レース戦略は状況によって動的に変えるので結局どうなるか分かりませんが、レッドブルがミディアムコンパウンドの使い方について何か企んでる可能性は高く、あのイギリスGPのような作戦的中!となるよう、どうか路面がドライのまま決勝が迎えられますように。
また、各チームの戦略が結構異なる予感大なので、中団チームのジャンプアップとか、純粋にレースの組み立てとしてのストラテジスト対決の戦いも楽しみです(⌒∇⌒)
Posted at 2020/10/25 12:14:52 | |
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