
BMWから、満を持して発売されたスーパースポーツ、S1000RR。超乗って見たかったのですが発売された年度末は多忙で、やっと乗ることが出来ました。
パワーはフルパワーで193馬力。過給器なしの1000ccとしては、最早レーシングエンジンの域ですが、日本仕様では残念ながらその実力は封印され、ナンバープレートを外すなどしないと156馬力程度に抑えられてしまいます。
と言うことで、早速走り出します。ポジションがそんなに厳しくなく、さらに足付きが超よいため、気軽に走り出せる感じです。
動画は、カートの時と同じ角度でカメラをヘルメットマウントしたら、中途半端に下向きで、前の景色もメーターパネルも写らず路面だけが写ってました。(^O^)
●加速
とてもジェントル。モードがレイン、スポーツ、レースの3種類をボタンで選べ、レインで走り出すと拍子抜けしてしまうほどスムーズ。スポーツは中途半端なのでやめといて、レースにすると、多少レスポンスが上がったような?しかし1速フルスロットルでもウイリーが完全に制御されて抑えられ、乗りやすいと言うか、ライダーのセンサーを休ませてくれると言うか、「人にやさしい」バイクでした。シフトアップにアシストがあり、クラッチ不要になっています。
●曲がる
これはさすが!!最新のスーパースポーツだけあって、本当によく曲がります。特に進入時にフロントがグイグイ入ってくのは、スリップダウンする直前の感覚に似ていて怖い位でした。速く走れると思うけど、ちょっとお互いが信頼し合えるまで、慣れが必要。。。前後共にSACHS製がおごられたサスはちょっと柔らか過ぎかな?でも街乗りにはよいですし、フルアジャスタブルなので逆にいじり倒せますね^^
●止まる
もう走り出してすぐに驚きまくりでした。超よく止まる!!車体が軽いせいもあるのかも知れませんが、「止まる」はとても重要な項目なので、ここをキッチリ作っている姿勢はさすがでした。ハードウェア的にはブレンボのキャリパーがラジアルマウントされていました。減速時のクラッチは、バックトルクリミッターがついており、圧着が間引かれている?ような微妙な違和感がありました。
■良いところ
・曲がる・止まるがキッチリ完成されているところ
・人に優しく作られていること
・タンデムシート下に意外と大きめ(ジュース2本くらい?)の収納がある
・ラップタイマー標準装備
・純正でアクラボビッチ付属
■悪いところ
・熱い!!特に右側のフレームは熱くなり過ぎでニーグリップに支障を来します。フレームカバーが必要です。
・もうちょっとパワー感が欲しい、、、フルパワー化すれば問題ないと思いますが。。。
あとはデザインとかは趣味の世界ですが、左右非対称のフロントマスクとか、私は大好きです。値段とかは、四輪車での国産に対する高さを考えると、とても頑張っている値段です。
総合的に、これからの時代をリードする、新世代のバイクを感じました。ただ一方で、余りによく出来過ぎていて、僅かに官能が感じられなくなっていると言うか、バイクらしさって何かな?と考えさせられました。
●2010.06.20追記
↓試乗したS1000RRのヨーロッパ仕様です。こっちはパワーもあり、この通りテーブルクロスも問題なく?引けます( *´艸`)。
Posted at 2010/06/19 21:48:58 | |
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