
今年は、年内のサーキット走行はスケジュール上出来ず、既に先週TC2000にて走り納めをしました。年明けから車両のリバランスを行い、2月から3月にかけてベストを更新することを目標にしています。
自動車工学とか物理が何も分かっていない私が車両全体のリバランスを語るとかおこがましいにも程があるのですが、料理に例えると
1. 現在の料理の完成型、味付けに不満がある
2. 新しい具材を投入
3. 具材追加で変わった味を整える=リバランス
と言った感じで考えています。以前ブログで「秘策がある」とか書いたんですが、今考えてみると不満に対する対応方法としては「奇策」に近いかも知れません(;'∀')
自分の車両に関する細かいことなので、興味のある方はほぼいないと思いますが、最近ボケてきて色々忘れるので、こう変えるとこっちにはこう影響するなー、とか色々ややこしい状況になっていることを、今後のセッティングに向けた自分用覚書として書いておきます(;'∀')
1. 現在の不満
実測データに基づく論理的なものではなく、肌で感じている具体事象ですが、
・TC2000の80R、最終コーナーと言った中速コーナーで踏み切れない。また舵角が大きくなりフロントのグリップが足りてない。更にはリアがギャップ等の外的変化に弱く動きが安定しない
・ブレーキバランスが前寄りで、せっかくのRRのリア荷重、リアタイヤの接地面積による縦制動を使い切れていない
・アクセルオフ時のデフの電子制御が予測出来ない
と言うことで、この不満に対して具材を投入して行くこととしました。
2. 投入する具材
とは言え潤沢な資金があるわけでもなく、一言で言えば「羽付けてバネ換える」だけなんですが、色々なところに影響するので自分向け覚え書いておきます(;´∀`)
・GTウイング
現在標準の小さなリアウイングが付いていますが、120km/hになると自動でせり上がり、リアの安定性を増す設計になっています。これは一般道や高速道路では良いのですが、サーキットでは中低速コーナーでは効かず、ストレートでドラッグが増えてしまって最高速が伸びないと言う微妙な仕様となります。なので普段は最高速は犠牲にして手動で「出しっぱなし」を選択していたのですが、こちらを「引っ込みっぱなし」にコーディング、GTウイングを装着することに。但しもう大人なので、保安基準の範囲内での製作となります。

(写真はショップ主治医様による現在の基礎工事の状況)
・スプリング
中・高速コーナーで姿勢変化を少なくし、もはやSタイヤレベルの市販ハイグリップラジアルに合わせて、フロント・リアともにレートアップしたスプリングを投入しました。TC1000などのミニサーキットでは、少しネガティブな要素もあるかも。。。
・フロント幅広タイヤ
現状275幅ですが、285幅のフロント用タイヤを用意しました。こちらは適切なホイールが無いのもあり、その他のセットがある程度キマってから投入予定。場合によっては9.5Jのホイールに組んでしまってフィーリングを確認しようか・・・アホですかね?一旦は劣後です。
3. 調味:リバランス
と言うことで、これまで自分なりのバランスを作った車両でしたが、各具材を投入して、アライメントや減衰調整の変更をして行く箇所や、意識してドライビングを合わせ込むべきポイントを認識しておきます。
(1) フロントグリップ
まず、フロントのトーとキャンバーを、これまでより旋回Gが高くなり、フロントスプリングレートが高くなり進入で荷重を乗せ辛い前提の変更をしました。
GTウイング投入はフロントグリップ向上を志向すると真逆の行為で、本来ならフロントの空力とかを見直すことを基本とすべきですが、それは今後考えることとしました。
GTウイングで増すはずのリアのグリップはリア車高を上げることで1G状態からフロントに分与。基本の荷重としてフロント寄りになるのと、下↓の中高速コーナーのところに書く理由でグリップ増の想定。但しスプリングレートアップで減速時のフロント荷重がしづらいことを合わせ、低速コーナー進入がこれまでと全然異なる挙動になる可能性があり、ドライビングで意識しながら丁度良き車高やフロントダンパーの縮み側を詰めて行きます。
(2) リアグリップ
全体的にGTウイングの恩恵を受けてダウンフォースが増加し、またこれまでの純正ウイングをDisableすることでドラッグも減る想定です。但しリアスプリングレートを上げ車高も少し上げるので、立ち上がり加速時に荷重が乗るレスポンスが悪くなるため、リアダンパーが邪魔しないよう縮み側を少し弱めにセット。あと車高を上げることで失われる分を荷重の意味合いで補完出来るわけではないですが、ハイグリップラジアルを履いた場合は現状リアがそこまで唐突な動きはしないので、トーをイン側に増すアライメント変更をしました。
(3) 中高速コーナー
前後ともにスプリングレートアップ。Gを受けながらのギャップ通過時、ダンパーの縮み側は吸収しつつ伸び側を比較的抑えめにするセットで振動や姿勢変化を抑えめに出来ないか試行します。
また、前後のスプリングレート差に着目しました。これまでフロントのスプリングレートがリア-4kgf/mmだったのを、リア-6kgf/mmに、差が大きくなるよう変更。カタログ車重1460kg、中の人の鈍感センサーと合わせ1~2kの変化は正確に理解・評価できないので、思い切って変えて理解した上で、やりすぎなら少し戻す方向で考えました。
これにより、TC2000 80R/最終、TC1000 2コーナー等のGが大きく長くかかるコーナーでは、車両全体では今までよりフロント側が沈み込む姿勢になる想定。またリアのレートが高くなることで、立ち上がり加速時のアンダーを抑制。TC2000の最終のアクセルオープンがどう変わり、Sec.3のタイムがどう変化するか・・・とても気になっています。
(4) ブレーキバランス
本当はブレーキバランサーが付いていればそれで良いのですが、、、( ;∀;)
リアに重いエンジンを積み、フロントよりとても太いタイヤを履くスーパーカートのレースのプラクティスで、ブレーキバランスがバッチリ決まったときの後ろから引っ張られるようなリアの制動感が忘れられず、、、RRでリアタイヤ太いので、究極近い制動が可能なのでは?と夢と希望を持っていますが、残念ながら現状それにはほど遠く、フロントで止まっています(T_T)
リア車高も上がり制動に関しては前寄り過ぎるので、ひとまずはフロントのスプリングレートを上げることで制動時の姿勢をリア寄りにしました。わずかな減速でフロント荷重を作るコーナー、例えばTC2000ダンロップの進入とかでアンダー気味になる可能性もありますが、ドライビングでのアクセルオフのメリハリ&フロント荷重が乗った瞬間の操舵など前荷重を意識して対応する前提で、フロントのショックの縮み側減衰をわずかに硬くすることで踏み始め初期のリアの縦グリップが増した感を得られるか確認します。
※蛇足ですが、このようなチャレンジが出来ることも、人生初となるRRを選んで良かった!と思っています。
と言う感じですー。あと今後に向けて考えたり、微調整をして行きたいところは、
・空力によるフロントグリップの向上→来年のタイムアタックに向けて検討予定
・コーナーやフルブレーキング時の最低車高、バンプラバーによる調整
・デフの制御・・・進入時の電制の動きは全体固めとすることで姿勢変化を抑えることでセンサーを騙して?抑制。根本的な解決策はMT車に乗り換える以外なし。。。
・2つの「こうしたい」が相反することがあり、特に減衰などでは丁度良きところを詰める
・全然人に相談していないので、自動車車体に詳しい人に意見を聞きたい(このブログを読んでいただいた方で、間違ったことやお気づきの点のアドバイスがある方は是非ご指導・コメントください<(_ _)>)
と言ったところで2月を目標に何とか合わせて行きたいと考えています。コースでお会いする方、外から見てお気づきの点などあれば是非お知らせください、どうぞよろしくお願いします。
Posted at 2021/12/19 11:47:44 | |
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