T.M.WORKS Boost Gauge (BG001) ※未使用 (後日 TOYOTA 8NR-FTS エンジン専用 (BG003) へ変更)
(写真の取付方法は別売の他社製フィッティングキットを使用。)
(2020/08/01 追記)
後日 8NR-FTS 専用が発売された模様。 詳しくは→ https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/43963501/
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ターボエンジンのブースト圧を状況を見るためのメーターです。
一般的にブースト圧を見るには配管を切断し三つ又のアダプターを取り付けて配管を分岐。アダプターにパイプを取り付け、さらにその先にセンサーを取り付けて実際のブースト圧を測定して表示していますが、このブースト計は元から着いている車両標準の圧力センサー配線に割り込むことで、センサー信号を受け取りダイレクトに表示することができます。
この方法だと配管などを傷つけること無く、また別売の車種 (エンジン) 別ハーネスで配線に割り込むので、配線を傷つける心配もありません。
また、BLITZ パワスロ (パワコン) や TOM's の POWER BOX などブーストアップモジュールを使用している状態で、故障診断端子 (OBD-II) を用いた計測だと、ブーストアップした実圧を計測した圧力センサーの数値をブーストアップモジュールが少なくごまかして車両の ECU に返すため、実圧は別に計るまではわかりません。
そのような時、このブースト計だと車両のセンサー → ブースト計 → → パワスロ (パワコン) → ECU …と割り込むことで圧力センサーが実際受け取った実圧を表示することができます。(おそらくパワスロの後につなぐと、ごまかした数値がわかるはずなので、仮にブースト計が2台あると、2台を比較してどのくらいごまかしているかを計測することができるのではないかと考えます。)
そのほかの特長としては、
・特殊コーティングレンズの採用
◎警告値を任意に設定可能(アラーム機能付き)
・LCD 技術を採用し視認性を確保(オレンジとホワイトの表切り替えが可能)
・バックライト照度調整機能
◎ピークホールドモード機能
・汎用設定で、ガソリン車からディーゼル車まで装着可能
◎車種別専用ハーネスの設定により、装着が容易
…などがあります。
“◎” は特にお気に入りの機能で、ブーストアラームを設定することで、ブースト圧をかけ過ぎて車両がフェイルモードに入ることを避けられそうですし、燃費やクルマをいたわることにも使えそう。
◎ピークホールド機能も異常が出たとき、フェイルモードに入ったときにどのくらいのブーストが発生していたのか判別できそう。
◎別売のセンサーから分岐する車種別専用ハーネスの設定で装着も比較的容易。(8NR-FTS、8AR-FTS は 型番 TB015 が対応。)
その分岐した電線1本を車内に引き込み、常時電源 (+B)、IG 電源 (IG) またはアクセサリー電源 (ACC)、イルミ (ILL+)、E (アース) の5本をブースト計に接続します。)
また円のサイズは Φ60 、金具、ケース部分は 33mm 幅でしたので、取付に社外のフィッティングキットが適応できて好都合。比較的キレイに取り付けることができました。
本体の他に付属品は、
・取扱説明書 (1年間の保証証)
・ケースと本体固定用のスポンジテープ
・スイッチ (配線・コネクター付き) と両面テープ
・取り付け用のマウント (台座) と両面テープ
・六角 (3mm) 径が M4 のネジ・座金とそれを留めるナット
・エレクトロタップ (日本圧着端子 (JST) 製 CL CCONNECTOR (CL-2218T) 対応電線 0.3~0.75sq (AWG22~18) ) ×4個
・結束バンド ×5本
・収縮チューブ、接続スリーブ (センサー配線延長用)
・メーター側配線ハーネス (コネクター付き。 長さ 約 1m30cm ) と各配線を接続する配線 (コネクター付き。 長さ 約 20cm)
が同梱。
取り付け方法や、作業内容によってはそれなりに工具を必要としますが、特に六角レンチ (3mm) が必要になるので注意してください。
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【購入の経緯】
2つあります。
1つは、ターボ車のオーリスを買ってから初めてのターボ車なので、『あっ、いまターボがかかった!』…みたいにブースト状況を知りたいとの思いから、最初に導入したのが OBD-II に接続してちょっとした数値を表示させる Pivot OB MONITOR (OBM) でしたが、装置自体はブーストにも対応しているモノの、オーリスには非対応でした。当時は OBD-II からのブースト圧取得は、どの社外品でもできなかった可能性が高いです。
しかし、その後 OBD-II 対応レーダー探知機で唯一ブースト圧表示対応を対応表に掲載していたのが、コムテックのレーダー探知機。
これだとブースト圧以外にも、いろんな数値を見ることができるので便利だ!と思って飛びつきました。
しかし、気になることが1つ。
レーダー探知機で吸気圧とブースト圧を同時に表示すると、同じ値を表示している…。もしかしたら、吸気圧をブースト圧として表示している (またはその逆でブースト圧を吸気圧に表示している?)
コムテック以外はあまり対応していないことを考えると、そもそも OBD-II からのブースト圧は提供されていないのでは?とレーダー探知機を買う以前の疑問に戻る。(実際ブースト圧はディーラーにある端末で見ることができるようですが、社外品界隈の各社による解析が進んでいない…ということだけなのかもしれません。)
それと平行して、BLITZ パワスロを購入。自分で取り付けたのですが、そのときに思ったのが『エンジンのセンサーから直接ブーストの数値をひらう事はできないのかな~。そんなブースト計やレーダー探知機があったら…。』と思っていました。
2つめの理由は、BLITZ パワスロを導入して1年ぐらいのある日、車両の SPORTS モード+ パワスロの AUTO モード…AU2 の状態で、少し上り坂の追い越し時に早くそして深く踏み込んだところ、車両がフェイルモードになり大慌て。
それから、時間をかけていろいろと調べてみたところ、どうもブースト圧が関係してそうな…。
関連ブログ: https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/43692451/
そんなことを思いながら、つい先日、何かしらの理由で C-HR のパーツレビューを見ていたところ、標準のセンサーに直接接続する、このブースト計の存在を知り、『これだ! 』と思ってすぐに購入、このたび取り付けた…という流れです。
このブースト計は、2.0×100kPa までの表示なのですが、T.M. Works の製品には別型番で 2.5×100kPa 表示モデル (品番 BG002) があるようです。また、2.0×100kPa 表示で、バックライトがオレンジ / ホワイト / ブルー / マゼンタ / シアン / アンバー / グリーンから選べ、OBD-II の情報から電圧・水温・インテークマニホールド吸入空気温度を表示できる、RGB Boost Gauge (品番 RGB01) というのもあります。
しかし、2.0×100kPa で十分対応できること。2.5×100kPaモデルだと、針の移動量が少なくなるから見ていて楽しくないかもしれない。
それと OBD-II はレーダー探知機でふさがっていて、表示項目もレーダー探知機で同じ内容が表示できることから このブースト計にしました。
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【取付の容易さ】
作業の手順など詳細は整備手帳に譲りますが、1本 (場合によってはバッテリーから直接配線を引っ張ってくる常時電源の2本) を引き込むことで、割と容易に装着ができること。
そして車両に備えられているオプションコネクターをうまく利用すれば引き込みは割と簡単にできます。
関連ブログ: https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41457459/
オプションコネクター (オプションカプラ) は某オークションなどで『 (車種…たとえば オーリス) オプションカプラ』検索すれば割と簡単に見つかりますので、それを購入すればコネクターを自作する必要も無くで楽ちんです。
そのほかの信号線 (IG or ACC・ILL+) やアースは電装品をある程度いじったことのある方ならば、すぐに準備できるような配線ですので、全体的に見ても容易かと思われます。(オーディオ / カーナビ裏で一通りそろいます。詳しくは関連する記事を参照。)
【使ってみた感想】
設定は、2つのボタンを使用しておこなうのですが、最初は説明書を見ないとつらいですね。
たとえば、1つ長押ししてモード変わったら、何を押すとか、2つ長押し、2つ同時押し…など種類が多くて結構大変です。設置場所次第ではボタンが押しにくいから…というのもあるかも。慣れの問題だと思いますが…。
あとバッテリーをはずすと再設定が必要です。
実はこのブースト計に少し疑問を抱いている部分があります。
というのも、このパーツレビューの動画では同時にレーダー探知機側でもブースト圧を相対値で表示させていますが…そもそも示している数値ってどちらとも正しい数値? 逆にどちらかが正しくない事もあるのでは? または両方とも間違っているのかも?…その点が疑問に残るところです。
ただ、レーダー探知機側は ECU が各圧力センサーから受けた数値から通信で受けているはずなので数値はおそらく正しいはず。 だとすると気になるのが、レーダー探知機が示す値とこのブースト計が示す値が異なるのです。
相対値 0.3×100kPa ぐらいまではどちらも同じ数値を示すのですが、それ以上になるとレーダー探知機の数値よりも小さく表示される傾向が…。こうなるとどちらが正しい数値を示しているのか…気になるところです。
また、この製品はトヨタ車専用…というわけではないため、センサーの仕様が他社と異なれば、針が 0.5×100kPa だから、実圧力も 0.5 …とはなっていない可能性があるのではないか?という疑念を感じました。※
(2020/08/01 追記)
※これについては冒頭の追記の通り、後日 8NR-FTS 専用が発売されました。
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8NR-FTS には過給・吸気センサーが2カ所あり、ブースト計用の分岐自体はどちらからも可能です。しかし、正圧・負圧の両方が確認できる分岐は1カ所だけ。現在の説明書では負圧がわかる方に接続するよう説明されています。(逆に正圧だけ知りたい場合ならばどちらのセンサーでも OK です。)
動作は良好で、レーダー探知機ディスプレイで数値がパラパラ変化するのと比較すればブースト計は針が動いて値を示すのでわかりやすく、ある数値からの増加量も判別しやすいです。
残念だったところは、+-スイッチ側のケーブルが短めというところ。
他には付属の配線は径が細いため、エーモンの接続コネクター (2824など) は使用できません。しかし都合でこのコネクターと接続したい場合、OEM 元のニチフの NDC2824 (白青) を使用すれば可能です。
もしくははんだ付け+絶縁用として収縮チューブなどで配線の接続、延長を検討する必要があります。
関連動画1 (日中): https://youtu.be/1LlY3bYTQ10
関連動画2 (夜間): https://youtu.be/IBvdWl8Y1-g
関連動画3 (夜間): https://youtu.be/eZZbSrMGcpo
※動画1の警告値は音と点滅の例示のために、あえて 0.3 と低めに設定。2、3はアイドリング中の負圧表示あり。
(オ-763)
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商品と同梱品。箱はけっこうイイ感じの箱でした。※写真には別売のハーネスは写っていません。
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日本圧着端子 (JST) の SM タイプ 5ピンと同じか互換性のあるものが使用されていました。
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付属の配線は AWG26。AWG24 (0.2sq) よりも細いモノ。大きな電気は流れていないみたい
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接続するセンサーの場所次第では負圧も見ることができます。イルミは白とオレンジを選ぶことができます。
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こちらはイルミがオレンジの例。車両のライトが点灯すると (イルミ信号が入ると) 減光します。
定価 | 22,550 円 |
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購入価格 | 20,641 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(Yahoo!ショッピング) ※車楽院 Yahoo!ショッピング店 (価格は別売の車種線用ハーネスまで含めた消費税込 (10%) の価格。) |
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