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画像；ここ5年でのベストショット



自分で働いて貯めたお金だけで、初めて買ったクルマがランサーのMXサルーンでした。初代愛車のキャリイトラックは、恥ずかしながら幾らか親父に援助してもらったんです。

キャリイトラックからの乗り換えに当たって、30セルシオからブーンまで候補に入れたものの、最終的には5速マニュアルの高年式の程度極上のCK世代のランサーということを決め、日本全国を探しに探して手に入れました。

あれから5年と5ヶ月。

遂にこの日がやってきました。

以前に宣言した通り、愛車の最後に付き合ってきました。

ナンバーを返納し、あとは解体屋への片道旅行を残すのみとなっていたMXサルーン。今日は有給を取得し、丁寧に洗車してから、仮ナンバーを借りて解体屋へ自走で持っていきました。フルタップ車高調に純正タイヤという組み合わせの極低車高。静かなエンジン。ガンガン効くエアコン。程々にパワフルで走りは快適。久々にMXサルーンの走りを味わうことができました。

MXサルーンの運転感覚を取り戻しかけた頃に、解体屋に到着しました。

レカロの運転席から降り、仮ナンバーを取り外します。それから解体屋の兄さんに書類を渡し、軽く雑談をして。
帰りはクルマが無いので、同行を頼んでおいたツレのクルマに乗り込みました。





5年5ヶ月でMXサルーンと共に刻んだ、134,650kmという距離の意味。

普通車で初めてのユーザー車検、車高調の装着、インチアップ、インチダウン、エボ化、ワイドフェンダーを装着しての構造変更、所有権解除、移転登録、一時抹消、玉突き事故、ジムカーナ場での大スピン、雪ドリ、思い出を挙げればキリがありません。日曜日のサービス徹夜で精神的に死にかけた時は、海岸沿いを軽く流して気分転換したり。随分救われました。
健やかなときも、病めるときも、真夏の走行会も、苦難の就活も、愉しいばかりのドライブも、神戸での最後のデートも、吉報も、訃報も。

共に歩み、共に刻み、喜び、怒り、哀しみ、楽しんできた結果が、この数字なんだと思っています。

ナンバーを返納した後にも、MXサルーンには助けられました。先月の九州北部豪雨で浸水した現愛車のエボ。キーレスが駄目になってしまったものの、MXサルーンの部品のお陰で見事に復活しました。



そんなMXサルーンには、感謝してもしきれませんが、いつまでも手元に引き留めておくわけにもいきません。

前に進むために。

今日で、お別れです。








今まで、本当にありがとう。