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法律名；OEM規制法

内容；OEM車について、OEM先が独自にネーミングすることを制限する

内容詳細；OEM先が独自にネーミングする場合、OEM元に対し、前後バンパー、前後灯火類の意匠変更実施を最低条件とする。これを満たさない場合、｢###OEM」(###はOEM元の本来のネーミング)として販売することとし、OEM先による独自のネーミングは認めない。

立案理由；バッジ付け替え程度の安易なOEMの氾濫を抑止し、ユーザーの混乱を防止する為

例えば；三菱自がスズキからキャリイトラックのOEM供給を受けることが仮にあった場合、フロントバンパー、ヘッドライト、テールランプを意匠変更しないと、｢ミニキャブ｣として販売することは出来なくなります。



…というようなことをざっと考えてみたんですが、どうでしょう？

昨今の各社のOEM連発、その背景にあるのは、(努力したかは置いといて)コスト削減等でラインアップに穴があくとユーザーが自社から流出してしまう為に、やむ無く応急的に繋ぎ止めの役を担わせる目的もあると思います。

けれど、

｢自社開発するより安く済むし、OEMを売っても、黙っていればユーザーには分からないだろう、どうせOEMを買わせてもユーザーは気にしないだろう｣

という本音もあるんじゃないのかな、って思うのです。

今の私のスタンスは、｢OEMを否定はしない｣です。ただ、バッジ貼り替えだけで｢ウチの新型車です！｣は手を抜きすぎですよ幾らなんでも。

先に書いたように、OEMの裏にはメーカー側の事情もあると思います。他所から仕入れてきた車に自社の勲章(バッジ)を貼って｢ウチの新型車です！｣と宣伝しなければならない不条理。心が痛まないはずがない。

だからせめて、見た目だけでも、乗り味だけでも、使い勝手だけでも、｢ウチらしさ｣とやらを滲ませて欲しい。OEMへの抵抗の痕跡を見せて欲しい。

些細なことで良いんです。OEM元に対して地味ながらフロントスタビライザーを装備したとか、シートリフターを追加したとか、分かりやすくバンパー形状を変更したとか。バッジ貼り替えだけじゃないんだぜ！ってところを、見せて欲しい。

｢バンパーや灯火類を差別化しただけで独自のネーミングしても所詮OEMだろ！｣

確かにそうかもしれません。

ですが、外観ってやはり重要だと思うのです。さしてクルマに興味のない人からすれば、自力でバンパー交換しようなんて思わないはずです。だけど、少しは個性が欲しい。そこで、OEM車が｢選択肢の幅を広げる｣ことになれば、ユーザーにとってはOEM車の存在がメリットだと思うのです。だから否定はしません。