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舞台は此方。



※翌日、助手席側から撮影



早朝の、とある県道。

右側はエスケープゾーン無し。雪の塊多数。

年始の大雪が溶ける→氷点下→アイスバーン

雪道の危険さは、普段からの視覚的な変化が大きいので、誰にでも分かります。

凍結の危険さは、普段からの視覚的な変化が小さいので、分かりにくくて厄介です。



私がトッポ(全輪に新品のスタッドレスタイヤ装着)で走っていると、ゆっくり走っているフィットに追い付きました。

制限速度マイナス15km/hといったところ。まさかサマータイヤ？

まぁ、遅いと罵るのは易いけれど、考え様に依ってはリスク回避として実に理に適った速度。山越えの県道ですし、日陰に残雪や凍結が点在している可能性は高いですしね。

平和な速度、とでも呼びましょうか。

程なくして、トッポの後方からハイエースが迫ってきました。

きついカーブでフロントがズルズル滑っているのが、トッポのバックミラー越しでも分かります。凍結路でのオーバースピード。致命的な運転ミスですが、ドライバーさんは気づいているのでしょうか…？

登りに差し掛かり、車間距離を詰めてくるハイエース。

路側の余裕は一切ありません。ブラインドカーブの連続で視界も不良。路面もドライからアイスまで目まぐるしく変化しています。

ですので、譲るのは危険と思い、そのまま走行しました。

登りきって僅かに視界が開けた瞬間。

ハイエースは、一気に追い越しをかけてきました。

こんな難しくて危険な路面コンディションで、2台追い越しをかけるとは(苦笑)

こういう追い越しをかけてくる輩に共通しているのは、

･ウインカーを出さない
･操作が急

今回のハイエースのドライバーさんも、例に漏れずこの類いでした。今回は後者の特徴が仇となったようです。

左車線に戻りかけた瞬間、乱暴な操舵でバランスを崩したハイエース。

対向車線を目一杯使っての壮絶なタコ踊りの後、予想通りの大スピン。数回転して、テールから左側の土手に乗り上げたところでようやく停車。

嫌なものを見てしまった…

凍結の予兆はあったのに、実際に滑る前兆はあったのに、地元ナンバーの軽(トッポ)がペースを抑えている理由を考えず、前の車が遅いからと嘗めて掛かり、無謀な追い越しを仕掛けて自滅。

どうしようもない馬鹿です。馬鹿すぎる。

運良く土手に乗り上げたタイミングで停車できたから良かったものの、もしかしたら減速することなく乗り上げていたかも知れません。右側を突っ切って滑落していたかも知れません。電柱に衝突していたかも知れません。横転していたかも知れません。

フィットと私(トッポ)は停車し、車から降りずに取り敢えず観察。下手に助けると助け方にクレームを付けられそうな気がしたので。

数十秒の間をおいて、ハイエースは再び走り出しました。

…って、車のダメージとかチェックしないんだ？？

お粗末過ぎる。



という、洒落に成らない初滑りのお話でした。



極論を申しますと、単独事故で今回のハイエースのドライバーさんが怪我をされようが命を落とそうが、私の知ったことではありません。だって、絵に描いたような自業自得ですやん。

ですが、もしも対向車が居たら…？

恐らくフィットやトッポを巻き込んでの多重事故になっていたでしょう。

無謀な追い越しのせいで他人を殺しかけた(事故に巻き込みかけた)ことを猛省していただきたいですね。