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明日をもって、慣れ親しんだクルマとお別れすることになりました。







実家のキャリイトラック。

私が大学生の頃から実家にあったクルマです。

私が免許を取得して初めて買ったクルマが、キャリイトラックでした。それから遅れること数ヶ月。これとは別に、親父も全く同じ型式のキャリイトラックを購入しました。

私のキャリイトラックは15インチのBBS RGを履いて70ミリほどローダウンしていたので見分けはつくのですが、ホイールが見えないとどっちがどっちのキャリイなのか全然わからない状態(当初はバンパーも共通の黒樹脂剥き出しでした)。

なので、大学の講義が終わって実家に帰ると、おんなじ型式のキャリイトラックがインプレッサを挟んで並ぶという珍事が頻繁に起きることになりました。

あれから、干支が1周以上したのですね…

私はクルマを2度乗り換えましたが、実家のキャリイトラックは相変わらず走り続けていました。タイミングベルト切れによるバルブクラッシュの際も、エンジン換装という大手術にて不死鳥のように蘇りました。

しかし、走行距離は22万㎞を超え、ワイパーやらトランスファーやらステアリング周りやらから、不穏ながたつきや異音が目立つようになってきていました。そして今週末の車検満了を期に、お別れすることとなったようです。



今日は、ステアリングとオーディオを純正に戻しました。このキャリイトラックの純正ステアリングは処分してしまっていたのですが、何故か私のキャリイトラックから外したステアリングが残存していたので、そちらを使いました。アルパインのスピーカーはやや痛んでいたのと、取り外しが面倒くさいのでそのまま。

作業後、綺麗に洗車しました。1時間くらい、ひたすら水洗い。私の引っ越しにも、相方の引っ越しにも、毎期の農作業、草刈り、薪運び、雪山遊び(？)、その他色々。本当にお世話になりました。

洗車を済ませて、町内を軽く走ってみました。タイヤは既に親父の手によって16インチのクレンツェから12インチの純正へと交換しており、キャリイトラック本来の軽い乗り味に戻っていました。扁平の関係でカーブではよれまくりですが、これが本来の姿。

山間の県道に差し掛かった頃、エンジンもトランスファーも暖まってきたので、最後の月牙天衝フルスロットルを試してみました。ギヤを3速に落とし、アクセルをベタ踏み。

ランエボやインプの暴力的な加速を知ってしまった今では、キャリイトラックのフル加速なんて大したことはありません。ですが、この非力さこそが私の原点だと思いますし、見慣れたインパネで踊るスピードメーターを眺めていると、学生の頃の思い出が色々と頭を巡り、不思議な気分になりました。



キャリイトラック、今までありがとう。お疲れさま！