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とある日の早朝の話。

めっちゃ寒かった。氷点下6度くらい。

ランサーのガラスも全面凍結。

ROUND1のカードを使って最低限だけ氷を削り取って、会社へ向かいました。

が、削り取りが甘かったようで、少し走ったら再び凍結して真っ白に。

これは流石に無理と思って住宅街の路肩に停車。片側一車線ですが起点も終点も妙なポイントにあるので交通量はスッカスカ。お陰でランサーを停めても迷惑にならずに済みました。

デフロスター全開にして再び車外で氷を少し削り取って、さぁ出発しようとランサーに乗り込もうとした、その時。



「ちょっと待ちなさい!!」



見知らぬお母さんがヤカンを持って走ってきました。

私がランサーを停めたのは、偶然にもヘアサロンの真ん前。見知らぬお母さん、最初は停車したランサーがお客さんだと思って見ていたそうですが、ガラスが凍って停車していることに気づき、ヤカンにお湯を入れて、わざわざ走って駆けつけてきてくれたのです。

フロントガラスの凍結はすっかり消え去り、もう充分ですって伝えたものの、更にお母さんは何往復もしてランサーのガラス全面にお湯をかけてくれました。

そしてお湯をかけながらこのま一言。

「もしこのまま走って事故を起こしたらお父さんお母さんが泣くよ!!」

グッときました。

猛省しました。

人の優しさってありがたいですね。

いつか私も、誰かの助けになれるようにしないといけませんね。