隔週刊F1マシンコレクション第28号

本号のマシンは、

1971年　マーチ　711
ロニー・ピーターソン

葉巻型からの変換期に当たる70年代初頭のF1マシンで、
フロントノーズ上部に設置された楕円形のテーブルのような
フロントウイングが特徴的なマシン。

フォードコスワースDFVを積んだこのマシン、ラジエーターがサイドにむき出しと
決して革新的でも洗練されたマシンでもなかったが、
F1デビュー2年目のロニー・ピーターソンのドライブで、優勝こそなかったが2位4回、
3位1回と表彰台に乗り、この年のチャンピオン、ジャッキー・スチュワートに次ぐシーズン2位で終えた。


このマシン、ピーターソン専用と言っても過言でなく、コンストラクターズポイントを一人で稼ぎ出し、
セカンドドライバーはシーズン中数名が交代し、ニキ・ラウダのデビューマシンでもあります。

マーチ・エンジニアリング、F1では大きな活躍は見せられませんでしたが、
F2,F3シャーシでは数多くのチャンピオンを輩出したコンストラクターで、
バブル期にレイトンハウスと組んで、F1に再挑戦していましたが、大きな活躍はできずに、
1992年に解散することとなった。

次号は1986年　ベネトンB186　ゲルハルト・ベルガーです。