
これは私が昨年数回にわたって中国上海市に行ったときに感じた、中国の姿です。 あくまでも私感ですので、その点はご容赦ください。 ほとんどの日本からの旅行者、それも欧米諸国のみ旅行または出張、駐在された方なら、うなずいていただけると思います。 この画像は昨年5月15日に上海F1サーキットで開催された、中国全土のオートクラブ走行会の模様です。 ヴェイロンが3台もいました! ただし、中国を揶揄するものではなく、あくまでも日本をはるかに凌駕する大国になろうとしている中国を、見守ってあげたいとの気持ちです。
今後の国際化(人民レベルまで)で大きく変わることを期待して、、、(文章長いですので、読み流していただいて結構です)
また、中国にビジネスに出かけられる日も間近に迫っているので、楽しみにしています。
*街が騒然としていてうるさい
日本が都市計画があるとは決して自慢できるわけではありませんが、中国
の都市は更に秩序がありません。 不動産バブルもあり、街はあちこちが建設
ラッシュで沸き かえり、人しか通れない小道を破壊し、4車線の道路を無理やり
作り、立ち退かない人には、強制排除をかけ、あっという間に街の姿が変わります。
日本なら、さしずめ、交渉から数十年かかる立ち退き交渉を1年以内にやっ
てのけます。その勢いが街にそのまま存在しています。 その街の騒音を
勢いととるかうるさいだけととるかは受け手の考え方次第です。
*交通ルールはないも等しい
中国は1978年の改革開放からすでに30年以上の月日が経ちました。以
前ニュースで天安門広場を行き来する無数の自転車の映像が焼き付いてい
る方も多いのではないでしょうか? いまでも中国には、自転車、3輪車、リヤ
カーが以前の様に存在します。 それに加えて現在では、多くの2輪バイク、
3輪タクシー、タクシー、普通乗用車、バス、トラックが我が物顔で同じ路上を
先を争うように走っています。 この乗り物すべての運転手の感覚は今でも
自転車を運転している頃と変わりません。 つまり、乗っている物の形は違え
ど、皆さん自転車と同じ感覚で運転しています。
ですから、交通ルールはあってなきがごとしになります。 その上に、ルール
無視に拍車をかけているのが、常時右折可の交通法規です。 これはアメリ
カの様に人口密度の低い国で、また、歩行者密度の低い国で、非常に効果
のある法規なのですが、中国の様に都市部では多くの歩行者がおり、彼らが
この常時右折可に負けずに好き放題歩いています。 当然、結果として渋滞
が生まれ、その渋滞が更に無秩序を助長します。 クラクションを鳴らすのは常識で、
うるさいとか失礼とかの感情はありません。 それさえわきまえれば、この喧
騒もまた楽しになります。
*空気が汚い
大気汚染の問題はかなり深刻です。 中国は大陸ですので、内陸部に行け
ば行くほど、大気の循環があまりありません。 当然ながら嵐もなく、天気は
晴れか、曇りか、雨で、強風が吹く事があまりないわけです。 ですので、沿
岸部にある上海ですら、かなりのスモッグが発生しています。 よく中国の都
市の映像がニュースで流されますが、どんより大気がかすんで見えますよね。
あれはすべてスモッグです。
主な要因は自動車ではなく(法規制がしっかり しています)、工場から出る
排気によるものです。 なぜ規制がないの? との疑問もあるでしょうが、行
政担当者と工場の経営者の間で癒着があり、賄賂が公然とまかり通っていま
す。 ですので、規制があっても、実行される事の方が少ないと見るべきで
しょう。 こんな話もあります。 北京のアメリカ大使館では、大気汚染濃度の
測定を1時間ごとに行っており、公表していますが、北京中央政府はこの数
値に苦情を申し立てているそうです。
それほど、大気汚染は深刻です。
*ゴミが落ちている
これは当然と言えば当然ですが、マンションではごみの集積所がありますし、
回収もちゃんとやっています。 一戸建てにはゴミ置き場のある家とない家が
あります。 街では当然ほとんどゴミ箱がないですから、路上にポイ捨てが当
然となります。(但し、市によってはつばを吐く事を禁止しています)
ゴミを捨てることに関してはあまり気にしない、ちゃんとかたずける人間がい
るから大丈夫という認識があります。 ですので、レストランでも床に食べ残し
を捨てても、一向に気にしません。 その点はごみに対する意識の違いです
が、それもありかな?と思っています。
*匂いがする
これも当然と言えば当然ですが、ごみが捨ててあれば匂いますね。 ところがそれ
だけじゃないんです。 ゴミの分別が中国にはありません! どうするかっ
て? ここが凄いとこなんですが、大きな集合住宅では、ゴミ捨て場がもちろ
ん設けられています。 なんとそこにゴミ分別作業員がいるんです、彼らが、
燃えるゴミと生ごみを人海戦術で分別します。 ですので、ごみ袋を一度すべ
て開封しているわけで、匂わないと言うにはちょっとはばかってしまうほどで
す。 匂いに鈍感な人でもはっきり分かると思います。 更に、レストランでは
中国人の習慣でもあるのですが、食事は食べきれない量を注文して、残すの
がマナーなんです。 つまりレストランからも生ごみが大量に出るわけです。
そんなこんなで、街が匂うわけですが、料理に使っている調味料、あと、生の
食材から来る匂いも相まって、匂いにはなれるまで時間がかかる人が多いです。
*人の話し方が怖い
これは中国語の言語からくるものではあるのですが、もともと発音並びに
抑揚が日本語より幅があり、その上に、舌を使ったり鼻を使ったりする発音が
多く、発音とイントネーションで数多くの単語が共存するため、はっきり話さな
いと理解されない言語である事が前提にあると思います。
つまり自己主張をするためにも、ある程度はっきり、大きな声で言わないと伝
わらないわけなんです。 そのため、日本語よりきつく聞こえるのみならず、喧
嘩をしているように聞こえるのは自然な事と思ってください。 わかってしまえ
ば、またやってるねで笑ってすます事も可能です。 直接ディベートすることが
なければ何の問題もないと考えます。
*食べ方がみっともない
レストランに行くと必ず目にする光景です。 まず、食事中でも喫煙は当たり
前。 食べ散らかすのも気にしない。 食べる姿勢も前かがみで、箸を使ってち
まちま食べるので、カッコが悪い。 子供は食べるよりも遊びたくてもほったらか
し。 食事は全部食べないのが常識なので、残しまくり。 食卓上のみならず、
足元にも食べ残し、ナプキンを落としてもほったらかし。 そんな光景信じられ
ますか?
日本ではこのすべてがノーですね。 一般的な食事のマナーはすべて当て
はまらないと考えて良いと思います。 多くの要因が過去に食事のマナーを学
んだことがない人の集まりである事、食事は自分たちが楽しければ、また、ゲ
ストが満足してくれれば良いとの認識しかない事が原因です。 接待の宴席で
はアルコールを酌み交わすのが礼儀ですが、乾杯の言葉通り、底まで飲み干
すのは日本人にはかなりの負担を強います。 無理をされないようお気を付け
下さい。(最初から飲めないと断るのも手です)
*子供をしからない。やりたい放題
一人っ子政策の良い面と悪い面がありますが、悪い面の方が顕著に表れる
のも事実です。 各夫婦が持てる子供が1人に制限されたことで、1人の子
供を溺愛する結果を招いています。 自分たちの持つ財力と愛情の対象が1
人しかいないのですから、結果は推して知るべしですよね。 子供が公共の
場所でどんな振る舞いをしようが、叱る両親を見たことがほとんどありません。
躾という言葉は存在しないのかもしれませんね。 公共の場であれやるな、こ
れやるな で育った私にとっては彼らは一種のエイリアンに見えてくるのは私
だけではないでしょう。
国際都市級の北京、上海、広州、シンセン等の巨大都市ではどこでも同じ
光景が見受けられますので、日本人よりも子供の躾にうるさい、ヨーロッパ各
国、米国の人たちからはまさに、異人種の目で見られる事、間違いありません。
それであっても、子を持つ親達が教育を受けていませんので、結果は見えています。
*女性がいばっている
中国ほど男女平等な国はないのではと思わるほど女性が男性と同じ立ち
位置で働いています。 日本ではやはり女性だからとか、無理はさせてはい
けないとか、そういう気づかいを職場でもしますが、中国ではそのような女性
への気遣いは見られません。 その代わりと言っては語弊がありますが、彼
女たちは男性より能力のある人も多々いますし、女性が社長の会社も日本よ
りはるかに多いのも事実です。
そんなことから、電車、地下鉄、バスでの痴漢は日本と異なり、ほとんどい
ないと言っても過言ではないです。 もし、痴漢をしたりしたら、その場で殴り
倒されるか、罵倒されるのが落ちです。 決して絶世の美人がいても、触って
はいけませんよ。
*ホスピタリティーを感じない
客をおもてなしする、っていう意識は期待しない方が良いと思います。 な
ぜなら、雇用されている人たちにプライドをもって働いている人が少ないから
です。とくに、サービス業(ホテル、レストラン等)に多いので、ホスピタリティー
を感じない原因にもなっています。 また、国営企業で働く人たちもその気持
ちがありませんので、更に拍車をかけることになります。 日本でも戦後の昭
和では、特に30年から40年にかけての20年間は特に、現在の日本ほどホ
スピタリティーを感じることはありませんでした。 それを、思えば個人主義が
より強くでる中国にそれを期待するのは間違いではないかと思えるのです。
決して国民が悪いのではなく、そうした社会構造がホスピタリティを生まな
い環境を作っていると考えるべきでしょう。
*タクシーが無愛想で自分勝手
国際空港である浦東空港に降りたち、タクシーに乗った瞬間から異国
情緒が味わえます。 何故かと言うと、運転手がバブルのころの無言運転手
に輪をかけて愛想が悪い! 客と客を運んでなんぼの運転手の間には、
サービスを提供してその代償として売上としての現金を受け取るという意識
がありません。 ですので、私たち乗客は荷物と同じ扱いです。 客室となる
キャビンは汚れ放題、いつ掃除したのって感じで、足元のマットなんざ、足を
降ろしたくない気持ちになります。
ですので、運転のマナーには期待できないのは自明の理です。 客を乗
せている意識はないですから、交通ルールはないも等しいの項で書かせてい
ただいた通り、自分さえ先に早く進めれば周りは関係ないのです。 そうなる
と、当然まず高速道路で、制限速度はまったく無視、車線変更はウインカー
すら出さず、好き放題、それから、一般道に降りると、混んでくればクラクショ
ン鳴らす、歩行者が邪魔ならクラクションで追いやる、常時右折可を水戸黄門
の印籠の様に振りかざして、交差点に突っ込む、、、等々、数え上げたらきり
がありません。 その上、中国語がわからないと遠回りされます。 それに耐え
てこそ、中国に来たぞってホテルで一息つけますよ。
*切符売り場の係員が傲慢
中国の国有鉄道、もちろん、新幹線 駅での出来事です。 みんなが切符
を買うために、切符売り場に並びます。 列が売り場のコーナをはみ出そうな
ほど並んでいました。 あと、3人目まできた時に突然、係員がいなくなりまし
た。 その理由はまったく、こちら側ではわかりません。 周りはどんどん列が
消化されていきます。 なにが起こったのでしょうか? 私たちは急いでいた
ので、二手に分かれて別の列に並び直しました。
そうすると、15分ほどたって、係員が戻ってきて、突然業務を開始しました。
どうも、ただのティータイムだったようです。 それにしても、何の予告もなしに、
列に告げる事もなく、突然席を立って、15分間いなくなり、何の悪げもなく席
について業務を始めました。 そんなこと、日本で許されますか? 係りの彼
女たちの態度には私たちの方が偉いのよ、、、が見え見えなんです。 こんな
事、多分日本では旧国鉄の時代、それも昭和の初期には見られたのかもし
れません。 あまりのカルチャーショックで口も効けませんでしたが、これが日
常茶飯事として駅でくりひろげられています。
*ダフ屋がうるさい
その切符売り屋にダフ屋がいます??? それって何と思う人多いでしょ
う。 実は新幹線の切符や他の路線の切符を買うのにIDが必要なんです。
中国の人口は13億人と言われていますが、その他にIDを持っていない(無
戸籍)の人たちが3億人ほどいるとも言われています。(もちろん政府は完全
否定) その人たち(日本の人口の約3倍)は鉄道にも乗れないんです。 そ
こで、他人のIDで購の切符が必要になるわけです。 一見合理的ですね。
その上に、このダフ屋たちは駅の係員とグルらしんです。 それって鉄壁
の裏商売ですね。 もちろん、IDがない人ばかりでなく、忘れてしまった人たち
にもこのダフ屋たちは役立っているに違いありません。 彼らが外国人とみる
とよってきて、売りつけているのも当たり前の光景かもしれません
*他人に思いやりがない
これって最近ニュースにもなっていますが、中国人の個人主義は度を超す
事もあって、かなり過激。 道端で倒れている人がいても助けないのが普通で
す。 やはり、多くの戦乱と改革をかいくぐってきた人たちだけに、自己防衛本
能も日本人の比ではないと思っています。 それは、レストラン、駅、街中、公
園等々何処に行っても垣間見られます。 とにかく、自分に関わりを持たない
人間には目もくれす自分に関係のある人と交わりを持つことに専念します。
レストランでの係りの人たちへの態度は同じ人間か?と思わせるときもありま
すし、運転のマナーは金持ちほど悪い、教育を受けている人ほど悪い、なん
て日本では考えられないシーンが満載です。 その事を理解して接しないと、
気の弱い日本人は卒倒してしまうのではないでしょうか?
でも、それを裏返すと、友達(朋友)は日本人の付き合いの深さの数倍深いし、
家族を大切にする気持ちは想像を超えています。
、
*爆竹を時間をきにせず爆発させる
個人主義の行き過ぎ行為の1つと思われますが、昼夜、場所を問わずお
祝い事、(国慶節、春節だけではないです)には爆竹はつきもので、誕生日、
結婚式、祝勝会等に時間、場所をかまわず、爆竹を突然何千発も破裂させま
す。 去年泊まった上海のホテルの隣が、日本の団地の様な建物が並んでい
たのですが、その庭の立木から、夜中11時ごろに何千発の火花が飛び散り
ました。 最初は戦闘でもはじまったのかと錯覚したほどです。 でも、ただの
誕生日みたいでした。 自分たちが楽しければ何でもOKの典型です。 でも、
それがまかり通ります。
やはり、日本人には理解しがたい隣国の国民の生の姿です(驚