車間距離を保って欲しいほんとうの理由

免許取得し40年以上。決して模範ドライバーではないヤンチャな私が唯一厳守していること。それは車間距離の保持である。
いきなりですが、まずは図表を。


ご存じ、クルマが止まるためにはブレーキペダルを踏む。止まろうとする意思が生じてからブレーキペダルを踏みこむまでの時間。これが空走距離を生む。そして制動距離。これは車重、ブレーキ性能、ブレーキペダルの踏み込み加減、天候、タイヤのコンディション等に左右されるものの、ブレーキが効き始めてから完全停止するまでの距離。これをトータルしたのが停止距離というわけですよね。

一般道も当然ながら、特に高速道路において速度と同程度の車間を取れ。これは停止距離が時速100ｋで標準84mあるからなんですよね。
実際に所有したクルマを例に取れば、ブレンボ搭載のランエボ⒑このクルマの制動距離は時速100ｋで概ね35ｍ。上記表で標準とされる56mよりもかなり短い。仮にランエボ⒑の後方を走り、車間を十分に取らずランエボ⒑が急制動したらどうなるのか？これは衝突ですよね。ブレーキを踏むまでの時間が標準的な方でもブレーキ性能が異なる。これが私が自身の車間距離のみならず、自車の後方車両に車間距離を保って欲しいほんとうの理由でもある。
ちなみに現在所有するバレーノTURBOの制動距離は時速100ｋで概ね40mと優秀。これは車重が１トンを切っていることが理由と思われます。

以上のように、空走距離が同じだとしても制動距離。これは制動装置の性能や乗車人数、積載量により変化。腕に自信のあるドライバーでも制動距離を物理的に短縮することは不可能である。
また、荷物を満載したトラックなどは想像以上に制動距離は長い。トラックが適正な車間を取っていると割り込む普通車をたびたび見かける。特に直後で信号停止の場合など、後方のトラックが止まり切れず事故となることも。
是非とも、自身のため、あるいは前方・後方車両のためにも、適切な車間距離、特に雨の多い今の季節、十分に保ちステアを握っていきたいものと思う次第です。