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2014年01月23日

播但で見た日本の風景

播但で見た日本の風景
インフルに今年もかかり隔離されておりました・・・
明日から職務に復帰しますので、今日は体調回復のためにリハビリ中です。

さて、年末からアップを休止しておりましたが、一部カテゴリから順次再開して参ります。




この1月はじめ、兵庫県神崎郡の播但線沿線を訪れました。

寺前という播但線の駅。
電化区間と非電化区間の境界駅です。

姫路からここまでは関東では全滅した103系という通勤型の電車を改造した
2両編成のワンマンカー改造電車が走っていますが、
ここから終点の和田山までは電化されておらず、
今でもディーゼル列車が走っているそうです。




鉄道マニアってわけではなく、
幼少の頃に馴染みのある古い国鉄車両だけには
昔の延長で今も時々懐かしく・・・なレベルです。
誤りがあったらすみません。

年末に何気に子供に付き合ってネットで調べてると
ここにはまだ国鉄時代の気動車が走っているということがわかり、
しかもマニア筋では有名?な改造車があると。
正月開けに行ってみたわけです。


到着すると構内にはネットで見た改造車体。
確かに面白い顔しています。

キハ47型1000番台という片運転台の気動車を、
単行運転できるように切妻部分に運転台を簡単に付けて
両運転台にしたキハ41型(トップ写真)というものです。

切妻部分に運転台を突貫で付けて不細工ってのは
総大将は旧北陸線の419系や旧福知山線の113系3800番台のようですが、
それぞれ全滅して関西近郊ではこれくらいなのでしょうか?

調べたらキハ41型は5両だけあるそうです。


入線した列車から休憩に入る車掌さん。
少し離れた踏切ですれ違ったとき
丁寧な挨拶されて休憩所へ入ってゆかれました。
駅構内にいるわけでない通行人的自分らに。
都心ではあまり見られない光景です。

近隣住民と見てなのでしょうか。
昔いた街の駅もそんな感じでした。
地域の構成要素って感じなんですね。


和田山からやってくる列車は気動車。
あの懐かしいエンジン音を響かせて入ってくる姿、
とても懐かしく感じます。
色あせた国鉄時代からの朱色。

地元の方々には早く電化をと願うものでしょうが、
昔、1、2時間に1本しか来ないゆっくり走るディーゼル列車に乗るため、
駅まで30分田んぼの畔みちを歩き15分前くらいに駅に着き
余裕を持って移動していた頃を思い出します。

今は駆け込み乗車が当たり前みたいな風潮。
交通手段の価値感なんて低下する一方です。

あの頃の価値感、大事です。


その後、隣の長谷駅。無人駅。



発車するディーゼル列車の運転士さんから手を振られて喜ぶ子供の横で、
すべてが時間を見越して計画的に生活が進んでいた
あの頃を懐かしんでおりました。

携帯、マイカー、待たずして来る都心交通。
便利な反面、計画性が退化しています。


さらに北上して生野駅。
時間は18時を過ぎました。

向かいのコンビニで食料を調達していると
駅のほうが何か賑やか。

子供と行ってみるかと道路を渡り駅の中へ。


時刻表を見ると大阪方面行きの特急が来る時間。

沢山の荷物を持った大勢の人で賑わっています。

外観は近代的な改装がされた駅ですが、
ホームは昔ながらの木造△屋根。

そこに・・・

都心へ帰る家族数名と、
それを見送りに来た爺ちゃん婆ちゃん親戚一同。

その組が3組ほどいたのでした。


3日。正月休みの帰省。

正月を故郷で暮らした息子、娘一家が都心へ帰る、
それを見送る風景です・・・


構内放送が自動で流れ、
和田山方面から轟音と共にディーゼル特急が入ってきます。
列車は新型ですが音は昔懐かしい迫力音。
ドアが開くとホームでは

「今度はいつ来れるかな?」
「また来てや~!」
「オバアチャンバイバイ!!」

そんな声がいっぱい聞こえてきました。


車掌さんはそんな帰省家族らが列車に乗り込むのを見届けると
時刻表と時計を確認、ドア閉め。




あの気動車独特の発車時のエンジン音を響かせながら発車。
ホームでは見送りの家族らが手を振って特急を見送ります。


昭和の頃はこんな光景当たり前でした。
それがいつしか忘れてゆかれる姿に。

自分自身もこんな風に見送られる側でしたが、
いつしか時間がなくなり何でもマイカーで移動するようになり。

「対象に合わせて自分のスケジュールを組む」

という世界が

「いつでも何とかなるように世間が構成されている」

世界になってしまった今、

改めて忘れかけていたものを思い返せました。


目先勘定だけを追求するようになってきた今、
こういう様々な本来の要素を思い返す機会が重要かもしれません。

こうやって基盤が頑丈な世界で通じる日本があった(過去形)わけですから。






ブログ一覧 | 地域・鉄道・都市交通 | 旅行/地域
Posted at 2014/01/23 11:53:34

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この記事へのコメント

2014年1月24日 9:21
技術大国と言われた時代はいつのことやら、日本ってこれからどうなるのでしょう(^^;
日本人が忘れかけているもの、守っていってほしいですね(^_^)
コメントへの返答
2014年1月24日 20:44
「七三分けの黒縁メガネ、黒髪の日本人が、揃って朝から工場の広場で寒風摩擦しながら社是を唱えている」と映画で揶揄されるほどの愛社精神が日本にはあったわけです。
ところが今では愛社精神生まれない非正規雇用や生まれる前に辞めざるを得ない職場環境。
これじゃあ、先人らの生んだ技術大国は二度と現れませんよね・・・
全ては当時の日本を潰すために雇用形態の自由化を推し進める米国の戦略に落とされた当時の政治家の罪ですの・・・

今の日本政府の最大の「おもてなし」の心は、蓑と傘被ってエナメルのブーツはいてカボチャのロンドンタクシーでニイハオって海外の要人を迎えることなんです。w
2014年1月27日 19:22
みんカラにもまだ僅かに残るスポットが紹介されていますが、「自販機コーナー」とかも本当に減りましたね。
深夜に車で出て何か飲食しようとしても、当時はソレしかありませんw
ファミレスとコンビニの台頭で便利になりましたものです。
でも不便な時代の「冒険に行くぞ!」みたいな覚悟が一種面白かったかもしれません。

パリは日曜日には多くの店が閉まっていると聞きますが、その人気は衰えません。
不便でも観光する価値のある場所なのでしょう。
新生東京はもっと便利になるんでしょうけど、その為にまた何かを失うのでしょうね~
コメントへの返答
2014年1月27日 21:16
そういえば無いですね。
まあ、コンビニって大概の場所に出来てますから。
ただ何故か、国道162号はつい最近までは京都市街地を出ると福井までチェーン系コンビニ無かったんですね。その間の距離がすごい。
不便でも価値あれば人は来るし住み着きますよ。だから何でも便利にしなくても良い。
夜は寝れば良いんです。

天気いいからどっか行きたいなあ...

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