[連載特集]潜入！！大型防火水槽のできるまで！①

こんな特集は最初で最後ですよｗ

街で何気に見かけるこの標識。

防火水槽って各地に設置されていますが意外に知られていませんね。その姿。

そんな防火水槽の出来るまでを取材したときの写真を添えて特集します！




防火水槽ってどんなものをイメージしますか？

大きな四角い水槽に水が入れてある？


防火水槽には小さな規模の物から大きな規模の物まで色々あります。

何気に歩いている道路の足の下に大きく広がっているのです。


その中で100㎥の容量の大型水槽の新設工事に密着しました！



防火水槽の設置は各都市の消防局が計画して増設しています。

防火ハザードマップというものもあり、地域によっての災害時の火災時に
水が足りなくなる可能性のある地域がまとめられています。
こういう地区でも万一水道が断水しても大丈夫なように
防火水槽の設置が順次進められているのです。


火災時は水道から取水して放水するように思いますが、
大規模火災で水道から取水すると水圧低下する原因にもなります。
また断水などの際には使えません。

なので水が無くても一定時間放水できるように防火水槽が設けられるのです。

取材した消防本部では「水道を使わない放水」を基本としていて、
全国でもまれな「火災時に水道を使わない消防隊」として自負しているそうです。

取材した防火水槽も小型ポンプ車2台が1時間以上連続放水しても大丈夫な容量。

火災には規模によって
・高層火災
・中層火災
・基準火災
とありますが、初期の基準火災なら十分にこの防火水槽で対応できそうな規模なのです。


ご存知でしたか？

そんな立派な防火水槽も地面の下に設置されているんですよ。



しかし防火水槽工事と言ってもそれだけの大規模な物、

どうやって作るのでしょうか？？

100㎥となると単純に10平方メートルの底辺に高さ10mの水槽です。
水を入れるとかなりの水圧ですね。

これに耐える水槽を鉄筋コンクリートで地中に？？

とても大変です。

そのために短期間で頑丈な水槽を作る技術も工夫されているのです。


どんな材料で、どんな工法で作られているのでしょうか？

次回はそんな工事の進め方をご紹介します。



※この記事は次回から会員制公開となります。