
今はどこでも禁煙ですが、ずっと昔、
路線バスの車内でもタバコ吸えたんですねww
というか、運転手さんも運転しながら吸ってました。
とはいえ、それは長距離走る都市間路線バス。
100以上の停留所に停まり、京都市内から日本海方面まで走っていたバスです。
禁煙化後もシートにはしばらく灰皿が残っており、
「使わないでください」とされていました。
今では信じられないですが、昔はそんな時代でした。
自分の中学のころには喫煙可能だった車体も全廃され、
その名残は消えてなくなっていましたが。
普通の路線バス車内でタバコ吸えたのって、
今の時代だからすると信じられませんよね?
2005年まで存在していた(旧)京都交通。
現在は北部の京都交通(日本交通資本)と南部の京阪京都交通に分離されていますが、
もとは京都府を縦断する路線バスでした。
利用していた80年当時、祇園石段下近くに発着場があり、5台ほどの操車施設と、
広めの屋内待合場がありました。
古びた板づくりのベンチが並び、古い臭い大きなトイレが設備。
夏は大型扇風機、冬は大型ストーブ完備。
出札場で切符が買え、時刻表は筆で縦書きされた大きなものと記憶します。
寒い冬、発車10分ほど前になると運転手さんがバスのエンジンをかけ、
冬はヒーターで温まったころにバスを前に出して待ちます。
待合場のドアはきしんだ音のする開き戸。
結露した窓からバスを見ていると、
「○○ゆき快速バスです~」との発着場職員の肉声で客が一斉にバスに向かいます。
この「旅」の始まりな光景は都市的な市バスメインだった
当時中学生の自分にはとても新鮮な一人旅の開始イベントでした。
昔は祇園界隈の芸子さん、舞妓さんが北部から勤めに出るために
祇園行きとなっていたと聞きました。
祇園操車は賃料などの都合からか、
採算性が悪くなってからは手前の四条河原町循環+路上駐車に変更されました。
京都市内や各営業所圏を走る短距離の「普通」バス、
京都市の主要停留所だけ停まり園部へ向かう「急行」バス。
さらにその「急行」の一部の停留所だけ停まって舞鶴や天橋立に向かう「快速」バス。
「急行」よりも「快速」が速いという珍しい設定にマニア筋では有名だったといいます。
さらに、その快速バスの末期のころに使われたのは、
形は一般の路線バスで前後ドアのあるタイプだけど、
シートはリクライニングの2x2配列で、
後部ドアの奥にはトイレが付いているという珍しいものでした。
メイン写真は快速廃線後に近距離転用後2005年に廃車になり、
会社清算で廃止された旧味方車庫(綾部)に留置されていた
快速専用トイレ付き三菱エアロスター。
後部の色濃いガラスの部分がトイレです。
都市間路線バスはマイカーの普及で役目がなくなり消えてゆきましたが、
若者の車離れや燃料費高騰で再び長距離バスは増えてきていますね。
しかし運行形態は発地と目的地周辺の数か所だけ停まるものに。
昔のように乗り場では長蛇の列が見られるようになってきましたが、
今度はさらに長距離夜行列車に回帰してゆくのでしょうか?
昔のような多数の停留所に停まる普通の路線バスの長距離路線といえば、
今では
奈良交通の新宮特急くらいですかね?
こちらは今でも3往復でしたか、
奈良と和歌山県の新宮の間を6時間以上かけて走り、
運賃区間数は110区間を超えるというレアな路線だそうです。
そういえば灰皿、9月に見たこのバスにも残っていました。
こちらは今は保存車なんですかね?
方向幕の路線はかなり前に廃線になってます。
灰皿は戻して付けたのか付けたままだったのかは知りません。
知ってる方教えてください。
Posted at 2015/11/04 20:45:14 | |
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