2009年09月15日
Win98が発表された当時、
アメリカの情報系専門誌に
「もしもマイクロソフトが自動車を作ったら」
というジョークな記事が掲載されたことがあります。
辞書を片手に読んだ覚えがありますが今の時代はどうでしょう?
車もパソコンのようにプログラムで全て制御される時代が来ると言われながら
なかなかそういう車は出ません。
色々理由があるわけですね。
アクセルもブレーキも昔と同じ、ワイヤーや油圧で制御する。
物理的構造が一番安全な手法であるんですね。
もしも今の時代に完全コンピューター制御の車があったらどうでしょう?
プログラムと言うものは、プログラマーの想定により制御アルゴリズムが構築される。
従って想定外のケースも当然生じるがそれは仕方ない。
峠でドリフトしてみる。
次第にリヤタイヤがスライドし空転してゆく。
エンジンの回転数は上がるがスピードが上がっていない。
システムは対応がわからず、
ジャン♪
(×)システムエラーです
車はエンジンが動いたままだが動かなくなってしまう。
ハングアップと言う。
これは危険な状態にしないためにシステムが思考を拒否する常套手段だ。
こうなるとエンジンを再起動すのがちょっと厄介だ。
運転者は車を降り、ドアを閉め、
ドアの取っ手を左手で掴みながら右手でラジオのアンテナを握る。
そして右足を思いっきり伸ばして前輪を2回蹴る。
こうやってリセットしないとダメだ。
車のチューニングは色々な方法があるが、
大金をつぎ込む前に自分の車のシステムを一度見てみると良い。
メーカーは販売する際に無料で沢山のアプリケーションを添付しておいてくれる。
一見嬉しいのだが、それぞれのアプリは車の動いている間、
ずっとメモリに常駐されるので無駄なメモリ容量が必要となり
車の加速が悪くなっていることもあるのだ。
例えばT社のこども店長ガイドアプリ。
これは運転中永遠にこども店長がエコや減税、安全運転について演説してくれる。
しかし何度も聞いていると「わかったからもういい!」となるもので、
アプリを削除すればよい。
D社のカクカクシカジカウィンカーアプリも同様。
曲がるたびにナビモニターから音声とアニメーションで右だとか左だとか言ってくる。
必要ないので削除すればよい。
こうすることで、加速が良くなることがある。
燃料はガソリンではなく電気が当然だ。
エネルギースタンドでケーブルを車体に差し込むだけで良い。
ケーブルでエネルギーやデータが転送される。
差し込むのは便利なのだが抜く際だけちょっと面倒だ。
ボンネットを開け、バッテリー部分に付いているボタンを押し、
ナビのモニターに表示されるデバイスリストからエネルギー転送デバイスを選んでタッチする。
すると確認メッセージがトランク内に表示されるので、
それを確認したらメッセージを消すボタンを押してケーブルを抜く。
快適なドライブもサポートしてくれる。
モニタ上の希望する品目を選んでカートに入れてゆくと、
所要時間と距離などが集計されてゆく。
そして確定ボタンを押せば自動的に車がそのコースを走ってくれると言うものだ。
しかし時々サーバーとの相性が悪く、
「サーバーが見つかりません」と表示されてしまう。
このときは最初から選びなおす必要がある。
不慣れだと日が暮れてしまうので入力だけで休日が終わるので注意が必要だ。
ハイテク自動車はセキュリティも最新だ。
車の制御プログラムには「セキュリティセンター」という機能があり、
盗難や強盗、事故からある程度守ってくれる。
このプログラムは定期的に最新の状態に更新される。
更新の際は
「システムの脆弱性から外部より思わぬ攻撃を受け
自動車が爆破破壊される可能性があります」
などと脅迫してくる。
しかしこれは適当に流しておけば良い。
勝手に更新してくれるのだが更新中は何かと動きが鈍くなるので気になる人は多い。
更新中はエンジンを切っても勝手に更新作業を継続する。
勝手にエンジンが切れるとメッセージが表示されるが気になるので終わるまで眺める羽目になる。
セキュリティ機能は様々なオプション機能で防御レベルを設定できる。
一見便利だが融通が利かないこともしばしばある。
例えば車内事件のブロック機能。
強盗などが襲ってきたときにブロックしてくれる便利な機能だが、
彼女とのデートの際は解除しておかなければいけない。
イチャイチャして彼女に寄り添った瞬間に
警告音とともに男性側の顔面めざして催涙ガスが噴射されるのだ。
たまったものではない。
このためデートの前にはこの機能を解除しておく必要がある。
しかし解除しておくと、イチャつく間中、
ナビのモニタに「(×)危険にさらされている可能性があります」
とのメッセージが数分ごとに「ポコン」という効果音とともに頻繁に表示されウザイ。
このときはセキュリティホールを逆手にとれば良い。
この機能は前席と後席に対して適用されるため、
リアのハッチスペースでは実行されない。
従ってイチャイチャするときはリアのハッチスペースで行うと良い。
ただしこの際、
「外部から容易に閲覧できる状態にあるので注意が必要」
とのイヤミ臭いメッセージが流れる。
大概これで冷めてしまうだろう。
ハイテク車は落雷には気をつけなければいけない。
雷が鳴ると電源を落とす。
万一落雷するとメインのシステムが破壊される。
しかし落雷があっても安心だ。
修理よりも買い換えるほうが安い。
またアフー社のネット契約をすれば1980円で車が買えるのでそれも一つの手だろう。
Posted at 2009/09/15 02:40:04 | |
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