
二度と戻らない、二度と走らない。
過去に廃車(完全抹消)にした経験は無し。転売なら何処かで走ってる。
この日を境に二度と走る姿が見れなくなる完全抹消。
ついにこの日が来ました。
平成23年3月27日。
季節外れの雪が散らつく最後の日。
朝から留置されていた車庫へ迎えに行き、
最後の部品撤去を淡々とこなす。
そしていよいよ旅立ちの時。
ご出棺。
16時25分。
もうここには戻れない。
一操作ごとに丁寧に。
出発。
走り慣れた道をいつものように走る。
片道運転。
出発から15分ほどで預け入れる場所に到着。
パンクして仮のタイヤを付けていたのでそれを補助タイヤに交換し、
記念にメーターパネルを撤去。
抹消の委任状やその他書類を作成。
ちなみにリサイクル券は実はまだ持っていなかった。
2010年に陸運局で再登録した際に確認されなかったということ。
まあ、そんなもの。
だから廃車の日にリサイクル券を発行してもらうということになり、
諸経費とリサイクル料から引き取り額を差し引き、
1万円ちょっとを支払って全ての手続きが完了。
迎えのシビックに撤去部品を積み替え、
店の計らいでナンバープレートの取り外しを。
今年度2回目の封印撤去。
今日は花粉がすごかったようで終盤目が涙目だった。
俺にしては珍しいもんだ。
色々かなり辛い時期に共にしてきた一台のポンコツ。
いざ別れとなると、その数々が思い返されてきた。
数々の奇跡を体験してきて、
ちょうど1年前には奇跡の廃車からの復帰再登録。
そして1年過ぎ、老朽化と当初の予定期間満了で再び廃車となった。
しかし今回の廃車は解体という完全抹消。
もう奇跡は起らない。
212,046km。
普通は大半の車が到達できない距離。
それを自分の車として到達させられたことは、
それ自体が奇跡なんだろうけど。
おそらく今後こんな車に乗ることは無いだろう。
記念に取ってきたメーターパネル。
玄関に飾るかと思ったけど、
いざ飾ってみると思い返してしまうので倉庫にしまってきた。
何のとりえもない、古い遅いボロイ1台のシビック。
だけどその車の長年にわたる支えは
1台のどんなエリートな高価な新車にも無い価値があった。
二度と会えないけど、
味わった楽しみは次の車らに引き継ぐとする。
もうEG型のシビックには乗りません。
想い出の上書きはさせない。
これでEGシビックに関するブログは全て終わりです。
夏のEK9廃車に続き、中心的なシビック2台を見送りました。
シビック乗りとしては休日限定になりますが
今後は隠れシビック乗りとして継続します。
最後に、EGシビックとしてずっと表記してまいりました。
正体を公開します。
スポーツシビック E-EG4 ETi
VTEC-Eエンジン 94馬力
わずかしか生産されなかった希少グレードでした。
平成3年当時のエコカーとも言われた超低燃費車で、
自己でも最高リッター25kmを記録しています。
おそらく残存する台数は100台以下かと思われます。
大事にしてたらしい前のオーナーから引継ぎ、
今日まで乗ってきました。
普段、手放すと思ったら何かしら壊れてきたというのに、
今回は全く壊れることも無く、
最後の最後までいつもと同じように軽快に走ってくれたのが
何かこの車には意思があるのか?とも思えました。
Posted at 2011/03/27 21:38:08 | |
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