2012年10月31日
先日ちょっと書いたウチの職場に入っている業者のこと。
職務怠慢で上がブチ切れて契約解除寸前まで至った。
担当者のエライサンがまたヘボなもんで、
真面目な人なんだけど口が下手で火にガソリン注いだ。
何度クレームつけても改善されず、
その会社の別の世話になってる人に言ったところ、
大慌てで本社から現場視察にすっ飛んで来た。
結果とても杜撰な現状が判明して、
客であるウチ以上に本社が激怒したわけ。
例によって、俺って施設管財でもなんでもないんだが
民間の経験あるってだけで業者交渉に同席ww
当然向こうの会社は平謝りで、現場責任者は更迭。
掃除業者なのだが、全くと言って掃除できてなかった。
急遽、掃除のカリスマおばちゃんがやってきて現場指導。
怒り出す。
「こんなのなってない!信じられない!」
連発でパートのオバチャンとかに激指導。
俺も横で参考に聞いてたが、
掃除の仕方一つにも理由があってなかなかすごい。
しかも説明や指導の仕方にリズムがある。
おまけに便所に行くといきなり
「なに!これ!こんなの掃除して無いのと同じ!」
と言って素手に持った雑巾で汚れた便器をいきなり洗い出す。
便所のタイルはスポンジや洗剤で一枚ずつ擦って汚れを落とす。
見てたその会社の社員らは唖然。
でも見る見るうちに綺麗になってゆくトイレを見て、
いつの間にか清掃の皆さんの顔が真剣になっていた。
そして次々カリスマに対して出される質問。
その一つ一つに実演を含めてリズミカルに指導してゆく。
だらけた顔して正直俺も腹立っていた現場清掃員らが
いつの間にか生き生きした顔で指導を受けている。
このカリスマ清掃員、清掃のプロであると同時に
指導員としてもプロな姿を見せてくれたわけで。
乾いたトイレ、出来上がりを説明してくれるのだが、
その際に便所の床に両膝着いて、
四つん這いで手でタイルを触りながら作業説明をする。
俺もさすがに驚いた。
それくらい綺麗に仕上げたと言うわけだ。
確かに数時間前までとは全く違ったトイレに化けていた。
それ以来、現場の清掃員らの態度も変わった。
活き活きと掃除に励んでいる。
もちろん出来栄えも以前と全く違う。
仕事ってのは言われてやるんじゃなくて、
やらなければいけないことをプライドもってしっかり完結させ、
自分で無いとダメだという価値観を作り出してゆく。
そして自分の確固な居場所を作り上げる。
これに尽きるんだろうね。
子供のうちは居場所は大人が与えてくれる。
大人になると居場所は自分で作ってゆく。
掃除のカリスマおばちゃんの仕事っぷり見て
俺は改めてそう思った。
イチ現場作業員に救われる会社もどうかと思うがね・・・
契約解除は起訴猶予でどうかと俺は進言しておいた。
夏まで勤めてた病院の病棟看護師、
俺が入院したとき、
みんな素晴らしい仕事のプライド見せてくれたのを
ちょっと思い出してどうしてんのかな~って感じ。
なかなか医者らはそういう影の活躍って見て無いし
良いかっこしたって何も得無いけど、
損得勘定じゃなくて自分の仕事として必死にやってた。
でもきっと誰かそういう姿どっかで見てるはずだし
大変だけどみんな頑張って欲しいな~
Posted at 2012/10/31 21:03:10 | |
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