
←夜は真っ暗な人気のない建物の最上階にいます。
昼間でも異様ですなww
宿直の人、初めて遭遇したら一瞬ビビルで・・・
と思うのもつかの間、捨てられちゃいました・・・
ドラマによく出てきますね。霊安室。
本当は廊下にデカデカと「霊安室」なんて書いてないし、
あんなに暗い地下みたいなとこには無いんですよ。
霊安室は大抵2重扉で内扉の上に「霊安室」と書かれていて、
廊下は表札のない部屋になっています。
また、お亡くなりになられた方は
病棟からひっそりとエレベータで降りてこられ、
寝台車が横付けされている外に通じる扉等から出てゆかれます。
外扉のない病院は、
専用の裏口の近くに霊安室が設けられています。
なのでドラマによくある、
地下のドアも窓もない小さな部屋の霊安室ってのは
あまり現実的でないんですよね。
前いた病院は200床規模の総合病院だったので
毎日のように誰か旅立って行かれました。
また、2次救急指定で外科もそれなりの規模だったので
救急担当時には重傷の方も多く搬送されてきました。
週に何度かは気の毒な光景を目にし続けていました。
普通に朝起きて出勤した末であろう中年のサラリーマン。
心停止。そでで泣き崩れる家族。
学校へ行く途中だったのかバイクで事故に逢い意識不明の学生。
日焼けして暑い夏の太陽の下で活発に働いていたであろう
腕がちぎれた職人さん。
これらはいずれも幸い処置は間に合いましたが、
残念なケースも多い日には数件ありました。
毎日救急報告をする度に生身の人間というものを重く感じていました。
しかしネットが当たり前のこの時代。
人の死というものはドラマなどの上の仮想の世界であったのに、
ネットでは今、生々しい遺体写真があふれています。
かつての大規模災害の被害状況を伝える写真の中に
収容されていない被災された方々のご遺体写真が無神経に晒されているのを
別件で検索していた際に見つけてしまいました。
それも1件、2件ではありません。
とても多数です。
「まさに生き地獄!水死した被災者らの遺体が海に腐敗して浮き・・・」
信じられませんでした。
サイトの主旨は悲惨さを伝えたいとのことらしいのですが、
コメントはいずれも週刊誌のような見出しばかり。
勝手に被災者の家の中にズケズケ入って亡くなっている人の写真を撮って
ブログに何枚もアップしている。
どういう気持ちでこんなことをしているのでしょうか。
それもいくつも見つかります。
カメラがフィルム時代は撮れる枚数も限られ、
1枚1枚真剣に撮っていたことを覚えています。
しかし大容量メディアのデジカメが普及するにつれ、
何でもかんでも撮影することができ、
被写体への感情は薄れて行っていることは間違いありません。
そして家に帰ると簡単にブログアップできて大勢に見せることができる。
大変便利なシステムです。
どれだけ便利な時代になって、
扱いやすいシステムが次々出てきても。
人の命だけは簡単に扱わないでほしいものです・・・
Posted at 2014/05/17 01:47:15 | |
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