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2015年09月06日 イイね!

今回の重傷事故に見られるガードレールの危険性


画像を示せないのでわかりづらいかと思いますが、
状況を頭で描いて解釈いただければと思います。

今回目撃した事故、事故車は車体中央より左側
高速でガードレール先端部を支障しています。


その結果、運転席側前輪タイヤに強い荷重がかかり、
ひねる状態運転席側を下にして横転
はずみで裏返しになった後助手席側を下にして横倒しで止まっています。


この最初のガードレール先端への衝突時と思われますが、
車両が横転したことにより、路面からえぐり取られたガードレール支柱から
ガードレール本体が外れて車体ボンネットを伝わり、
フロントガラス中央付近から車内に突き刺さったのではないかと想定されます。

そして2本目以降の支柱からも外れたガードレール
先端部を運転席に突き刺し
いわゆるロールオーバー状態だった車体巻き付いた状態
さらに助手席を覆うように車室に入って車が横倒しになっていました。

横転車体の下敷きになったガードレールは溶けた樹脂のように複雑に曲がり
ドアミラー付近から車内に突き刺さっていた状態です。


事故現場を見たことのある方はわかるかと思いますが、
ガードレールの先端に衝突すると、
バンパーがガードレールより下に入り込んで本体が持ち上がります

なのでこういう横転を伴うときはボンネットがさらに低くなり、
そこを伝わって車室に突き刺さる可能性
があるということです。

しかもガードレールはおそらく高速で手を擦れば
切れるのではないかと言うほど断面は鋭利です。

このある意味刃物的なものに化するガードレール
時速数十キロで突っ込んでくるわけです

人体にとっては恐ろしい凶器です。


ガードレールは古い設計の構造物ですので、
そこまで想定して作られたものではないと思いますし、
そこまで想定して作るとただでさえ高額なものがさらに高額になり、
道路維持コスト的にも大変になるでしょう。

警察でもガードレールのこういう怖さは周知のことらしく、
衝突する場所が先端だと大変怖いものだということでした


もっとも事故を起こさなければこういうことにはならないわけで、
安全運転していればいいわけですが、
思わぬ事態で特にこれから冬季には避けられないこともある可能性があります


実は昨年冬の豪雪区間で自ら体験したことを最後に示しておきます。


豪雪区間で、路肩が過去の除雪だまりで狭くなっていました。
そのためにセンターを割って来る雪道の苦手な対向車を意識し、
速度を落としていたのですが凍結状態のやや下り坂


センターをかなり割ってど真ん中突っ込んで来た対向車
ホーンを鳴らしてエンジンブレーキ+軽い制動で停止を試みましたが
路面の凍結、積雪の境目制動中に掛かり瞬間にエンストしてしまったのです。
旧型マニュアル車です。

そのためにタイヤが完全ロック
ブレーキを解除しても駆動が伝わらないために操舵不能のスケート状態
こういう場合にハンドル切るとさらに危険なので、
エンジン停まり重くなったもののハンドルを何とか操作して
ガードレールに堆積した除雪後の雪だまりに接触させて停止させました。

ハンドルがかなり重くなるのでエンジン再起動する余裕はありません
ハンドルを操作するのでいっぱいでした。
ギヤをニュートラルに入れるなんてこともこの短時間でできません

この出来事の後の雪上訓練で模擬的にやってみましたがやはり時間的に困難です。
エンジン始動はできても急にパワステが効いて挙動が乱れることもあり、
さらに入っていたギヤによってはクラッチつなぐ際にやはり挙動維持が困難でした。

重くなったハンドルを維持しクラッチ踏み込んでエンジン再起動して
速度に応じたギヤに入れて静かにクラッチとアクセルを操作する・・・
目前の障害物前にかなり困難でした。



このとき、仮設ガードレール(コンクリ土台のさらにレール部が高い物)の起点だったので
そこに突っ込んでしまっていたら・・・
この時は速度が極めて低かったものの
もしも飛ばしていたらもっとコントロール不能になり
今回の近い状態になっていたわけです。


大きな事故は複合要因で発生すると言います

これから冬の季節が数か月でやってきますが、
このあたりも再認識して十分に安全を取った運行に努めましょう。



Posted at 2015/09/06 05:07:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車 一般 | クルマ

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