
景観にはとっても厳しいと言われている京都市内ですが、京都市が率先して不細工にしているというお話があり、取材してみました。
それは
交差点に設置された標識。
なんと20種以上存在するんです!
※例によって余計な茶化しコメントはメンドクサイんで不要ですよ。
興味ある方のみ読み続けてください。
原因は、京都市内をエリアごとに管轄する
土木事務所でバラバラなこと。
それと
劣化した標識だけを毎年ちょっとずつ交換していること。
交差点に4枚設置されていても、1枚だけとか2枚だけとか、
すべてを一気に換えないためにその年の発注デザインで交換してしまってるのです。
そのために、
土木事務所、年次ごとに様々なデザインができて、
交差点の各方向でバラバラなデザインという不細工な現状になっているのです。
2年ほど前から市内全域で設置基準が4種類に統一されたようなのですが、
これも運用面で間違った土木事務所があって、
せっかく同じデザインばかり採用していたのに
急にバラバラになったエリアまで出てきてしまいました。
標識マニアな世界にはウホウホだけど、
景観!景観!と市民に自腹で看板を片付けさせる京都市が、
率先して不細工な看板付けている現状をちょっと面白いのでご紹介します。
なお、一部過去の写真があり、すでに写真の物は交換されていることがありますが、
他の場所では存在していますので、そのまま例として使用しています。
また、
京都市の管轄する標識のみです。
これに実際には、
・国土交通省管轄国道 主要交差点大サイズ
・同 一般交差点小サイズ
が加わります。
このほか、京都には京都府管轄交差点に設置される標識も存在します。
京都市は市電が廃止されたときに、
交差点名を表示した標識を2期に分けて整備しました。
市電が走っていた当時は電停名が電柱に設置されていたからでしょうか。
この時に整備された標識は、大きく2デザイン。
設置時期によって構造は2種類に分かれますが、
大きさやデザイン的には2種類に分類されます。
●1番
最も標準的だったデザインですが、何十年も経過して劣化が激しく、
次々と交換されて行っていますがまだまだ残ります。
●2番
1番と同時期に整備されたものですが、細い道などで使用される小型のものです。
なお写真の標識は更新されました。
次に、この1番や2番の風化したものをシールで補修したタイプで、
7、8年ほど前でしょうか、2年ほどこの補修方法が、
主に北土木で採用されました。
●3番
1番のタイプを補修したものです。
なお写真の標識は北土木名物のバカでっかい物に更新されています。
●4番
2番のタイプを補修したものです。
写真無。
次に、1番と2番のタイプをそのままのデザインで更新した物。
フォントや大きさが異なりますが、新規に製作された当初のデザインを意識したものです。
こちらは東山区、伏見区などの一部で過去に2,3年続けて採用されました。
●5番
太丸ゴシックタイプの1番と同じ大きさの物。
伏見区方面で見られます。
●6番
太丸ゴシックタイプの2番と同じ大きさの物。
伏見区方面で見られます。
●7番
細丸ゴシックタイプの1番と同じ大きさの物。
東山・山科区方面で「清水道」「東福寺」「四ノ宮」などの各1方向のみで見られます。
写真無。
●8番
細丸ゴシックタイプの2番と同じ大きさの物。
こちらも東山・山科区方面。
全域で最も多く採用されていた新規更新タイプは、1番と2番のサイズで、
英字の表記の入った物でした。
こちらは中京区や右京区の一部では背面が茶色の物などがありますが、
ほぼ同じものとして一つに扱います。
角が角ばった物で、現在は丸みを帯びた物に変わっていますが、
一番多く長く使用された更新用タイプです。
●9番
数年前までの更新一般形。
1番との比較はこちら。
●10番
9番の狭い道用の小さいサイズ。
写真無。
次に、一時期だけ使用されたタイプです。
●11番
北土木管内、西京土木管内でおそらく1年だけでしょうか、
採用されたタイプです。
9番の一回り小さい大きさです。
「千本北大路」「北大路堀川」「烏丸今出川」「四条河原町」「天神川四条」などの、
やはり1方向だけ更新されてこれになっています。
●12番
こちらは平成10年前後だったと思いますが、1,2年ほどだけ採用されたかと。
国土交通省の採用するデザインとほぼ同じもので、一番見やすいものです。
ただ狭い道でも平気でこのタイプを採用していました。
三条通改良時に三条通側のみの、
「五条別れ」「御陵」「日ノ岡」「三条広道」「東山三条」
その他産大近くの「柊野別れ」ほか全域でちらほらと採用されました。
文字数に限らずにこの程度の横幅で信号の邪魔にもなりません。
●13番
これは1枚だけ存在しますので特別扱いですね。
工事の際に設置場所合わせで製作されたものです。
新型ですが英字が無い旧タイプのデザインです。
●14番
北土木オリジナルの狭い道でも容赦ない京都市内最大の標識です。
最初は12番のような横幅の決まったタイプの大型板を使っていた北土木ですが、
2年ほどしたのち、文字数で横幅が広くなるとんでもない標識に変えました。
最大6文字まで確認していますが、標識が夜間反射して信号が隠れますww
更に重たいために傾いて来たり、強風で回転したりしています。
この写真の場所は大型の通りにくい狭隘道路です。
●15番
14番の狭い道用ですが、ほとんど設置されませんでした。
北土木オリジナルのサイズで、9番よりも大きめの横幅が狭いタイプでした。
「わら天神前」「大徳寺前」の交差路側のやはり1方向のみで確認しています。
写真無。
と、ここまでで何と15種類。
色や構造仕様などを入れると20種類をこの時点で超えます。
あまりにひどいので土木に問い合わせをしたら、
2年ほど前から4種類に統一されました。
サイズ的には1番2番の系統となりますが、
1番と2番のサイズは電柱に設置される場合に指定されたようで、
この同じ横幅で縦に大きく取った、信号柱専用の新サイズの標識ができました。
信号柱とは信号だけのために建てられた電柱です。
一般の電力や通信用の電柱は高さが高いので、
設置スペースがあるとのことで標識の縦方向が大きくなったようです。
これらが設置基準のようですが、
左京土木は何故かここ2年更新は全て新4番。
小さくて大きな交差点では文字が見えません。
聞いてみたら「今までと同じでしょ?」と言ってましたので
小さい物になったの気づいてないのか経費削減で見えない物にしちゃったのか・・・
一方、大きなのが好きな
北土木は新2番の一番デカいサイズで、
狭い道だろうが何だろうが押し通してます。
最初の1年だけ基準通りで設置してましたが。
●新1番
従来の1番の同じ大きさで、9番とも同じ大きさ。
安全面からか角が丸くなっており、構造も強化されている新型。
信号柱用。
●新2番
従来の1番や9番の横サイズと同じで縦方向に引き伸ばした、
電柱設置用の大板。こちらも角が丸く、構造も強化タイプ。
●新3番
従来の2番の同じ大きさ。
安全面からか角が丸くなっており、構造も強化されている新型。
狭い道の信号柱用。
写真無。
●新4番
従来の2番の横サイズと同じで縦方向に引き伸ばした、
狭い道の電柱設置用の小板。こちらも角が丸く、構造も強化タイプ。
写真無。
と、個人的に分けてみただけで19種類ww
これに仕様別、国土交通省設置を入れると・・・
標識マニアな方はカメラ片手に京都市内観光を土蔵ww
設置状況はこんな感じです。
「烏丸北大路」
東向き 3番
西向き 新1番
南向き 1番
北向き 2番
「烏丸今出川」
東向き 11番
西向き 14番
南向き 14番
北向き 9番
方向によって同じ交差点でもいろんな種類が付いているんですねww
こういう場所がかなりあります。
写真撮ろうと思ったら一つの交差点で、2、3種類は撮れるんですねw
施工時期による多少の違いは他県でも多いですが、
さすがにここまで種類が多いといかがなもんでしょうかね??w