2017年05月18日
小、中学のお子様をお持ちの方で興味ある人だけお読みくださいw
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この手の話はよく書いているが、本当に私学の小中等教育って何なのか?と思う。
公立小学校では今の時期、地域の探検、社会見学、社会体験、修学旅行と様々な「地域」「日本」の社会との接点が多くある。
我が集落では来月には夜間に子供らと先生だけで「蛍見物」の校外学習がある。
この「蛍見物」の後は地元の人しか知らない山奥の小川まで親が一緒に出向き、子供らに教えてもらって蛍の舞を見物するのが恒例になっている。
大人も子供も同じように真っ暗な山奥にただ漂う緑の光を追いかけて駆け回る光景は、平成の30年をまもなく迎えようとしている時代とは思えない光景でもある。
親は子供の案内で幻想的な光景を発見することにはしゃぎ、子供らは親と一緒に普段遊べない時間に自由に遊べることにはしゃぐ。
そんないろいろな体験から、日本の良さや地域社会のよさなどを発見して行き、「視野」を養ってゆく。
あくまでも人間形成を土台として、それに学問と言う分野を肉付けする手法。
一方で私学はどうか。
自分の在職時代の自校、他校を含め、地元中堅以下の私学は猿真似のように進学進学と何かと勉強をメインに持ってきており、自校では遠足さえ廃止してしまったのだ。
修学旅行は海外のパックツアー。研修旅行は近場の何の変哲もない安宿に缶詰させての学習詰め。
「それくらいやらないと学校のレベルは上がらない!]
と学園上層部の口癖であったが、こういうことを言っていた学校程、万年「偏差値ケツ持ち争い集団」なのである。
これらの一部私学は社会体験もさせてもらえず、かといって学業が上がるわけでもない。
学費だけは超一流である。
その学費も国の補助金や無償化制度などでかなり賄われている。
「親切丁寧に卒業までお世話します」
と宣伝しながら生徒を乱獲するが、思春期で少し荒れると
「私学に不適切な生徒は要らない」
と上層部は平気で担任の前で暴言を吐き退学処分にする。
義務教育の期間中は保護者を呼び出して退学を勧める。
「しっかり面倒見てくれるって言っただろ!」
どれだけの親が怒鳴り込んできたことか。裁判にまで発展したくらいだ。
犯罪的なレベルになると、教員の指導の前に初犯でも即刻110番である。
自校では匿名ではあったがネットニュースに掲載され、コメント欄やTwitterが一時炎上したほどだ。
これでは詐欺集団としか言えない。
自校だけ「奇異」なのかとも思っていたが、実際に「奇異」ではあるが他校でも似たり寄ったりなのだそうだ。
「わが校は独特の教育で云々」
こういうことを言うとさも個性のある教育を行っているのだろうと思えてしまうが、実際によく調べるとこういうことを言う学校は、どこもやってることはほとんど同じであることも面白い。
「学習に優秀な教員らで力を入れている!」
そういってもご存知だろうか。今の私学の教員は、かなりの学校のかなりの割合で非正規労働者という身分なのである。
大抵の学校は数年間安月給の契約身分。その中から気に入られた教員が正規の教員に昇進する。
確かに正規採用の試験は行われているが、そこで正規採用になることは新卒などをのぞいてはかなり厳しい。
が、せっかく採用試験をやったのだからと、「とりあえず1年契約でどうか?」「非常勤の登録はどうか?」などと本来の採用身分と異なった採用方法を打診する。
ちなみにこういう行為は特に違法ではないが、もしも常態化しているとすれば、それは教育機関としては当然であるが、倫理感の欠如としか言えない。
自校だけかと思っていたが他校でも結構やっていると言う。
受けた側は将来の正規採用を期待してそれらを受け入れる。そして非正規でとりあえず採用される。採用されると他の教員から正規への昇格はかなり難しいと聞かされる。毎年急に士気消失した先生が多くみられた。
そんな人事で教員が真剣に教育に従事できるものか?
現に教員らは秋口からは自分の来年度の職場を探しに必死になる。
秋からは受験などの追い込みの時期だ。なのに、である。
ネットの口コミサイトなどを見てもらえれば分かる。
「バイトの先生が多くて相談しても真剣に相手してくれない」
まるでブラック企業の顧客サービスと同レベルに落ち込んでいる。
(自校の場合は度重なる労基法違反に呆れた労働基準監督官によって「ブラックスクールだ」と「命名」されている)
一方でこれら組織を維持する管理職らは年収1000万近くの給与を得ながら好き勝手な解釈で学園経営している。
一体誰のための学校なのか。
最も教育と言うサービスを受けるべき、生徒らが全くまともなサービスを受けられない現状となっている。
先の、某学園問題もそうだが、最近の私学はあまりにも経営陣、管理職陣の「自分たちだけの視野・価値観」で運営されていることが多くないだろうか。
私学は学費を払ってわざわざ入る学校。
となると「生徒はお客様である」。
これは何年も前に一時私学業界で流行った言葉。
が、勘違いして何でも過保護な「学歴取得学園」化した学校法人もあるし、反対に「偏屈店主のこだわりの飲食店」化した学校法人もある。
生徒らのニーズに合わせた教育サービスを提供できている私学はまだまだ少ない。
業界トレンド、ニーズの探求を同業間交流でしか行っていない
これが原因。
校長会なるものがある。
そこでいろいろ情報交換される。
ウチもやってみようと真似る。
自分らの取り組みを話すと褒められていい気分になる。
企画で民間企業と交流、その場で学園の話をする。
当然民間企業は社交的にとりあえずその学校を褒める。
さもすごい賞賛を受けたように受取り会議で自画自賛する。
うそ?と思われた方。
それぞれの学校の校長らの書く学内紙やネット掲載の談話などを読み比べるといい。
同じような内容を書いている学校が実に多いことがわかって笑える。
違った内容であったとしても冷静に読めば、「これって一般的なことだよな?」「いまさら何を?」な内容しかない。
変なたとえだが、「ハンバーガーが食べたい!」と言ってハンバーガー屋に入って来た客に、ウチは高級志向だ!と「国産松茸」を食わしてやると言いながら、市場で松茸と偽って売られた「工場生産のエリンギ」を食わしているようなものなのだ。
もっとも、進路を選択する段階で生徒が学校を選べばいいのだが、とはいっても私学には多額の公金がつぎ込まれている。
全ては税金が財源。
今回の問題を機に、私学の在り方をもっと考え、不適切な学園は自然に消滅するような制度を考えるべきではないのだろうか。
学校では生徒を甘やかせずに厳しく教育する。
これからは国民が学校経営陣を甘やかせずに厳しく教育する、これが必要かと思う。
「恐るべし三流私学の裏」シリーズ 2017.5.14号
出稿:俺・・・
Posted at 2017/05/18 02:50:54 | |
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