• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

いちRのブログ一覧

2018年08月14日 イイね!

自動車リサイクル法の「穴」 あなたの車がいつの間にか消えている!?


1.事件の概要

今回のシビックEG4の登録永久抹消事件

車も一時抹消の書類も残っているのに、リサイクルシステム上も陸運局上も存在しない、「破砕済」になってしまっていました。

現在調査中ですが、京都久御山町にある解体処理業者が、その権限を無断で利用して、なぜか本来持っていないはずの車両に関する個人情報を利用して破砕処理の手続きと永久抹消をしてしまったわけです。


2.発生した背景と法制度

できるんですか?

そう。

できるのです。

認可業者の場合は、リサイクルシステムの端末操作の権限が与えられます。

そのためにあくまでも認可業者で悪いことはしないという性善説で、このような操作ができるようになっているのです。

すなわち、悪意があれば、車検証のコピーとリサイクル券番号が分かれば、いつでも勝手に廃車手続きができてしまうのです。


本来、一時抹消の書類と現車がなければ処理できず、処理登録した後でもそれらの「法定の証拠」がなければいけません。

しかし現状としてはその監査もザルのようで、あくまでも「解体業者がしっかりやっている」の原則に基づいているようなのです。


今回の件では、解体業者側の言い分としては「誤って入力した」とのものでしたが、端末入力は所有者登録情報として氏名や住所をはじめとし、一定の情報入力を要します
リサイクル券番号を間違ったとか、車台番号を間違ったとかいう次元ではありませんので、
故意に入力した
と解すのが客観的です。


3.悪用される現状と背景

この件について陸運局に取材したところ、特に中古車オークションなどでのトラブルが多いそうです。

要するに、一時抹消されている車はこの処理に気づくことが遅くなり、場合によってはそのまま永久に放置されることがあるので、あわよくば処理してもいない車を処理したことにでき、リサイクル費用を国庫からなにもせずに頂戴できるというわけです

しかし今回のように、一時抹消中の車を再登録しようとしたときに発覚し、明るみに出るというわけです。

このようなときのために、削除されたデータの復活処理がありますので、違法な操作をした解体屋からすれば、バレたら誤処理で復活申請すればいいわ、というものなのです。

しかしその処理には通常2週間
巻き込まれた関係者にはとんでもない迷惑ですが、これについては関係機関は個人間の紛争として関わりません


4.法的な問題

ここで、法的な問題点を昨日のブログでも書きましたが初めて閲覧される方のために簡単に説明いたします。

①まずは自動車リサイクル法上の虚偽申告になります。当然ですね。存在する車を勝手に同意なく解体処理してデータ抹消するわけですから。

②次に、本来保管してはならない書類を正当な理由なく所持し続けたこと。自己の業に関する書類以外は適正に処分されなければいけませんが、これを所持し続け、全く関与していないにもかかわらず悪用してリサイクル申請したこと。

③不正なリサイクル処理をし、法定のリサイクル費用を国庫から搾取したこと。これは国の関係機関によって解体業者が故意に行ったものと確認できた時点で詐欺等でも刑事告発できますが、おそらく面倒なのでやらないでしょう。また本来は虚偽の申告ということで行政処分も可能ですが、聞くとこによるとリサイクル法における認可業者でなくなっているとのことなので、関連法令がどのような扱いになっているかです。

④さらにこの事件によって、所有者他関係人が経済的被害を被った場合損害賠償等、民事的な要素が出てきます。再度手続きするために休業した、交通費が発生した、諸経費が発生したなどの損害を、解体業者に請求することになります。もっとも、損害額が訴訟まで起こして回収すべきレベルかは別としてなので、現実としては解体業者に直談判して示談で回収となるのでしょうが、おそらく解体業者ですからそんな簡単には応じないでしょう。背後がややこしいところ多いですので。
(実際に損害賠償を請求するとしても金額が少額である場合は少額訴訟であれば別ですが、代理人へ委任するなどすれば実際の回収額は微々たるものです。なお、よく言われる「精神的慰謝料」とは、事件の影響で医者に通ったなど、そういった経済的な損失から換算されるものなので、気分が悪い!程度の理由で慰謝料は請求できませんので。)


ということで今回、最も最適な対応として、まず④の影響のない範囲で解決することを、関係機関に対して提案しました。

関係機関は当然に、こういう面倒ごとは大きくしたくないので当事者間解決を強調し、解体業者の過失入力だったと主張しましたが、過失であって通常の手続き期間を経ることとなると④の弊害が出てきます

そうすると、この損害は何がもとで起きたのか、管理監督機関としては過失はなかったのか、十分な監査が行われていたのかなど、様々な検証に派生しますので余計にややこしくなり、結局面倒になって困るのは関係機関なのです

そのためにこれを話したところ、④に及ばないように可及的速やかに対応するということで収束しました。
現在、その対応を待っているところです。


5.実は多いこういう事件

これは今に始まったことではなく、リサイクルシステムが法制化されてから多数発生しています。

解体事業者の中でも当然にまじめに業を営んでいる事業者があり、こういった事業者から不正行為を常習としている解体事業者を取り締まるよう法改正などを業界団体や国に進言しているそうなのです。
しかしいまだにそれらは改善されておらず、陸運局の担当官の話のとおり、いまだに多発しているのです。

一時抹消車を所有している方は定期的な登録状況の確認が必要です。

常習としている解体業者は、一時抹消の陸運局保持データからの削除目安である5年をターゲットに、持ち合わせているデータを端末入力してみて、可能なものを勝手に解体処理手続きして、リサイクル費用を搾取する手法で不当に利益を得ているということなのです。

出所がはっきりしない中古車を一時抹消される方はこの点の注意が必要です。

いずれにしても、搾取されているのは我々が払ったリサイクル料金です。


6.この事業者とのトラブル

実はこの解体業者はこれが初めてではありません

この車の廃車の際に契約どおりに破砕処理せず、車体を横流ししようとした事実が発覚し、契約を破棄したことがあったのです。

動きの不審な点を認知したために裏付けを取ったところ、海外ブローカーに横流ししようとしていたことが発覚
抗議するも否認を続けたために契約違反で解除。

その際に担当者のおっさんが不当な金銭を要求してきたために、各種関連法令を持ち出して不当要求であなたを恐喝の行為で刑事告発し、法人としては不適切な営業行為か正当な営業行為かを確認し正当な営業行為であればそのような費用の収入を適切に税務申告しているかどうかを調査するための告発をすることもできる、などと一言言ったら全力疾走で逃げたという経緯があります。

そのときにこちらの書類を破棄せずに残していたのかと思われます。

解体業者としては昔のように自在に廃棄車両を再販できない時代で収入が減り、大変なのはわかりますが、やはり法令は法令。
法治国家における法令順守は国民の原則です。

忘れたころにまたまた引っ掻き回してくる、困った解体業者による事件でした。


この件については車両の所有権は民事的には次オーナーに移管しましたが、引き続き移転登録が完了するまでは取材、調査を続けてまいります。


Posted at 2018/08/14 17:17:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車 一般 | クルマ
2018年08月14日 イイね!

シビックEG4のオーナー(19年)を終了しました I ended the owner of EG4

シビックEG4のオーナー(19年)を終了しました I ended the owner of EG4
写真は1999年8月12日、静岡県焼津の太平洋沿いで撮影したものです。
7月にやってきたEG4は直後に北関東に配属、初の夏休みに一般道で西へ向かった際の写真です。
この日から19年と1日経った8月13日、このシビックの2代目のオーナーを無事?終えました




残務処理が残ってます・・・w

すでにチラチラと出ていますが、除籍後のEG4の行く末。


知人の元に移籍し、3代目オーナーの元、第4期運用に向けて整備されています。


要するに、まだ走るようですww


老朽化が激しく、車体設計が古いことから安全性に関しても担保しにくいことから現状での運用は困難で、これを解決できる唯一の知人が、3代目のオーナーとなって引き継ぐことになりました。

すでに製造から30年近くたつことから部品調達が困難なため、入手しやすい部品に一斉交換して改造、再生するとともに、車体の安全強度の強化が施される予定です。

原型からは大きく変化しますが、まだまだ走らせるとのことで、4度目の番号登録に向けて改造中とのことです。


同時に内装も黒基調のEG後期型的なものに更新されるとのことで、完成が期待されるところです。


この知人はEG4の導入された2年後の2001年EGつながりで知り合ったシビック仲間となります。
車が19の付き合い、知人とは17となります。
この間に知人は2台のEG6を取得していますから、どれだけこのEG4と交流が長かったかわかります。
それだけにこのEG4の経緯をよく知っていることから3代目として承継されることになりました。

今後は知人のみんカラブログにて引き続き改造日記がつづられると思います。


この間に、これらの経緯をわかりもしない無神経な外野から、このEG4を悪用した工作行為の提案など、無神経な無礼極まりない安物の勧誘があったと側聞しました。
しかしこの3代目ならそういう「雑音」かかわらず維持できるものと信じ、お任せするものです。

(★譲渡契約を締結した譲渡行為に対しこれを欺き営利搾取する行為を具体的に提案する行為自体が詐欺未遂等の刑事罰に問われる場合がありますので、このような提案をしたと心当たりのある方は面倒なことになりたくなければ、今後お関わり合いにならぬようにご助言申し上げます。当方現在はその筋の対応専門です。ご注意ください。現職の社会的地位を大事にしましょう。大抵の就業規則では刑事処分者の懲戒処分規程が定められています。)


外野の雑音は捨て置き、これまで多数の支援をいただき、幾度もの危機を越えて移籍へとつながりました。
これまでのご支援に感謝するとともに、これからもこの車が3代目オーナーの下で平穏に安全運行できるよう願っています。

●移籍先の関連記事
https://minkara.carview.co.jp/userid/2554076/blog/41831414/




The picture was taken on August 12, 1999 in Yaizu, Shizuoka Prefecture.
It is by the sea on the way home to my hometown when a month has passed since I bought it.

My Civic EG4 became an acquaintance car on the 13th Aug.
This EG4 became my car in 1999.

As an owner of the EG Civic, I met him in 2001.
He has knew with EG4 for 17 years.
He knows the history of this EG4 so far.
So he is the most suitable for taking over this EG4.
I decided to give EG4 to him.

He will maintain and register in order to make this EG4 drive again.

However, this Civic has been around for nearly 30 years since its manufacture.
Therefore, there are no parts.
The strength of the car body is also unsafe.
So, he is remodeling to a structure that uses parts that are easy to get even now, and is doing remodeling to strengthen the strength of the car body.
The interior will also be updated.
I'm looking forward to seeing this Civic reborn.

He is aiming for the fourth registration of this Civic as the third owner.
I appreciate it. To everyone who has helped this car so far.
Posted at 2018/08/14 13:48:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車 EGシビック | クルマ

プロフィール

「スマホの画面を掃除する時、アプリが勝手に色々立ち上がってウザいなと思ってたけど、考えてみたら画面消して掃除すればええんだ... 今更...」
何シテル?   06/25 20:36
不当労働行為には六法全書で爆撃の生き方w 「無能管理職相手の平成の首切り侍」と呼ばれた30代w 今は本気でその筋。 ブラック組織への法闘争が好き。 ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2018/8 >>

   123 4
56 7 89 1011
12 13 14 151617 18
192021222324 25
262728 2930 31 

リンク・クリップ

あの日一緒だったシビック 尋ね人 
カテゴリ:おたずね
2011/10/01 01:31:04
奪還!法律は知ってるもんのためにあるもんや! 
カテゴリ:EGシビ廃車から奪還のボケ記録
2011/10/01 01:29:54
価値観の問題とは思うが客観的に見て馬鹿な話w 
カテゴリ:EGシビ廃車から奪還のボケ記録
2011/10/01 01:26:57

愛車一覧

ホンダ N-WGN 優支(ゆうし) (ホンダ N-WGN)
令和4年12月正式運行開始。 小型ながら古参車等3台を支える優れた機能を持ち、高齢者の ...
三菱 eKワゴン 蘇来(そらい) (三菱 eKワゴン)
★令和4年12月、2年11月の運用を終えました。 ★令和6年8月再登録となり第2期運用開 ...
ホンダ シビック 凌栄(りょうえい) 通称:ぽん子 (ホンダ シビック)
【最終更新】2018.8.13 ★こんな写真ですが、平成30年8月現在、まだ存在してい ...
ホンダ シビック 穂津 (ホンダ シビック)
引き継いだばかりの車でしたが、都合で手放すことになりました。 各車に付与される愛称は「 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation