交差点の地名を示す標識、信号機の横などについている標識ですが、全国各地で見られるあれです。
以前このブログで、
京都市の設置する地点名標識は20種類ほど新旧あるというネタをアップしたことがありますが、実は
設置者によって異なるという不思議な古都事情があるのです。
京都市内は通りが碁盤の目になっているのは小学校でも習った?地域もあると思いますが、そのために地点名は
都心部では東西と南北の通り名を組み合わせたものとなっています。
例えば
四条通(東西)
河原町通(南北)
の交差する交差点は
「四条河原町」
となります。
この河原町通を北から辿ると
河原町丸太町
河原町二条
河原町御池
河原町三条
四条河原町
河原町五条
七条河原町
河原町八条
九条河原町
となってゆきます。
♪丸竹夷に押御池 姉三六角蛸錦 四綾仏高松萬五条
せきだちゃらちゃら魚の棚 六条七条通り過ぎ
八条超えれば東寺道 九条大路で留め刺す
通りの数え歌というのがありますが、この歌で通りの名前の順がわかるようになっています。
丸太町通
竹屋町通
夷川通
二条通
押小路通
御池通
姉小路通
三条通
六角通
蛸薬師通
錦小路通
四条通
綾小路通
仏光寺通
高辻通
松原通
万寿寺通
五条通
せきだ:雪駄屋町通
ちゃらちゃら:鍵屋町通
魚の棚通
六条通
七条通
八条通
九条通
で話戻りますが、その地点名を見てみると
四条、七条、九条
が
逆転してますね。
これは調べていませんが、おそらく名前が付けられた当時の通りの重要度が先になっているのではないかと思います。
基本は
南北の通りが優先されます。
平安京時代の京の街の構造では大内裏という天皇在所から南に貫く幹線があったために、それに並行する南北の通りが優先されているのではと。
ちなみに昔の天皇在所は今の京都御苑と思われがちですが、実は異なっていて、京都御苑は別荘であったと言われています。
本来の大内裏は西へ行った千本あたりだったということですので、
今の京都御苑は後付けですww
ちなみに
平安神宮も平安遷都の記念で
ミニチュアとして建造されたパチモンなんですねww
観光客知っとんけ?ww
脱線しましたので元に戻しますが、では
なぜ四条などは先に名前が付いてるんでしょうか。
これも調べずに適当に書いてますが、四条通の東、東山通との交差には「
八坂神社」があります。
京の街で重要な
祇園祭の中信...は銀行で中心。
どうしてMSの漢字変換はこうもバカなんでしょうか...
それはさておき、七条や九条は沿線に大きな寺があり、それらを結ぶ大路であったということで、これもその辺りが理由ではないかというところ。
ということで
四条通に交差する通りとの交差点名は
四条烏丸、四条大宮、後から出るので中略 西大路四条...え??
西大路は逆転します。
京都には南を除き、
東大路、北大路、西大路
と
大路が囲んでいます。
西大路はその囲みの通りなので優先?
東大路四条は
なく、「
祇園」となります。
西大路が優先されるのは
西大路七条、西大路九条
も同じです。
まあ、この辺はおそらく昔の人の色々お考えがあったのでしょうが、もう少し掘り下げて各交叉点を見てみます。
交差点名を付けているのは
①国土交通省、②京都市、③京都市交通局
などがあります。
やっと本題ww
これらの3事業体で実はバラバラな交差点が意外にも多くあるんですね。
例挙は上記の順に並べてみます。
●堀川通と北大路通
①なし ②堀川北大路 ③北大路堀川
これは
堀川が本来優先されるのですが、
交通局がなぜ北大路を優先しているのか。
それは市電時代に遡るようです。
北大路通には幹線の市電線が走っていたために、北大路が先に付けられたのではと言うこと。
●途中でバラバラになる五条通
五条通は東から
①東山五条 ②五条坂 ③五条坂
①川端五条 ②五条大橋 ③五条京阪前(今は市バスなし)
ここは
国と市とで名称が大きく異なるので標識が撤去されて未だに解決していません。
国は橋の東にある交差点ではなく
西側の橋の入口を「五条大橋」と先に指定しているために、
交差点に「五条大橋」を付けられないようです。
①②③河原町五条
①②③烏丸五条
①②③堀川五条
と仲良し・・・
が・・・
①五条大宮(国道側) ②大宮五条(市道側) ③大宮五条
①五条壬生川 ②五条壬生川 ③五条壬生川
①五条千本 ②なし ③五条千本
と急に
大宮でケンカし始めて、その先は
五条を優先させてきます。
これは謎です。
あるとすれば
堀川からは国道9号線になりますので、
国道と言うことで優先?なのかもしれませんが、何故か大宮は仲悪いです。
そして・・・
①葛野西通(国道側) ②葛野西通五条(市道側)
ここは国土交通省はめんどくさかったんでしょうww
●四条が優先のはずが?
①なし ②四条大宮 ③四条大宮
一緒ですが・・・
①なし ②壬生川通四条 ③四条壬生川
①なし ②御前通四条 ③四条御前通
急に
逆転します。
壬生川と御前は四条よりエライ??
そして西大路は他の通りと同じ法則で
「西大路四条」となります。
とまあ、
どうでもいいと言えばどうでもいい
のでしょうが、よくよく調べてみると
何故こうなってるの?と知りたくなるような、
過去の歴史や名所の絡んでいそうな、
何でもややこしい適当な京都行政
のちょっとしたネタなのですが、これは
気にしなくていいと言えば気にしなくていい
のですが、
気になると言えば気になる
ので、引き続き調べてみたいと思います。
なお、
地点名表示については施行規則や条例で定めがあり、それぞれ地名、地元で通っている名前、ランドマークなど、色々な要素順に設
置者ごとに定められていて、その
規定に基づいて決定されています。
しかしそうなると
四条や五条の逆転はどういう理由からなのでしょうかね。
まあ、暇つぶしには歴史と兼ね合わせていい調査かもしれません。
Posted at 2021/11/03 14:40:27 | |
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